中間結果の計算

製造結果は、製造オーダをクローズしなくても計算できます。その場合は中間結果が計算されます。中間結果とは、価格、効率、計算オフィスの差異の範囲内の会計取引のことです。

中間結果は、製造オーダのパフォーマンスに関する情報を提供します。

中間結果は、中間結果の計算 (ticst0201m100) セッションで計算できます。

原価計算設定や製造オーダのプロパティによって、計算のパラメータや詳細は異なります。いくつかの例を以下に示します。

  • 見積に基づく終了品目入庫 (標準原価)

    見積原価と実際原価の差により、原価構成要素あたりの能率差異と価格差異が発生します。任意で計算オフィスの差異を記帳し、仕掛品をクリアすることもできます。

  • オーダ対象プロジェクトペギング

    プロジェクトペグ単位のオーダ進捗に基づき、実際製造原価と実際入庫価格のバランスを取ります。これにより、追加の計算オフィス差異のみが生じます。

  • プロジェクトペギングなしの実際原価に基づく終了品目入庫

    オーダの実際クローズのない結果の計算は行えません。

オーダ完了率が原価または数量に基づく場合、個々の作業の進捗により、価格差異または能力差異のうち、製造中に記帳される部分が決定されます。

3 つの作業: 10、20、30
10 は 50% 完了、20 は 30% 完了、30 は 20% 完了
つまり、オーダ全体は 17% 完了となります。
作業 10 の差異は、17/50 = 34% と記帳されます。作業 20 の差異は 17/30 = 56.6%、作業 30 は 17/20 = 85% と記帳されます。