プロジェクト別実際原価計算
シミュレーション標準原価は、すべてのプロジェクトタイプで計算できます。シミュレーション中は、標準原価計算モジュールでカスタマイズ品目の標準原価が計算され更新されます。プロジェクト管理モジュールでは、在庫が再評価されず、プロジェクト価格およびカスタマイズ品目価格も更新されません。
以下を実行できます。
- シミュレーション標準原価計算
- 見積標準原価計算
- 実際標準原価計算
[注意]: 予算に関しては標準原価が計算されません。標準原価の計算の際には、次の手順が実行されます。
標準受注生産品目
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標準受注生産品目
オーダ方針が標準受注生産 (STO) 品目である標準品目がプロジェクトにリンクされている場合、原価計算プログラムによって完全標準受注生産構造が分析されます。
この完全標準受注生産構造に対する分析方法は、カスタマイズ品目の製品構造と同様です。この製品構造は、自動的に一般品目レベルに展開されます。つまり、受注生産標準品目を製品構造に組み込まなくても、材料費および作業費を正確に計算できるということです。
結果としてバッチ生産によって生じる利益は、段取原価に関連するものとなるため、見積プロジェクト計算の際は表示されません。これは、プロジェクト構造へ同じ受注生産標準品目をリンクする回数が数回にわたる場合に適用されます。
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標準ファントム品目
受注生産標準品目についてのコメントは、プロジェクトにリンクされた標準ファントム品目にも適用されます。標準ファントム構造は、原価計算プログラムによって自動的に分析されます。この処理中は、材料費および作業費がファントムプロジェクトの原価計算に組み込まれます。バッチ生産および段取原価低減に関するコメントは、ファントムには適用されません。
実際プロジェクト原価は、プロジェクトの実際品目原価に限定されています。品目レベルの結果は、ここで記帳してはいけません。製造オーダのクローズ時などに記帳する必要があります。結果は取引発生元 PCS および会計取引の一般結果とともに記帳されます。