バックフラッシュ所要

前提条件

組立部品および時間をバックフラッシュするには、あらかじめ次の条件が満たされている必要があります。

  • ラインステーションオーダが [完了] になっている。

    このため、現在のセッションは通常、組立オーダがラインステーションで完了とレポートされている場合に、ラインステーション - 組立オーダ (tiasl6510m000) セッションの適切なメニューから実行されます

  • 組立部品が引当済になっている。

    引き当てられていない資材はバックフラッシュできません。資材の引当に関する情報は、組立部品引当の構築 (tiasc7240m000) を参照してください。

機能

バックフラッシュ時には、対象となるそれぞれのラインステーションオーダに対して以下の処理が行われます。

  • 異なる原価構成要素の原価が、標準原価計算 (CPR) モジュールで定義された組立ラインおよび品目別の有効な原価構成要素構造に変換されます。
  • バックフラッシュされる必要がある組立時間数が決定されます。組立時間は、従業員管理で自動的に転記およびバックフラッシュされます。
  • バックフラッシュされる必要がある組立部品数が決定されます。倉庫管理で組立部品ごとに在庫が調整されます。
  • 各クラスタ化されたラインステーションオーダの計画在庫処理が少なくなります
  • [ラインステーション オーダ状況] が [クローズ] に設定されます。

パラメータ

バックフラッシュの実行方法は、[組立管理パラメータ (tiasc0100m000)] セッションで定義する取引処理パラメータによって決まります。

  • [オーダ基準]: 個々の組立オーダについて所要量がバックフラッシュされます。
  • [ラインステーション基準]: 各ラインステーションについて所要量がバックフラッシュされ、すべてのラインステーションの所要量が 1 つにまとめられます。資材がどのクラスタラインステーションオーダおよびタイムバケットに属するかが判別されます。特定のラインステーションについて、同じタイムバケットに属する資材のバックフラッシュがまとめられます。

会計取引

バックフラッシュによって、次の会計取引が行われます。

  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: 出庫
借方 製造仕掛品
貸方 在庫
  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: 作業費
借方 製造仕掛品
貸方 配賦済労務費