原価および評価額の計算におけるパフォーマンスの考慮

原価と評価額を計算して実現化したがパフォーマンスが低いという場合は、追加サーバ (並列 Bshell) を使用して計算と実現化の処理速度を上げることができます。

このためには、パフォーマンスブースタ (tcmcs0597m000) 詳細セッションでこれらのサーバを定義する必要があります。サーバを有効化すると、[標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションに [並列 Bshell] タブという新しいタブが追加されます。

計算と実現化

並列 bshell モードでの計算は、最低レベル (購買品目) から開始して上のレベルへと、レベルごとに行われます。各レベル内では、品目がシングルレベルモードで計算されます。

原価と評価額を並列 bshell モードで現実化すると、実現原価と評価額が示されたレポートは出力されません。[標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションを実行した後で、[在庫再評価処理出力 (whina1422m000)] セッションを使用して再評価取引を出力できます。

ロットサイズ

[並列 Bshell] タブの [標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションでは、[バッチサイズ] フィールドで並列サーバ (bshells) に一度に送信する品目の数を定義できます。大きなバッチを定義すると、品目当たりのオーバヘッドが減少し、計算と現実化の処理速度が上がる可能性があります。しかし、バッチが大きいと、各レベルの終了における待機時間が原因となって処理速度が落ちる可能性もあります。不確かな場合は、このフィールドのデフォルトを使用してください。

ログファイル

並列 bshell モードで計算または現実化を行っている場合は、通常はプリンタまたは表示デバイスに送信される警告がログファイル log.cpr2210 に記録されます。このログファイルを表示するには、[エラーログの表示 (ttstperrlog)] セッションを使用してください。

計算と現実化の処理に関する補足情報 (品目やランタイムの数など) は、ログファイル log.cprdll2001 に記録できます。この補足ログファイルを取得するには、BWC ファイルに次の設定を追加してください。

-set LOGGER=1 -set LOGGER_LEVEL=INFO