出庫済資材に関する修正

製造オーダの作業開始時には、事前に資材を出庫しておくのが一般的です。その結果、完成品を在庫に部分納品した場合はあらゆる材料費が付随するため、次回納入時よりもはるかに高い費用がかかります。実際原価計算を適用した場合、最初の納入に全材料費が転記されるのを回避するための修正を行う必要があります。材料費に対して修正要素が適用されるのは、実際資材数量と見積資材数量の比率が製造オーダの完了率を上回る場合です。

修正要素:

予測実際資材数量 ÷ 実際資材数量 
=(完了オーダ数量 ÷ 計画オーダ数量 x 見積資材)数量 ÷ 実際資材数量 
=(完了オーダ数量 ÷ 計画オーダ数量)x(見積資材数量/実際資材数量) 

製造オーダ ZZ0000300 の資材 PARTA:

  • オーダ数量: 10
  • 完了数量: 2
  • 見積数量 PARTA: 20
  • 実際数量 PARTA: 10
  • PARTA の出庫原価: 150 EUR

修正要素 = (2 ÷ 10) x (20 ÷ 10) = 0.40

予測材料費 = 実際材料費 = 150 x 0.40 = 60 EUR.