進捗度の高い作業に関する修正
実際原価計算を適用した場合、製造オーダ上の完成品の完了済割合よりも大きな進捗係数を持つ作業に対して、処理が必要となることがあります。完成品の完了済数量が在庫に入庫済の場合、進捗度の高い作業 (1 つまたは複数) の原価も含みます (ただし、これらの原価は入庫済完成品には適用されません)。その結果、修正要素が使用されます。
例
- 製造オーダ数量 = 100
- 製造オーダの完了数量 = 17 (17%)
- 初回作業の完了数量 = 90
産出率または仕損はゼロであると仮定します。よって、次式が当てはまります。
オーダ数量 = 作業の計画投入数量 =
作業の計画産出数量
初回作業の進捗係数は、次のとおりです。
初回作業の完了数量 ÷ 初回作業の計画産出数量
= 90 ÷ 100 = 0.90
17 品目が在庫で受領された場合、初回作業の完了数の過剰を考慮して、初回作業ですでに生じている原価に修正要素 0.17 ÷ 0.90 が適用されます。