製造における入庫転記の標準原価計算

製造オーダの完成品が標準原価と照合して在庫に入庫されるのは、次のいずれかに該当する場合です。

  • 倉庫別品目データ (whwmd2510m000) セッションで定義された完成品の評価方法が [標準原価] である場合
  • [製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの 完成品入庫転記 チェックボックスがオフの場合

[標準原価] が製造オーダに使用されている場合、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの完成品入庫転記チェックボックスがオフになります。完成品の入庫価格は固定されています。つまり、完成品の標準原価です。

倉庫管理では、常に品目 - 倉庫の組合せごとに移動平均単位原価価格がメンテナンスされます。評価方法が [標準原価] の場合、移動平均単位原価価格は情報提供目的でのみメンテナンスされます。入庫処理時には、入庫価格 (標準原価または実際原価) を使用して、移動平均単位原価価格が更新されます。

製造オーダのクローズ時には、差異が計算されて倉庫管理にコピーされ、在庫差異 (whina1516m000) セッションで表示されます。在庫差異の処理 (whina1200m000) セッションを実行すると、在庫差異を使用して、移動平均単位原価価格を更新できます。