見積オーダ原価の凍結

見積完成品単位原価の凍結によって、実際/見積単位原価を正しく比較できます。見積原価の凍結時点は [製造オーダ (tisfc0101s000)] セッションの [見積の凍結時点] チェックボックスによって決定されます。

次の値は、見積完成品単位原価の凍結後は、変更できません。

  • 見積資材
  • 見積時間

最終のスケジュール変更に従って、次の内容を変更できます。

  • 出庫対象の資材
  • 製造計画
  • 出庫対象の資材

見積原価を凍結して、次のいずれかに対して変更を行ったとします。

  • 製造計画
  • 出庫対象の資材

この場合、次のものは変更による影響を受けません。

  • 見積資材
  • 見積時間

製造計画が変更されるのは、次の場合です。

  • 仕損および産出率
  • オーダ数量

仕損率および産出率の凍結後に変更が発生した場合、以下に関する計画が調整されます。

  • 後続の作業
  • [製造オーダの出庫資材 (ticst0101m100)] セッションの資材数

凍結後に製造オーダのオーダ数量が変更された場合、次の値が調整されます (仕損および産出の係数が考慮されます)。

  • 見積資材および見積時間
  • 見積オーダ原価
  • 資材および容量の割当

製造オーダは次のデータから構成されています。

オーダ数量 = 100 個

作業 産出率 仕損 計画投入数量 計画産出数量
10 100% 2 個 127 125
20 80% 0 個 125 100

見積が凍結されていると仮定します。作業 20 の産出率を 80% から 50% に変更すると、新規の数量に基づいて資材引当が更新されます。この場合でも、見積数量は依然として同じです。127 個と 125 個

新たな状況は次のとおりです。

  計画投入数量 計画産出数量
10 202 200
20 200 100

オーダ数量を 100 個から 150 個に変更すると、再び見積原価および計画が変更されます。新たな状況は次のとおりです。

  計画投入数量 計画産出数量
10 302 300
20 300 150

見積材料費は見積産出率に基づいて算出されます。見積産出率が 80% の場合、数量はそれぞれ 187.5 個および 189.5 個になります。