計算オフィス

計算オフィスは、PCS プロジェクトまたは製造オーダの企業単位を決定するワークセンタです。企業単位は、プロジェクトまたは製造オーダに関する財務会計上の責務を担う財務会社にリンクされます。プロジェクトおよび製造オーダは、常に計算オフィスにリンクされます。これは、製造オーダまたはプロジェクトの原価と製造結果が財務会社に記帳されるようにするためです。

注: 
  • ワークセンタと倉庫は、計算オフィスの企業単位とは異なる企業単位に属することができます。ワークセンタと倉庫の会計取引は、その企業単位の財務会社に転記されます。または、企業単位間の関係会社間取引関係も定義しておく必要があります。

原価計算タイプの計算オフィスの定義

  • [企業単位 (tcemm0130m000)] セッションを開始します。

    • 部署を定義する企業単位を選択します。

      企業単位を選択すると、[企業単位 (tcemm0630m000)] セッションが開始されます。

    • [企業単位 (tcemm0630m000)] セッションの部署タブで新規部署を追加できます。

    • 新規部署コマンドを実行すると、新規ウィンドウが表示されます。

      部署タイプとして [ワークセンタ] を指定します。

    • ワークセンタタイプとして [原価計算] を指定します。

  • [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションで、残りの計算オフィスデータを指定します。

[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションのサイトパラメータが [準備中] または [有効] の場合、以下を実行することもできます。

  • [サイト (tcemm0150m000)] セッションを開始します。

    部署を定義するサイトを選択すると、[サイト (tcemm0650m000)] セッションが開始されます。

  • [サイト (tcemm0650m000)] セッションで、部署タブを選択します。

    新規部署コマンドを実行すると、新規ウィンドウが表示されます。

  • 部署タイプとして [ワークセンタ] を指定します。

  • ワークセンタタイプとして [原価計算] を指定します。

  • [ワークセンタ (tirou0101m000)] セッションで、残りの計算オフィスデータを指定します。

製造オーダの計算オフィス

製造オーダの計算オフィスでは、材料費、作業費、付加費用、および外注費が転記されます。

デフォルト計算オフィスは、[製造オーダパラメータ (tisfc0100s000)] セッションの計算オフィスの定義フィールドの設定に依存します。

次のオプションのいずれかを選択できます。

  • [デフォルト製造オーダデータ]

    デフォルト製造オーダデータ (tisfc0102m000) セッションでユーザが定義する計算オフィスは、製造オーダのデフォルト計算オフィスとなります。個々の製造オーダの計算オフィスは、製造オーダ (tisfc0501m000) 詳細セッションの [原価計算] タブで変更できます。

  • [製造部署の準備]

    製造オーダのオーダシリーズにリンクされた計算オフィスに転記済の、既存製造オーダの原価。製造部署の計算オフィスに、原価の記帳が必要な日付を設定できます。

    注意: このオプションが選択されたときに、選択済製造オーダに作業がまだ存在する場合は、最終作業がリンクされた製造部署に基づき、計算オフィスが定義されます。

  • [製造部署]

    製造オーダにリンクされた製造部署の計算オフィスが使用されます。製造部署の計算オフィスは製造部署 (tirou2100m100) セッションで定義されます。

注: 

[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの企業単位別標準原価パラメータがオンの場合、計算オフィスのデフォルトとして [製造部署] オプションを使用する必要があります。

PCS プロジェクトの計算オフィス

PCS プロジェクトの計算オフィスでは、品目以外のプロジェクト原価 (プロジェクト付加費用など)、活動に転記された時間、および一般プロジェクト原価が転記されます。PCS プロジェクトの計算オフィスは、プロジェクトの原価合計と収益の総計にも使用されます。

注: 

PCS プロジェクトの計算オフィスとして、正規のワークセンタ、販売オフィス、または倉庫を選択できます。

PCS プロジェクトのデフォルトの計算オフィス

販売オーダまたはサービスオーダで PCS プロジェクトを生成する場合は、[プロジェクト管理パラメータ (tipcs0100m000)] セッションの計算オフィスの企業単位フィールドの値に基づき、次に示す 3 つの方法で PCS プロジェクトのデフォルト計算オフィスが決定されます。

  • [部署]

    PCS プロジェクトのデフォルトの計算オフィスは、販売オフィスまたはサービス部署の企業単位にリンクされた計算オフィスです。特定の企業単位のデフォルト計算オフィスは、[企業単位 (tcemm0130m000)] セッションで定義できます。
  • [倉庫]

    PCS プロジェクトのデフォルトの計算オフィスは、倉庫の企業単位にリンクされた計算オフィスです。特定の企業単位のデフォルト計算オフィスは、[企業単位 (tcemm0130m000)] セッションで定義できます。
  • [なし]

    PCS オブジェクトのデフォルトの計算オフィスは、PCS プロジェクトを作成した販売オーダ、サービスオーダ、または製造オーダの番号グループとオーダシリーズによって決定されます。番号グループとオーダシリーズの組合せに対して計算オフィスを定義するには、[番号グループ別デフォルトプロジェクトデータ (tipcs0103m000)] セッションを使用できます。