原価計算方法

標準原価および評価額を計算する際、製品構造の分析方法は、原価計算方法によって異なります。

注: 
  • マルチサイト環境では、[導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000)] セッションの企業単位別標準原価パラメータが有効です。標準原価は品目と企業単位の組合せを対象としてメンテナンスされます。

  • 原価およびサービス品目の品目原価計算データは常に [会社] レベルでメンテナンスされます。

計算方法を説明するために、次の部品表を使用します。

トップダウン: 選択された品目の標準原価に影響する各品目について標準原価を計算します。原価計算の際に品目の構造が分析されます。

この例において品目 C の標準原価を計算すると、品目 E、D、および B の標準原価がこの順に計算されます。

シングルレベル: トップダウン手法と類似していますが、部品表の展開が最初のレベル (F と C) で止まります。下位品目の標準原価は再計算されません (F と C は再計算されません)。既存の下位構造の標準原価と評価額がそのまま採用されます。

品目 C の標準原価を計算するときに、品目 - 標準原価詳細 (ticpr2505m000) セッションの品目 D および B の標準原価が読み込まれます。

ボトムアップ: 製品構造を検索して、主品目の標準原価が変わると標準原価が影響を受ける品目を探します。

品目 B が出発点の場合、品目 C、品目 A の順に再計算されます。その順で最下位レベルの品目を最初に再計算すると、更新された標準原価を、計算処理中に上位レベルで読み込むことができます。

部品表の下位レベルにある品目の価格は計算されませんが、品目 - 標準原価詳細 (ticpr2505m000) セッションで読み込まれます。

上の図において品目 B の価格を計算すると、品目 A および C の価格も計算されます。