標準原価の計算および組立ラインの実現

  1. 定義済のすべての購買品目および製造品目について標準原価を計算します。

    標準原価が正確に計算されていることを確認します。[標準原価の計算 (ticpr2210m000)] セッションを使用して、標準原価を自動的に計算できます。

  2. 定義済の一般品目および FAS 品目について、原価構成要素構造を実現します。
  • 組立ライン原価計算データの定義

    組立ライン原価計算データ (ticpr0115m000) セッションを使用して、組立ラインまたは組立ラインと品目の組合せに関連する原価計算データを保存します。原価を詳細レベルに転記するには、原価構成要素チャートを入力することができます。[標準原価構成要素体系] フィールドに、詳細原価構成要素がリンクされるチャートを入力できます。原価構成要素チャートが組立ラインに関して定義されている場合、原価はチャート内の詳細原価構成要素に転記されます。[標準原価構成要素体系] フィールドが空の場合は、すべての原価が総計原価構成要素に転記されます。[組立管理パラメータ (tiasc0100m000)] セッションの取引処理フィールドが [ラインステーション基準] の場合は、組立ラインに関する原価計算データを入力できます。[取引処理] フィールドが [オーダ基準] の場合は、組立ラインと品目の組合せに関する原価データを入力できます。

  • 組立ライン原価計算データの実現

    組立ライン原価計算データ (ticpr0115m000) セッションを使用して、組立ライン原価データを実現し、組立ラインおよび品目別に有効な原価構成要素構造を生成します。

    有効な原価構成要素構造には、品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの品目に関して定義された総計原価構成要素が含まれます。組立ラインのチャートを入力した場合、そのチャートに関して定義されている詳細原価構成要素は、有効な原価構成要素構造に含まれます。

    組立ラインおよび品目別有効な原価構成要素構造 (ticpr3162m000) セッションで、有効な原価構成要素構造を表示できます。[発効日] フィールドには、組立ライン原価計算データが実現された日付が表示されます。

    注意: 組立ラインモデルの一部であるすべてのラインについて、原価データを実現する必要があります。

  • 組立ライン付加費用データの定義

    組立ライン付加費用 (ticpr1180m000) セッションを使用して、組立ラインの付加費用を定義します。付加費用とは、品目の標準原価または評価額の中の追加費用です。たとえば、取扱費や検査費などが該当します。付加費用の金額または割合を負の値で入力した場合は、値引を表します。オーダ基準の取引処理を使用する場合、付加費用は組立ラインと品目の組合せに関して定義されます。ラインステーション基準の取引処理を使用する場合、付加費用は組立ラインに関して定義されます。組立ライン基準の取引処理の場合は、固定付加費用額を定義できません。付加費用は、ラインが閉じられるときに組立ラインに転記されます。オーダ基準の取引処理の場合は、付加費用はオーダ別組立ラインに転記されます。

    注意: 組立管理パラメータ (tiasc0100m000) セッションの [取引処理] フィールドが [オーダ基準] に設定されている場合は、組立ラインと一般品目の組合せに関する付加費用を入力できます。[組立管理パラメータ (tiasc0100m000)] セッションの [取引処理] フィールドで [ラインステーション基準] オプションを選択した場合は、組立ラインに関する付加費用のみ入力できます。

  • 組立ライン付加費用の実現

    組立ライン付加費用の実現 (ticpr2280m000) セッションを使用して、組立ライン付加費用および組立ライン付加費用基準を実現します。有効な組立ライン付加費用および有効な組立ライン付加費用基準が作成され、組立ライン原価計算に使用されます。発効日は、処理が実行された日付です。有効な組立ライン付加費用は有効な組立ライン付加費用 (ticpr3150m000) セッションで表示できます。有効な組立ライン付加費用基準は有効な組立ライン付加費用基準 (ticpr3160m000) セッションで表示できます。

    組立ラインの開始および終了範囲から、組立ラインを選択します。その他のオプションについては、デフォルト設定を使用できます。[実現] をクリックして続行します。

    注意: 組立ラインモデルの一部であるすべてのラインについて、付加費用を実現する必要があります。