構成の交換

品目は、その時点で 2 つの品目の仕様が同じであれば、組立ラインの特定のポイントで別の品目と交換できます。交換時は、物的製品が交換されます。

つまり、一方の組立オーダに割り当てられている仕掛品がもう一方の組立オーダとリンクされます。組立オーダの構成を交換すると、組立オーダのシリアル番号およびシリアル完成品の完成状態ヘッダが更新されます。こうして更新された変更後のシリアル番号がコンフィギュレータに伝えられます。

交換可能な構成の使用方法

次のステップにしたがって交換が行われます。このステップについては以降の段落で説明します。

  1. 交換可能な構成を定義します。
  2. 2 つのオーダを交換する場合、LN はまず構成が交換可能かどうか、つまりこのオーダのオプション組合せが同じであるかどうかをチェックします。
  3. 構成が交換可能であれば、次に LN はオーダのオーダ内容がこの時点まで同じであるかどうかをチェックします。
  4. オーダ内容も同じであれば、交換が行われます。

組立管理で、コードを使用して交換可能な構成を定義します。コードはラインセグメントとリンクしています。オプションは交換可能な構成とリンクしています。

指定したラインセグメントにある組立オーダのオプションが交換可能な構成とリンクしているオプションと同じ場合、このオーダはこのセグメントにある別の組立オーダ (このオーダのオプションも交換可能な構成とリンクしているオプションと同じである場合) と交換されます。交換可能な構成とリンクしているオプションとオプションが同じであれば、このラインセグメントにあるどのオーダでも交換できます。

LN はまず、交換する 2 つの組立オーダの交換可能な構成が同じであるかどうかをチェックします。交換可能な構成とリンクしているオプションが同じである場合に限り、2 つの組立オーダを交換可能とみなすことができます。これは、このオプションを持つ組立オーダが指定したラインセグメントまで同じであるということを意味するものではありません。

オーダの交換可能な構成が同じでない場合は、LN は処理を中止し、交換は行われません。オーダの交換可能な構成が同じ場合は、LN はこの交換時点までの実際の組立オーダの内容をチェックします。オーダ内容が同じであれば、LN は交換を行います。まず交換可能な構成を照合することで、実際のオーダ内容を比較する前に組立オーダが同じであることを確かめることができ、余分な時間や手間を省くことができます。

LN はバッファ内やラインステーションでも組立オーダを交換できます。バッファ内でオーダを交換すると、必要な資材を確保できなくなったときにバッファからオーダが出るようにスケジュールされている場合のボトルネックを解消できます。この時点で 2 つの組立オーダの構成が同じ場合両者の構成は交換可能であるので、必要な資材が使用可能であればオーダは発生します。ラインステーションでの組立オーダの交換には、供給組立ラインとメイン組立ラインが関係します。

供給ラインでドアを製造しているとします。このラインには、メイン組立ラインオーダに流れない予備のドアがあります。メインラインでは、完成品でドアを使用する製品を製造しています。ここで、1 つのドアに損傷箇所が見つかり、使用できないとします。このような場合、供給組立ラインにある予備のドアをメイン組立ラインで損傷があったドアと交換し、供給ラインからこの予備のドアを削除できます。