調整訂正

調整レポートの金額が試算表の金額と一致しない場合は、次の主な状況に応じてアクションを取ります。

  • 取引のタイプ: ビジネスの主要エリアであるか
  • 差異のタイプ: 発生した差異が予期しない大きさのものであるか
  • 差異を解決するために取るアクションのタイプ: 監査および法的要件に関連する

発生する差異は 2 つのタイプに分類されます。

  • 財務会計内の差異で、試算表と調整レポートの間の差異
  • 財務会計作業管理との間のデータの差異
    注: 

    複数会社構造では、関係会社間またはグループ間の取引データのログが異なる財務会社に記録されます。その結果、関連する調整取引が異なる財務会社に表示されます。詳細については、「調整 - 複数会社の様相」を参照してください。

財務会計内の差異

調整データの一部がすでに削除されているなどの状況では、開始残高を作成することで問題を解決できます。[作業管理 - 財務調整 (tfgld4595m000)] セッションで取引を選択し、適切なメニューで [調整開始残高の作成] をクリックします。

元帳勘定の親子関係の変更により発生する差異もあります。これらの問題を解決するには、[取引からの開始残高/履歴の再作成 (tfgld3203m000)] セッションを使用して、取引から元帳勘定履歴を再作成します。

その他の原因による差異は、専門家による解決が必要です。

原因が明らかで総勘定元帳で修正を行いたくない小さなエラーについては、修正取引を作成できます。例: この方法で、未請求の入庫品調整の小さなエラーを解決できます。

[作業管理 - 財務調整 (tfgld4595m000)] セッションで、次のタイプの訂正を作成できます。

  • 調整訂正

    あらゆるタイプの差異で使用する修正取引です。取引金額を取引通貨とそれぞれの自国通貨で訂正できます。
  • 調整丸め訂正

    丸め差異のすべてのタイプを自動的に訂正できるわけではありません。したがって、丸め差異の修正取引をマニュアルで作成します。丸め訂正を作成した場合は、自国通貨による金額のみを訂正できます。取引通貨による取引金額は変更されません。

修正取引は、[作業管理 - 財務調整 (tfgld4595m000)] セッションで選択された取引の元帳勘定とディメンションに転記されます。修正取引の別のサイドは、[調整訂正の転記 (tfgld4295m300)] セッションで訂正を転記するときに指定する評価勘定に転記されます。

評価勘定は、[振替仕訳] カテゴリに属している必要があります。後で、訂正を評価勘定から適切な終了勘定に移動できます。

修正取引を作成した後で、修正取引を転記する前にレポートを印刷して、訂正が残高に与える影響をチェックできます。[調整データの出力 (tfgld4495m000)] セッションで、[未転記の調整訂正を含む] チェックボックスをオンにします。