為替差評価勘定

計算された為替差は、為替差評価勘定に転記されます。

すべての作業管理取引 (あらゆる調整エリア) で、LN には為替差をマッピングするための個別の統合伝票タイプが用意されています。為替差の転記に使用される取引タイプは、[振替仕訳] カテゴリのものである必要があります。

未着買掛金勘定のすべての転記は、取引通貨で行われます。したがって、会計期間をクローズするときに [為替差の計算 (tfgld5201m000)] セッションを実行すると、これらの取引も処理されます。受領日と請求書の承認日の為替レートの変動による受領金額と請求金額の差損益は、未着買掛金の為替差の個別の評価勘定に転記されます。

為替差評価勘定には、次のルールが適用されます。

  • 固有の評価勘定が、取引通貨が自国通貨と異なるそれぞれの元帳勘定にリンクされます。仕掛品勘定または現金勘定のような元帳勘定を作成するときには、元帳勘定に為替差評価勘定を定義する必要があります。
  • 為替差評価勘定には、リンク先の勘定と同じ親勘定が必要です。
  • 為替差評価勘定は、[貸借対照表] タイプの [法定] 勘定にする必要があります。この勘定は統制勘定であるため、この勘定でマニュアルで取引を作成することはできません。
  • [勘定科目表 (tfgld0508m000)] セッションの [ディメンション] タブで、為替差評価勘定の設定が、リンク先の新規作成された元帳勘定の対応する設定と一致している必要があります。これらが一致しない場合は、設定を一致させるよう求めるプロンプトが表示されます。[統合勘定] チェックボックスが使用不可になっている場合は、同じ (新規) 勘定を評価勘定として使用することもできます。この場合は、必要に応じてディメンションオプションを選択できます。

為替差評価勘定を必要とする勘定の例として、次のものがあります。

  • 統合勘定: 仕掛品勘定および未請求の入庫品勘定
  • 財務会計の内部勘定: 銀行口座、現金勘定など