調整要素

調整要素をオプションで使用して、調整データのレポートとその他のプレゼンテーションを構成し、調整データの分析に役立てることができます。調整要素のその他の例として、オーダ伝票番号、倉庫、購買元取引先などがあります。調整グループには、5 つまでの調整要素を含めることができます。各調整要素はビジネスオブジェクトの属性を表します。

調整取引を表示するときに、調整要素の取引をソートして調整要素の特定の値をもつ取引を検索できます。さらに、調整要素と要素の組合せに基づいてレポートを作成することもできます。

[調整グループ (tcfin0120m000)] セッションでは、最大 5 つの調整要素を調整グループに割り当てることができます。選択の対象となる調整要素は、業務プロセスおよびレポート要件によって決定されます。

たとえば次に示すセッションでは、調整要素を使用して、調整データのレポートとその他のプレゼンテーションを作成し、調整データの分析に役立てることができます。

  • [作業管理 - 財務調整 (tfgld4595m000)]

    調整要素の取引をソートし、調整要素の特定の値を指定して取引を検索できます。
  • [調整データの出力 (tfgld4495m000)]

    調整要素と要素の組合せに基づいて、レポートを作成することもできます。
  • [調整データの受入 (tfgld4295m000)] および [調整データの最終受入 (tfgld4295m100)]

    範囲指定した調整要素値の調整データを受け入れることができます。

調整要素は慎重に割り当てる必要があります。調整データの設定後は、調整要素の変更を必要な場合だけにとどめる必要があります。

調整要素の割当は特に重要で、たとえば、在庫調整グループの場合、借方取引のビジネスオブジェクトと貸方取引のビジネスオブジェクトは異なります。これらの調整取引をビジネスオブジェクト ID ごとに受入れることはできません。また、[借方および貸方残高のみ] チェックボックスをオンにすることもできません。ただし、調整要素を受入の基準として選択して、借方取引清算と貸方取引清算の取引を受け入れることはできます。レポートでは、借方取引と貸方取引が品目コード別に印刷されます。

注: 

調整要素には、1 から 5 までの番号が付けられます。最も特殊性の高い要素に番号 5 が割り当てられます。