統合伝票タイプ

統合伝票タイプは、財務会計における統合取引のタイプを表します。財務分析と調整のために、統合伝票タイプは取引のタイプを識別します。

作業管理では、それぞれの統合取引はその作業取引発生元と会計取引の組合せで表されます。共通情報財務会計/ロジスティックモジュールでは、取引発生元と会計取引の組合せは統合伝票タイプに変換されます。例: 販売オーダ/出庫取引は、販売オーダ/出庫の記述をもつ統合伝票タイプに変換されます。

LN には、起こりうるあらゆる統合取引と、財務分析と調整中に識別する必要のあるあらゆる取引に対応する、事前定義の統合伝票タイプが用意されています。統合伝票タイプには、それぞれ対応するビジネスオブジェクトが添付されています。たとえば、さまざまな販売オーダ取引のための統合伝票タイプには、販売オーダビジネスオブジェクトがリンクされています。

統合マッピング体系では、統合伝票タイプを 1 つ以上の元帳勘定とディメンションにマップできます。通常、作業管理取引の借方側と貸方側は、別々の元帳勘定に転記されます。

調整グループには元帳勘定のタイプが反映されるため、各統合伝票タイプは 2 つの調整グループ (借方側に 1 つと貸方側に 1 つ) にリンクされます。

[マッピング体系データの初期化 (tcfin0210m000)] セッションを実行すると、使用する作業管理パッケージおよびモジュールに必要な統合伝票タイプに加えて、次の統合伝票タイプが LN で自動的に作成されます。

  • 為替差
  • 端数修正
  • 訂正
  • 開始残高

これらの統合伝票タイプのほとんどは、調整データのログを記録するためだけに使用されます。たとえば、開始残高統合伝票タイプがその例です。これらの統合伝票タイプをマップしたり、[統合伝票タイプ (tfgld4557m000)] セッションの [マッピング体系で使用] チェックボックスをオフにすることはできません。