支払/回収方法別手形転記データのメンテナンス (tfcmg0114s000)

セッションの目的: 手形の転記データを定義および作成します。

実際に手形を銀行に送付する前に銀行を割り当てることができないため、銀行ごとに手形転記データをメンテナンスすることはできません。したがって手形転記データは、支払方法ごとにメンテナンスすることになります。

手形の支払/回収方法ごとに、転記が必要な各手形ステップについての借方項目と貸方項目に対する転記データを定義する必要があります。

支払方法の転記データを作成するには、[支払/回収方法 (tfcmg0140s000)] セッションの適切なメニューで [手形転記体系の作成] をクリックします。

転記体系は、次の条件を満たす必要があります。

  • ステップごとに、必ず借方転記と貸方転記を定義します。すべての転記を清算する必要があります。統制勘定を他のステップで振り戻すことはできません。
  • [評価転記前手順] 勘定タイプを使用している場合、この勘定科目を受取手形では必ず貸方記入し、支払手形では必ず借方記入します。
  • [請求書を手形に置換] チェックボックスがオフの場合は、[手形 (債権)] または [手形 (支払予定)] 勘定タイプのみ使用できます。
注: 

[手形タイプ (tfcmg0516m000)] セッションで手形タイプに関する [取引先グループ別転記体系] チェックボックスがオフの場合、このセッションを実行する必要はありません。その場合、LN は、売掛金モジュールまたは買掛金モジュールのこれに対応する [取引先グループ別元帳勘定 (tfacr0111m000)] セッションで手形ステップに選択した元帳勘定にもとづき、転記体系を作成します。

支払/回収方法

手形転記体系がリンクされている支払/回収方法

記述

コードの記述または名称

支払/回収手順ステップ

転記の詳細を定義する手順ステップ。[支払/回収方法 (tfcmg0140s000)] セッションの [手形] タブで選択した手形手順ステップごとに転記詳細を定義する必要があります。

連番

転記詳細のセットごとに LN で作成される連番

勘定タイプ

転記のための勘定タイプ

使用できる勘定タイプは、支払と回収のどちらを対象とする支払方法か、[手形タイプ (tfcmg0516m000)] セッションで手形タイプに関する[取引先グループ別転記体系]チェックボックスがオンかオフかによって異なります。

借方/貸方

元帳勘定への入力タイプ

元帳勘定

手形ステップを転記する元帳勘定

元帳勘定記述

コードの記述または名称

課税国/コード

手形ステップを転記するディメンション

金額タイプ

金額のタイプ

次の場合には、金額タイプが[合計額]でなければなりません。

  • 支払方法に控除が認められない場合。控除関係の情報は無効です。
  • 勘定タイプが最初のステップで使用され、[勘定タイプ]が次のいずれかの場合 
    • 統制勘定
    • 支払/回収予定
    • 手形 (債権)
    • 手形 (支払予定)

これ以外の場合、金額タイプは[支払額]です。

控除の転記

控除を転記する勘定タイプ

[手形タイプ (tfcmg0516m000)] セッションでこの方法に関する[手形割引可能]チェックボックスがオンの場合は、1 つの勘定タイプしか選択できません。

以下の勘定タイプを使用できます。

  • [中間勘定]。控除は、[取引先グループ別元帳勘定 (tfacr0111m000)] セッションで[回収予定の控除]取引用に選択した元帳勘定に転記されます。
  • [実際の勘定]。控除は、[取引先グループ別元帳勘定 (tfacr0111m000)] セッションで[割引]取引または[支払差額]取引用に選択した元帳勘定に転記されます。

請求書を手形で置き換える場合には、[実際の勘定]を選択する必要があります。請求書を手形で置き換える場合には、請求書がクローズされて手形が正味金額を対象とするため、控除を中間勘定に転記することはできません。