買掛処理ワークベンチ (tfacp8350m000)

セッションの目的: あらゆるタイプの請求書を表示し処理します (状況が 「承認済」 および 「取消済」 の請求書を除く)。ワークベンチにアクセスすると、ユーザが 「債務アナリスト」 として指定されている取引先に関連する請求書が表示されます。ただし、ユーザが 「債務アナリスト」 として定義されていない場合は、債務アナリストが誰も割り当てられていない取引先に関連する請求書がすべてグリッドビューに表示されます。

また、このワークベンチでは、請求書の数および請求額を基準として請求書の状況がグラフィカルに表示されます。また、請求書の数および請求額を基準として請求書の年齢調べ期間もグラフィカルに表示されます。

ワークベンチレイアウト

ワークベンチは以下の要素で構成されています。

処理中状況別請求書セクション

処理中の請求書の数が、請求書状況を基準として棒グラフで表示されます。棒グラフの上にマウスポインタを置くと、特定の状況にある請求書の数を確認できます。請求書の数または請求額について表示される情報はユーザが選択したオプションに基づいています。

以下の状況に関するデータがグラフィカルに表示されます。

  • ドラフト
  • インポート済
  • 検証済
  • 検証エラー
  • 登録済
  • 登録エラー
  • 照合済

処理中年齢調べ請求書セクション

支払予定の未決済請求書の数と年齢調べが、指定の期間を基準として棒グラフで表示されます。請求書の年齢は、請求日と現在の日付との差に基づいています。棒グラフの上にマウスポインタを置くと、指定の期間にある年齢調べ請求書の数を確認できます。年齢調べ請求書の数または年齢調べ請求額について表示される情報はユーザが選択したオプションに基づいています。

週、月、または四半期を単位として年齢調べ請求書を表示できます。デフォルトは週表示です。表示には以下の種類があります。

週表示

未決済請求書の数が週 1 から週 11 まで表示され、最後の項目には 12 週以降に期日のくる請求書の数がまとめて表示されます。

月表示

未決済請求書の数が月 1 から月 12 まで表示され、最後の項目には 13 カ月以降に期日のくる請求書の数がまとめて表示されます。

四半期表示

未決済請求書の数が四半期 1 から四半期 4 まで表示され、最後の項目には 5 四半期以降に期日のくる請求書の数がまとめて表示されます。

請求書 (グリッド) セクション

指定した債務アナリストの請求書がグリッドに表示されます。

グリッドツールバーのオプションは次のとおりです。

  • 検索: 指定のデータを基準として請求書を検索します。文字、数値、または両方の組合せを基準として検索できます。
  • 債務アナリスト: 債務アナリストの名前が表示されます。[従業員 - 一般 (tccom0101m000)] セッションにズームして債務アナリストを選択できます。選択した債務アナリストの請求書がワークベンチに表示されます。
  • 財務会社: 購買請求書を表示する財務会社を選択します。財務会社が選択されていない場合、すべての共有会社からの登録済請求書が表示されます。備考: このフィールドが表示されるのは、この財務会社にリンクされているすべての購買請求書関係のセッションが共有されている場合のみです。
  • アクション: 請求書を選択して以下のアクションを実行できます。
    • 取消: 状況が 「ドラフト」、「インポート済」、「検証エラー」、または 「検証済」 に設定された請求書を取り消します。
    • 検証: 状況が 「インポート済」 または 「検証エラー」 に設定された請求書を検証します。
    • 登録: 状況が 「ドラフト」 または 「検証済」 に設定された請求書を登録します。
    • 照合: 未割当金額のない請求書を照合します。
    • 取引の入力: 状況が 「登録済」 に設定された請求書の取引を指定します。
    • 提出: 承認を得るために請求書を提出します。
      • このアクションは ION Workflow が導入されている場合にのみ使用できます。
      • このオプションはすべての請求書に対して使用でき、ワークフロー状況は 「開始前」 に設定されます。
    • 承認: 状況が 「照合済」 に設定された請求書を承認します。
    • 受取済請求書: 
      • グリッドで受取済請求書が選択されている場合、[受取済購買請求書 (tfacp1110m000)] セッションが開始されます。
      • 購買請求書が選択され、それに受取済請求書がリンクされている場合、[受取済購買請求書 (tfacp1610m000)] セッションがその受取済請求書を対象として開始されます。受取済請求書がリンクされていない場合、[受取済購買請求書 (tfacp1110m000)] セッションが開始されます。
      • グリッドで請求書が選択されていない場合、[受取済購買請求書 (tfacp1110m000)] セッションが開始されます。
    • 購買請求書の処理: 
      • グリッドで購買請求書が選択されている場合、[購買請求書の処理 (tfacp2107m000)] セッションが開始されます。
      • レコードが選択されていない場合、または受取済請求書が選択されている場合、[購買請求書の処理 (tfacp2107m000)] セッションが開始されます。
    • エラーログ: [エラーログ (tfacp2580m000)] セッションを開始します。
  • フィルタ: 財務取引先グループ、請求元取引先、および支払先取引先を基準として、請求書をフィルタリングできます。

オプションを使用して、請求書を作成できます。

  1. 受取済請求書: 「受取済請求書」 オプションを使用して、ワークベンチから [受取済購買請求書 (tfacp1610m000)] セッションにアクセスできます。このセッションで取引詳細をマニュアルで指定できます。取引を指定して保存すると、請求書がワークベンチに反映されます。更新された請求データを表示するには、ワークベンチの表示を 「更新」 する必要があります。
  2. 購買請求書: [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションにアクセスできます。このセッションは 「取引タイプ」 が 「購買請求書」 にデフォルト設定されて開始されます。このセッションで取引詳細をマニュアルで指定できます。取引を指定して保存した後、更新された請求データを表示するには、ワークベンチの表示を 「更新」 する必要があります。
  3. 購買貸方票: [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションにアクセスできます。このセッションは 「取引タイプ」 が 「貸方票」 にデフォルト設定されて開始されます。このセッションで取引詳細をマニュアルで指定できます。取引を指定して保存した後、更新された請求データを表示するには、ワークベンチの表示を 「更新」 する必要があります。
注: 

購買請求書および購買貸方票の場合、デフォルトデータが [取引入力デフォルト (tfgld0131m000)] セッションで定義されていないと、エラーメッセージが表示されます。

「警告: 会社 (LN 環境)、ユーザ 「UserId」、取引 (小) 分類 「購買貸方票 - 貸方票または購買請求書」 に対する [取引入力デフォルト (tfgld0131m000)] セッションに、デフォルト取引タイプが入力されていません」

グリッドと処理中状況別請求書セクションとの相互関係

任意の棒グラフ (たとえば検証済) をクリックすると、グリッドに検証済請求書レコードがすべて表示されます。同様に、グリッドで状況 (インポート済など) をフィルタリングすると、グラフでその状況が強調表示されます。

請求書詳細セクション

をクリックすると、明細ビューに請求書の詳細が表示されます。請求書詳細ビューには、会社、請求日、期日、銀行口座、請求額などの情報が表示されます。「ビューの展開」 オプションをクリックすると、請求書の詳細が表示されます。

インポート文書 ID:

インポート文書 ID の付いた請求書を選択します。文書は関連情報セクションの右パネルに表示されます。 アイコンをクリックすると、文書が Infor Document Management で開かれます。

請求書詳細からインポート文書を開くには、「インポート文書 ID」 のリンクをクリックします。

グリッドのカラムの個人設定: あるカラムをグリッドに追加または削除するには、「カラムの個人設定」 オプションを使用して、該当するカラム名のチェックボックスをオンまたはオフにします。

グリッドのワークベンチの個人設定: カラムを更新または追加するには、設定 のオプションを選択して、「デフォルト保存」 をクリックします。

タイプが異なる請求書の処理: 

  • マニュアル受取済費用請求書

    初期状況は 「ドラフト」 に設定されます。
  • 「登録」 をクリックすると、状況は 「登録」 または 「登録エラー」 に修正されます。
  • 状況が 「登録エラー」 に設定された場合、エラーを訂正する必要があります。訂正後の請求書ステージは 「登録済」 です。
  • 取引の失敗に関するエラーが表示される場合、理由を指定します。
  • エラーの訂正が自動的に実行される場合、状況は 「取引入力済」 に修正されます。
  • マニュアル受取済オーダ関連請求書

    初期状況は 「ドラフト」 に設定されます。
  • 「登録」 をクリックします。エラーがない場合、請求書ステージは 「登録済」 です。
  • 購買オーダと照合します。状況は 「照合済」 または 「部分的に照合済」 です。
  • 請求書を承認するには、請求書が完全に照合済でなくてはいけません。
  • 「承認」 をクリックして、請求書を承認します。
  • 請求書は 「承認済」 になります。
  • インポート済受取済費用請求書

    初期状況は 「インポート済」 です。
  • 「検証」 をクリックします。エラーがない場合、請求書ステージは 「検証済」 です。
  • 「登録」 をクリックします。エラーがない場合、請求書ステージは 「登録済」 です。
  • 取引の失敗に関するエラーが表示される場合、取引を入力します。
  • エラーの訂正が自動的に実行される場合、状況は 「取引入力済」 に修正されます。
  • インポート済受取済オーダ関連請求書

    初期状況は 「インポート済」 に設定されます。
  • 「検証」 をクリックします。エラーがない場合、請求書ステージは 「検証済」 です。
  • 「登録」 をクリックします。エラーがない場合、請求書ステージは 「登録済」 です。
  • 購買オーダと照合します。状況は 「照合済」 または 「部分的に照合済」 です。
  • 請求書を承認するには、請求書が完全に照合済でなくてはいけません。

請求元バッチ

購買オーダおよび費用請求書に関連する請求書: このような請求書の場合、取引を [取引 (tfgld1101m000)] セッションで作成することが必要です。このセッションでは、バッチが購買請求書として選択されます。LN がバッチを処理するときは、以下の 2 種類の請求書が処理されます。

  1. 購買輸送/輸入仕入原価/オーダ関連請求書:
    • [取引 (tfgld1101m000)] セッションで 「新規」 をクリックします。新しいバッチ [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションが開始されます。
    • [取引 タイプ] で 「購買請求書」 を選択します。
    • 「請求タイプ」 として 「購買オーダ関連請求書」 を選択します。
    • [請求書データ]タブの [オーダ] グループで、[オーダ] として 「購買オーダ」 選択します。
    • 明細はすべてデフォルト値が使用されます。
    • 同じ請求書をワークベンチで開きます。
    • 購買オーダと照合、輸入仕入原価と照合、または回収と照合をクリックします。請求書の照合が完了すると、メニューの 「承認済」 オプションが有効になります。
    • [承認] をクリックします。
  2. 購買費用請求書:
    • [取引 (tfgld1101m000)] セッションで 「新規」 をクリックします。新しいバッチ [購買請求書入力 (tfacp2600m000)] セッションが開始されます。
    • 「取引タイプ」 で 「購買請求書」 を選択します。
    • 「請求タイプ」 として 「原価関連請求書」 を選択します。
    • [取引先 ] を選択します。
    • 同じ請求書をワークベンチで開きます。
    • 「登録」 をクリックします。請求書は [登録済] になります。
    • 取引を指定します。請求書の状況は [取引入力済] になります。

ワークフロー状況

ワークフロー状況は、ION Workflow が導入されている場合にのみ表示されます。以下は、ION Workflow が導入済であるときに表示されます。

  • 状況が [取引入力済] に設定された請求書
  • カラムの個人設定の 「ワークフロー状況」 チェックボックス。オンにすると 「ワークフロー状況」 フィールドを請求書グリッドに追加できます。
  • 「アクション」 メニューの 「提出」 オプション
  • 選択した請求書のワークフロー状況。請求書詳細画面に表示されます。

ドラフト請求書のユースケース

  1. マニュアル請求書は [受取済購買請求書 (tfacp1110m000)] セッションで作成されます。請求書の状況は [ドラフト] に設定されます。
  2. 「アクション」 メニューの 「登録」 をクリックすると、請求書状況は 「登録」 に修正され、請求書番号が生成されます。
  3. 「購買請求書の処理」 に移動して、取引を指定します。
  4. 取引の指定後、請求書状況は [登録済] から 「取引入力済」 に修正されます。ワークフロー環境では、指定した取引はヘッダおよびステージセクションに表示されます。ワークフロー状況は 「承認保留」 と表示されます。Ming.le に移動してマイフィードを確認します。
  5. 明細の表示アイコンをクリックします。選択した請求書の詳細が表示されるので、請求書を承認します。承認済状況がワークベンチに反映されます。

ユーザ設定

をクリックして、ワークベンチ詳細ビューの設定を定義します。

[ユーザ設定] ウィンドウは、[買掛処理ワークベンチ] (tfacp8350m000) セッションのツールバーの右上からアクセスできます。

[ユーザ設定] ウィンドウで、[買掛処理ワークベンチ] (tfacp8350m000) セッションに請求書を表示する基準となる、これらのデフォルト値を指定できます。

  • フィルタ: 請求書をフィルタする基準となる情報を指定します。次の項目別に請求書をソートできます。
    • 財務取引先グループ
    • 請求元取引先
    • 支払先取引先
  • 一般
    • 債務アナリスト: 債務アナリスト役割を持つ Infor LN ユーザ
    • 財務会社: 購買請求書データが表示される財務会社備考: このフィールドが表示されるのは、この財務会社にリンクされているすべての購買請求書関係のセッションが共有されている場合のみです。

メッセージセクション

これはエラーメッセージを表示する展開可能なペインです。ワークベンチでエラーが報告されると、このペインが展開されてエラーメッセージが表示されます。 をクリックするとメッセージが削除されます。ペインを最小化するには、ヘッダをクリックします。

ワークベンチで利用可能な一般的オプションは次のとおりです。

  • 更新: Infor LN から請求書関連データを再読み込みします。
  • デフォルト保存: 「ユーザ設定」 ページで設定した値を、次回、ワークベンチにアクセスするときのデフォルト値として保存します。
  • デフォルト消去: 「ユーザ設定」 ページで設定したデフォルト値を消去します。
  • デフォルト取得: ユーザ設定に加えた保存されていない変更を破棄して、次回、ワークベンチにアクセスするときは最後に保存した値を適用します。
  • バージョン情報: ワークベンチのバージョンを表示します。
注: 

この処理は、インポート済費用請求書、インポート済オーダ関連請求書、購買費用請求書、購買オーダ、輸入仕入原価または輸送関連請求書など、ほかの請求書でも行う必要があります。ワークフロー状況は請求書グリッドと請求書詳細に反映されます。