銀行参照番号

国内取引に銀行参照番号を使用することが銀行業務上の一般的慣習になっている国もあります。

銀行参照番号は、支払が行われる請求書の識別に使用される一意の番号です。請求書と請求書に関連する支払にのみ必要となります。銀行参照番号は請求書伝票で顧客に通知され、支払伝票で常に参照されます。銀行参照番号は支払伝票にも必要です。

銀行参照番号の長さは、国ごとに 20 桁から 30 桁までばらつきがあります。番号は、次のように構成されます。番号に対しては特定のチェックが行われ、番号が正しいことが確認されます。

販売請求書の銀行参照番号

銀行参照番号を使用し、請求先取引先の国が販売オフィスの国と同じ場合は、LN では 請求 での請求書の構成時に銀行参照番号が生成されます。請求書番号ではなく、銀行参照番号が請求書に出力されます。銀行参照番号はマニュアル販売請求書に対して作成する必要はありません。これはこの請求書に対しては請求書の出力、送付が必要ないためです。

銀行参照番号は、国に関して定義した構成データに基づいています。銀行参照番号は、次の構成要素から構成されています。

  • 取引タイプ (必須)
  • 伝票番号 (必須): 伝票のシリアル番号
  • 財務会社番号 (オプション)
  • 請求先取引先コード (オプション)

銀行参照番号は数値になり、ゼロから始まることはありません。いずれかの構成要素に数値以外の文字が含まれていると、LN の銀行参照番号フィールドが空白のままになります。この場合、販売請求書番号が販売請求書に出力されます。

銀行参照番号の末尾に、その番号に関して実行されるチェックのタイプを示す演算子が付加されます。受取済購買請求書の銀行参照番号を検証するために、LN では、銀行参照番号に付加された演算子で示されたチェックが適用されます。

財務会社で使用されるチェックのタイプは、[財務会社パラメータ (tfgld0503m000)] セッションで選択することができます。さまざまな検証アルゴリズムを使用できます。

銀行参照番号の構成要素と銀行参照番号内での要素の位置は、[国別銀行参照位置 (cisli1130m000)] セッションで定義することができます。

銀行参照番号を生成するために、LN では、選択した構成要素が指定した順に連結されます。連結した文字列が生成した銀行参照番号の長さよりも長い場合、請求先取引先コードが必要に応じて切り捨てられます。

銀行参照番号を設定するには

銀行参照番号は、銀行参照番号を使用する必要のある国の財務会社ごとに設定する必要があります。

銀行参照番号を設定するには、次の順でセッションを使用します。

  1. [財務会社パラメータ (tfgld0503m000)]: [銀行参照番号チェック] フィールドで、財務会社の自国の銀行で使用されている銀行参照番号チェックのタイプを選択するか、[チェックなし] を選択します。
  2. [国別銀行参照位置 (cisli1130m000)]: 販売請求書での銀行参照番号の構成方法を定義します。
  3. [取引先 (tccom4500m000)]: 取引先のコードに数字だけが含まれていることを確認します。