経済的回収機能の使用

推定帳簿では経済的回収を行うことができます。[経済的回収] チェックボックスがオンであり、資産が完全に減価償却される場合 (すなわち正味帳簿価額がゼロの場合)、減価償却は継続して行われます。この減価償却額は、通常の減価償却費または推測減価償却勘定科目ではなく、経済的回収勘定科目に転記されます。

経済的回収では常に、資産帳簿の資産耐用年数とその帳簿が完全に減価償却された時点での資産原価にもとづく定額法が使用されます。これは [経済的回収] チェックボックスをオフにするまで、または資産が移動されるか除売却されるまで継続されます。経済的回収は、資産帳簿の資産耐用年数初来または年初来の減価償却累計額を増加することはありません。

経済的回収時、資産帳簿に表示される残存耐用年数は常にゼロです。最後の減価償却日は、経済的回収の進行と共に更新されます。これにより、経済的回収が行われた日付を判断できます。

減価償却の修正により、経済的回収を元に戻したり再計算したりすることができます。経済的回収時に [追加転記] チェックボックスがオンになっていると、追加定期転記額が経済的回収の金額に加算され、その合計が経済的回収勘定科目に転記されます。追加転記の方法が指定されていても、経済的回収では常に定額法が使用されるため、これは無視されます。