ALT MACRS (代替修正加速償却制度) 減価償却額を計算するには
ALT MACRS テーブルによる減価償却では、資産耐用年数中の各年度について、月次または年次率情報から減価償却率が決定されます。この償却率が適用された結果はその年度中の各期間に分割され、該当する減価償却費が得られます。代替修正加速償却制度法は通常、代替的最小課税 (AMT) および調整後当期利益 (ACE) タイプの帳簿にのみ適用されます。これらの方法は米国国税庁の規則および税法にしたがって使用します。ALT MACRS テーブルによる減価償却には、次の 2 種類があります。
- ALT MACRS テーブル日次
- ALT MACRS テーブル定期
ALT MACRS テーブル日次
ALT MACRS テーブル日次の公式では、LN の率表から求められた割合を使用して年間減価償却額を計算し、次の公式を使用してその金額を年度中の各期間に分割します。
年間減価償却額 = 年間減価償却率 × 原価
期間ごとに減価償却を計算するには
期間減価償却額 = 年間減価償却額 × (期間の日数 ÷ 年度中の日数)
ALT MACRS テーブル日次の例
- 初年度
会社で代替修正加速償却制度税金レポートの対象となるトラックを使用しています。トラックの原価が 28,500、資産耐用年数が 5.0 年、稼働日が 1998 年 2 月 13 日です。このトラックは半年の平均方法で減価償却され、会計年度の上半期に使用開始されました。減価償却には ALT MACRS テーブルが使用されます。
LN は、各年度の年率の計算に率表を使用します。初年度の率は 15 % で、LN は減価償却額を次のように計算します。
(15 % × $28,500) = $4,275
次に、LN では、この年度の各期間ごとの日数に基づき、各期間の減価償却費が計算されます。資産耐用年数中の最初の期間は 15 日しかなく、初年度は 321 日しかないため、
最初の期間には、LN で次の計算が行われます。
$4,275 × (15 ÷ 321) = $4,275 × .046758972 = $199.77
初年度の 2 番目の期間は 31 日あり、LN は減価償却額を次のように計算します。
$4,275 × (31 ÷ 321) = $4,275 × .084931507 = $363.08
- 第 2 年度
第 2 年度では、今年度の率が 25.50 % になるように LN で率表が使用されます。年次減価償却費は次のように計算されます。
(25.50 % × $28,500) = $7,267.50
第 2 年度の最初の期間は 31 日あり、LN はこの期間の減価償却を次のように計算します。
$7,267.50 × (31 ÷ 365) = $617.07
ALT MACRS テーブル定期
MACRS テーブル定期の公式では、LN の率表から求められた割合を使用して年間減価償却額を計算し、次の公式を使用してその金額を年度中の各期間に均等に分割します。
年間減価償却額 = 年間減価償却率 × 原価
期間ごとに減価償却を計算するには
期間減価償却額 = 初期減価償却額 ÷ 年度中の日数
ALT MACRS テーブル定期の例
- 初年度
会社に代替修正加速償却制度 (ALT MACRS) 税金レポートの対象となるトラックがあります。トラックの原価が 28,500、資産耐用年数が 5.0 年、稼働日が 1998 年 2 月 13 日です。このトラックは半年の平均方法で減価償却され、会計年度の上半期に使用開始されました。減価償却には ALT MACRS テーブルが使用されます。
LN は、各年度の年率の計算に率表を使用します。初年度の率は 15 % で、LN は減価償却額を次のように計算します。
(15 % × $28,500) = $4,275
次に、LN は、各期間の日数に関係なく、この年度の各期間の減価償却費を計算します。資産耐用年数中の初年度は 11 の期間しかありません。初年度の期間ごとに、LN で次の計算が行われます。
$4,275 ÷ 11 = $388.64
LN で初年度の各期間の減価償却費として $388.64 が記録されます。
- 第 2 年度
第 2 年度では、今年度の率が 25.5 % になるように LN で率表が使用されます。年次減価償却費は次のように計算されます。
(25.50 % × $28,500) = $7,267.50
第 2 年度の期間ごとに、LN で次の計算が行われます。
$7,267.50 ÷ 12 = $605.63
LN で第 2 年度の各期間の減価償却費として $605.63 が記録されます。