資産の除売却

資産の除売却では、資産に関連する 1 つ以上の帳簿で、資産の使用を終了するか、資産を削減します。また、資産の減価償却がこれらの帳簿で累計されなくなります。資産の数量/原価のすべてまたは一部を除売却したり、資産に関連する帳簿の一部で資産を除売却したりすることもできます。たとえば連邦税規則に基づくタイミングの違いのため、資産を連邦税帳簿から削除する前に、財務帳簿から削除しなければならない場合があります。

注: 

税法上の複雑性によっては、資産を特定の帳簿にのみ残したい場合があります。これには、帳簿による資産除売却を行う必要があります。

資産の全数量または一部の数量を除売却できます。除売却する数量は、配分ラインごとに指定します。LN では、除売却が有効になる日までの減価償却の計算が終了していることを確認した上で、資産に関連するすべての帳簿で指定された数量の使用を終了します。

資産を 2001 年 3 月に除売却するが、定期的な減価償却の計算が最後に実行された日時が 2000 年 12 月である場合は、LN で、この資産を除売却する前に 1 月と 2 月の減価償却を作成する必要があります。また、資産を 6 月に除売却するが、その前の月に除売却を有効にする場合は、LN で、その月の有効日の後に発生した減価償却を振り戻す必要があります。

除売却の結果として、LN では、除売却したすべての帳簿の状況が [資産帳簿 (tffam1510m000)] セッションで [減価償却中] から [除売却済] に変更されます。除売却した資産は、[除売却済資産のアーカイブ/削除 (tffam8208m000)] セッションの処理で LN から消去できます。資産を部分的にしか除売却していない場合には、その調整、移動、および減価償却を行うことができます。

LN では、デフォルトの転記簿にある値を使用して、除売却から仕訳が作成されます。除売却を資産ごとに記録したり、帳簿ベースで記録したりするだけでなく、まとめて記録することもできます。資産減価償却弾力制度 (ADR) または修正加速償却制度 (MACRS) グループ税金レポートが適用される資産には、さらに除売却の選択肢があります。