帳簿の使用
会社の資産に関する減価償却その他の取引データは帳簿に記録します。資産を LN に入力する場合、1 冊または複数の帳簿を資産に割り当てます。会社に関して [固定資産管理パラメータ (tffam0100s000)] セッションを設定する前に、帳簿を設定しておく必要があります。
作成する帳簿ごとに、その帳簿と関連付ける資産を減価償却するかどうかを指定します。帳簿が異なれば減価償却法も変えることができ、あるいは帳簿内でまったく減価償却を行わないことも可能です。また帳簿のタイプも指定します。指定できる帳簿のタイプがいくつかあります。
米国で使用される帳簿のタイプは次のとおりです。
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[財務会計]
税申告規則の対象とならないデータ (総勘定元帳データなど) の記録に使用します。 -
[連邦税]
連邦税申告規則の対象となるデータ、たとえば調整後当期利益や代替的最小課税などの記録に使用します。また、連邦税金帳簿ごとに、その帳簿が代替的最小課税 (AMT) の申告または調整後当期利益 (ACE) 課税の申告のいずれかのデータを記録するかどうかを指定できます -
[その他税金]
税申告規則の対象となる連邦税以外のデータ、たとえば州税や保険金返還のデータなどの記録に使用します。
米国以外の国で使用される帳簿のタイプは次のとおりです。
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[商業]
税申告規則の対象とならないデータ (総勘定元帳データなど) の記録に使用します。 -
[推定]
ヨーロッパの要件に固有の減価償却方法 (たとえば[年間固定額]方法) に使用します。 -
[特別減価償却]
転記すべき特定の減価償却方法 (カスタム減価償却または超過減価償却) に使用します。[特別減価償却] パラメータは、[商業] または[法定] 減価償却を補足するものです。 -
[法定]
[推定]、[商業]、および [特別減価償却] 帳簿タイプの税申告用に、減価償却を申告することができます。