並列処理の設定

本付録では、並列処理を使用して [CI プロセス (tccri7203m000)] セッションを実行するときに必要な追加設定について説明します。

[並行処理の構成 (ttaad7520m000)]

前提条件

なし

アクション

[並行処理の構成 (ttaad7520m000)] セッションで、並列処理に対応できるように [CI プロセス (tccri7203m000)] セッションを設定します。使用する必要のあるサーバの数を入力し、モードを指定します。

通貨初期化環境の設定

前提条件

標準 CI テーブルの共有方法が 「通貨初期化環境の設定」 に準拠している

アクション

[CI クラスタ会社 (tccri7502m000)] セッションに基づいて変換される会社は、次のテーブルを共有する必要があります。

  • クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri725)
  • CI クラスタ変換テーブル更新グループ (tccri726)
  • 変換進捗状況ログ (tccri730)

共有テーブルの詳細リストについては、「通貨初期化環境の設定」 を参照してください。

[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)]

前提条件

  • CI クラスタの設定が完了している
  • CI テーブルと CI テーブルフィールドの設定が完了している
  • カスタマイズ済のテーブルとテーブルフィールドが指定されている

アクション

[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] セッションを実行して、クラスタ内のそれぞれの会社のデータを生成します。このセッションには、[CI テーブル (tccri7522m000)] セッションのすべての CI テーブルがリストされています。次に該当する場合は、テーブルがリストされます。

  • CI テーブル内に DLL による変換が含まれている
  • CI テーブル内に CI フィールドが定義されている

    [注意]: テーブルのリストは、物理会社のみを対象としています。

このセッションでデータを生成するには、適切なメニューの [クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新] コマンドを使用します。これにより、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)] セッションが開始されます。[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)]

データを生成したら、統合取引 (tfgld482) や調整データ (tfgld495) などのテーブルを分割できます。この分割処理を行うには、適切なメニューの [条件別テーブル分割ウィザード] コマンドを使用します。

[条件別テーブル分割ウィザード]

[条件別テーブル分割ウィザード] を使用して、1 つのテーブルの変換を複数の変換に分割します。LN で、範囲条件付きの複数のテーブル連番が生成されます。それぞれの範囲を使用して、テーブル変換を並列処理で実行できます。統合取引 (tfgld482)、調整データ (tfgld495)、ファイナライズ済取引 (tfgld106) などの大規模なテーブルを分割するためのウィザードを使用する必要があります。

例 1

統合取引 (tfgld482) テーブルまたは調整データ (tfgld495) テーブルを分割するには、ウィザードを開始した後、分割数のデフォルト値を入力します。使用されるサーバの数と一致した数値を入力することをお勧めします。この数値を入力すると、ウィザードで分割数の値が生成されます。この値を変更してもかまいませんが、ウィザードに表示されたテーブルフィールドが GUID の場合は、分割数の値に変更を加えないことをお勧めします。[更新] をクリックすると、範囲が生成されます。

例 2

ファイナライズ済取引 (tfgld106) テーブルを分割するには、ウィザードを開始した後、次のいずれかの操作を行います。

  • 分割数のデフォルト値を入力します (推奨)。
  • 分割数のデフォルト値をゼロのままにして、分割数の値をマニュアルで入力します。

ウィザードは、ファイナライズ済取引テーブルにアクセスし、どの伝票でテーブル変換を分割するかを決定します。[更新] をクリックすると、範囲が生成されます。

変換サイズの計算

ウィザードが終了すると、テーブルが分割されます。変換サイズの計算には、かなり時間がかかることがあります。この理由から、この計算にはウィザードを使用しません。該当するテーブルをすべて分割したら、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)] セッションを実行して、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新] および [変換サイズの計算] を選択します。

[CI クラスタ変換テーブル更新グループ (tccri7126m000)]

前提条件

  • CI クラスタの設定が完了している
  • CI テーブルと CI テーブルフィールドの設定が完了している
  • カスタマイズ済のテーブルとテーブルフィールドが指定されている
  • 指定の変換クラスタに関して CI 処理が 1 回以上実行されている (テストまたは実変換モード)

アクション

なし

説明

このセッションには、指定の変換クラスタの更新グループ、会社、テーブル、変換、変換フェーズ、更新グループに含まれている会社がリストされます。表示されるデータは、[CI プロセス (tccri7203m000)] セッションで作成されたデータです。

[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)]

前提条件

  • CI クラスタの設定が完了している
  • CI テーブルと CI テーブルフィールドの設定が完了している
  • カスタマイズ済のテーブルとテーブルフィールドが指定されている

アクション

セッションの目的:[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] のデータが生成されます。

内部通貨変換のデータが指定されたクラスタを選択します。[会社] フィールドには、選択されたクラスタの主要会社が表示されます。

説明

初期設定

選択されたクラスタに関してこのセッションを初めて実行する場合は、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの初期化] を選択します。[更新] をクリックして、データを生成します。この初期化ステップでは、すべてのデータの変換サイズが算出されます。テーブルのサイズによっては、この処理に相当な時間がかかることがあります。

CI テーブルとの同期

更新を再開する場合や [CI テーブル (tccri7522m000)] 内のデータが変更された場合などは、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの初期化 (正味変更)] を選択します。このオプションを使用すると、欠落しているデータが 「クラスタ会社別 CI 変換テーブル」 に追加され、CI テーブル内に存在しなくなったデータが削除されます。

[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] 内の既存データの更新

変換の優先順位を再計算するには、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)] を選択します。[変換サイズのリセット] を選択すると、既存の変換サイズがすべて無効になります。[変換サイズの計算] を選択すると、変換サイズがゼロの場合に限り、変換サイズの計算が有効になります。

注: 

通常、変換サイズの計算は 1 回実行するだけで十分です。必要な場合にのみ、値の微調整をマニュアルで行ってください。

[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)]

前提条件

次の条件の 1 つまたは複数に当てはまる場合に、このセッションを実行します。

  • [クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)] セッションを実行した結果としてデータが生成された
  • [CI テーブルと CI フィールドテーブルの初期化 (tccri7221m000)] セッションを実行した結果として CI テーブルのデータが生成された
  • [CI テーブル (tccri7522m000)] セッションを使用してデータをマニュアルで変更した

アクション

このセッションを実行して、[クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] 内のデータの整合性を確認します。

説明

[CI プロセス (tccri7203m000)] セッションを並列処理モードで実行する前に、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルのデータチェック (tccri7425m000)] セッションを実行することをお勧めします。

データを確認する必要のあるクラスタを選択します。LN では、次の確認が行われます。

  1. 必要なデータが存在するかどうか

    CI テーブルとクラスタ会社の各組合せが存在しなければなりません。標準変換ルールが定義されている共有テーブルのデータは物理会社に専用のデータです。データが欠落している場合は、該当する CI テーブルとクラスタ会社がレポートに出力されます。レポートに表示されるメッセージ: クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri725) テーブル内に定義されていないテーブルが CI テーブル (tccri722) テーブル内に定義されています。

  2. [CI テーブル (tccri7522m000)] セッション内に CI テーブルがすべて存在するかどうか

    CI テーブルが [クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] 内に存在する場合、そのテーブルは [CI テーブル (tccri7522m000)] 内にも存在する必要があります。レポートに表示されるメッセージ: CI テーブル (tccri722) テーブル内に定義されていないテーブルがクラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri725) テーブル内に定義されています。

  3. [クラスタ会社別 CI 変換テーブル (tccri7125m000)] 内の各項目のフェーズが [CI テーブル (tccri7522m000)] と整合しているかどうか

    レポートに表示されるメッセージ: [フェーズ] フィールドの値が 「前」 / 「メイン」 / 「後」 です。この値は、CI テーブル (tccri722) テーブル内の [変換] フィールドの前または後の 「DLL 実行」 と整合していません。

  4. 変換サイズがすべて入力されているかどうか

    変換サイズがゼロに設定されている各テーブルがレポートに出力されます。レポートに表示されるメッセージ: [変換サイズ] フィールドの値が 0 になっています。

エラーを修正するには、次のステップを実行します。

  1. [クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新 (tccri7225m000)] セッションを開始して、次のうち、どちらか該当する方を実行します。
    • チェック 1、2、および 3 でエラーが報告された場合は、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの初期化 (正味変更)] を選択します。
    • チェック 4 でエラーが報告された場合は、[クラスタ会社別 CI 変換テーブルの更新] および [変換サイズの計算] を選択します。
  2. [更新] をクリックします。

[進捗ログの出力 (tccri7430m000)]

前提条件

[CI プロセス (tccri7203m000)] セッションがテストモードまたは実モードで実行されている

アクション

進捗状況ログを出力して、各テーブルの変換に関するレポートを作成します。このレポートには、各会社の CI テーブルごとに消費された時間が表示されます。また、データの変換が実行されたサーバ処理も表示されます。