レート換算基準の変換ルール

レート換算基準の変換ルール

レート換算基準では、請求日から支払日までの間の為替レートの変動の結果として償却される為替差が定義されます。

レート換算基準は通貨システムごとに異なります。LN で使用できる為替差の処理方法には、次の 3 種類があります。

  • これらのレート換算基準では、自国通貨が為替差計算の対象外となります。

    • [固定ローカル]
    • [固定ハード]
    • [固定ローカルとハード]
  • 次のレート換算基準では、特定の為替レート日が為替差計算に使用されます。

    • [納期]
    • [入庫日]
    • [伝票日付]
    • [予定入出金日]
  • [マニュアル入力]レート換算基準では、マニュアルで入力されたレートが為替差計算に使用されます。

レート換算基準の中には、特定の通貨システムで使用できないものもあります。通貨システムが変更されたため、レート換算基準が新規の通貨システムで使用できない場合は、新規の通貨システムで使用できるレート換算基準のうち、該当するレート換算基準に最も近いものに変更されます。レート換算基準が新規の通貨システムで使用できる場合、そのレート換算基準は変更されません。

[標準]、[単一]、[依存]、および[独立]通貨システムで使用できるレート換算基準を次の表に示します。

レート換算基準 [標準] [単一] [依存] [独立]
[固定ローカル] - - Y
[固定ハード] - - Y
[固定ローカルとハード] - Y
[納期] - Y Y Y
[入庫日] - Y Y Y
[伝票日付] Y Y Y Y
[予定入出金日] - Y Y Y
[マニュアル入力] Y Y Y Y
[固定]   Y Y  

ここでの略語は、次のようになっています。

Y = このレート換算基準は該当する通貨システムに有効である

‑ = このレート換算基準は該当する通貨システムに有効でない

レート換算基準の変換

以前のレート換算基準が新規の通貨システムで使用できない場合、そのレート換算基準は変換されます。通貨初期化の前後に通貨システムで使用できるレート換算基準は変更されません。

それぞれの通貨初期化シナリオで変更されるレート換算基準を次の表に示します。

シナリオ 変換前 変換後
任意の通貨システムから[標準]への変換 [固定]、[固定ローカル]、[固定ローカルとハード] [納期]、[予定入出金日]、[入庫日]、[固定ハード]、[伝票日付]
[単一] から [依存] への変換、[依存] から [単一] への変換 [固定ローカルとハード]、[固定ローカル]、[固定ハード] [固定]
[単一] から [独立] への変換 [固定] [固定ローカルとハード]
[独立] から [単一] への変換 [固定ハード]、[固定ローカルとハード] [固定ローカル]、[伝票日付]