レートおよびレート係数の変換ルール

レート/レート係数の変換ルール

通常、通貨為替レートは、金額およびレート発効日とともにデータベースに保存されます。通貨と金額が変更された場合は、正確な新規のレート、レート係数、および発効日も保存しなければなりません。[基準通貨 で表示] チェックボックスの設定 (オンまたはオフ) をコピーする必要があります。

単一通貨システムおよび依存通貨システムの為替レートの登録は、独立通貨システムと異なります。したがって、レート/レート係数の変換も異なります。｢通貨システムと会社の構造｣ の ｢為替レートの登録｣ を参照してください。

外部変換中に、自国通貨は変更されず、どちらか簡単な方法で為替レート/レート係数を変換できます。つまり、次の 2 通りのレート/レート係数ルールが存在します。

• レート/レート係数: 内部変換中に使用される
• レート/レート係数 (外部): 外部変換中に使用される

レート係数およびレート発効日の変換

いずれの場合でも、変換中に次の変更が加えられます。

• 変換済金額のレート係数は、[CI レート (tccri7100m000)] セッションで自国通貨に関して定義された適切なレート係数に設定されます。
• 変換済金額とともに保存された新規の為替レートの発効日は、通貨初期化が実行された日付に設定されます。

内部レート/レート係数の変換

自国通貨額の再評価を回避するために、新規の自国通貨建ての変換済金額とともに保存されたレートが新規の自国通貨額とそれに対応する参照通貨建てまたは取引通貨建ての金額から算出されます。

[CI レート (tccri7100m000)] セッションの [基準通貨 で表示] チェックボックスの設定 (オンまたはオフ) に応じて、ある金額が別の金額で除算されます。

通貨初期化後の通貨システムによって異なる計算が行われます。

• 単一通貨システムまたは依存複数通貨システムへの変換

  • 参照通貨に変更がある場合は、すべてのレートが算出されます。まず、取引額と新規の参照通貨との間のレートが算出されます。次に、依存複数通貨システムでは、参照通貨建ての金額と他の (新規の) 自国通貨建ての金額との間のレートが算出されます。ただし、EMU 通貨とユーロとの間のレートを除きます。この場合には、固定 CI 変換レートが保存されます。
  • 依存複数通貨システムの参照通貨に変更がない場合は、参照通貨建ての金額と新しい他の自国通貨建ての金額との間のレートが算出されます。

• 独立複数通貨システムへの変換

  取引通貨と [CI レート (tccri7100m000)] セッションで定義された新規の自国通貨との間のレートが取得されます。

• 標準複数通貨システムへの変換

  まず、取引額と新規の現地自国通貨額との間のレートが算出されます。次に、CI クラスタで定義されたそれぞれの換算方法設定に応じて、取引通貨と新規のレポート自国通貨との間のレートが取得されるか、新規の現地自国通貨と [CI レート (tccri7100m000)] セッションで定義された新規のレポート通貨との間のレートが取得されます。

  財務会計 の作業管理テーブル、統合取引 (tfgld482)、または FAM テーブルを変換すると、レポート金額およびレートが取引通貨から直接換算されます。

外部レート/レート係数の変換

EMU 通貨とユーロとの間の為替レートの基準をユーロにする必要があります。反転されたレートの使用は許可されていません。したがって、新規に算出された為替レートの基準は、自国通貨ではなく取引通貨になります。

• 単一通貨システムまたは依存複数通貨システムへの変換

  新規の取引通貨 (ユーロ) 建ての取引額と参照通貨建ての取引額との間の為替レートが算出されます。

• 独立複数通貨システムへの変換

  新規の取引通貨 (ユーロ) 建ての取引額とそれぞれの自国通貨建ての取引額との間の為替レートが算出されます。

• 標準複数通貨システムへの変換

  新規の取引通貨 (ユーロ) 建ての取引額とそれぞれの現地自国通貨建ての取引額および換算方法が ｢開始取引通貨｣ のそれぞれのレポート自国通貨建ての取引額との間の為替レートが算出されます。