外部ユーロ換算の使用

外部ユーロ換算機能を使用すると、次の目的のために、EMU 通貨建て通貨の未決済請求額をユーロに変換できます。

  • ユーロ建て支払通知の生成および銀行ファイルへの書き込み
  • ユーロ建て口座引落通知の生成
  • ユーロ建て利息請求書の生成
  • ユーロ建て現預金予測の生成
  • ユーロ建て金額の表示または出力

ユーロ建て支払通知の生成

通常、未決済請求書に対して支払通知または口座引落通知を生成する場合、支払通知通貨または口座引落通知通貨が請求通貨となります。支払方法として外貨の使用が許可されていない場合、請求書支払方法の通貨は通知通貨と同一である必要があります。外部ユーロ換算では、請求書支払方法をユーロ関係支払方法に変更できます。これにより、EMU 通貨建ての未決済請求書をユーロ建てで扱うことができます。

ユーロ関係支払方法を使用するには、次のステップを実行します。

  1. 必要なユーロ関係支払方法を定義します。EMU 通貨を扱う既存の支払方法ごとに、ユーロ関係支払方法を定義できます。たとえば、この方法をコピーし、支払方法の通貨を [ユーロ通貨] に設定できます。ユーロ建てのレポートで必要な場合は、異なるタイプのレポートや銀行ファイルを使用することもできます。
  2. [支払/回収方法 (tfcmg0540m000)] セッションで、EMU 通貨を使用する支払方法ごとに、ユーロ関係支払方法を選択します。
  3. [銀行/支払方法別データ (tfcmg0545m000)] セッションを使用し、EMU 通貨支払方法の代わりに、新しいユーロ関係支払方法を銀行にリンクします。
  4. 次のセッションで、支払通知または口座引落通知を生成します。

    • [支払請求書の選択 (tfcmg1220m000)]
    • [口座引落用請求書の選択 (tfcmg4220m000)]

    EMU 通貨建ての請求書でユーロ建ての支払通知または口座引落通知を生成するには、[EMU 請求書にユーロを使用] を選択します。

次の条件を満たす場合、EMU 通貨での請求書支払方法にリンクしたユーロ関係支払方法が LN で自動的に選択されます。

  • 請求書のレート換算基準が [固定] タイプでない
  • 請求書にリンクされた支払方法の [外国口座使用可] チェックボックスがオフである
  • 支払方法通貨が EMU 通貨であり、支払通知通貨がユーロである。支払方法通貨が EMU 通貨で、[EMU 請求書にユーロを使用]を選択した場合が該当します。
注: 

ユーロ関係支払方法を請求書支払方法にリンクしていない場合、LN はユーロ建てで生成された通知に対する照合通貨の支払方法を見つけることができません。処理できない通知の監査レポートを出力した後、作成または生成された通知ごとのユーロ関係支払方法を次のセッションで選択することができます。

  • [支払通知ライン (tfcmg1101m000)]
  • [請求先取引先未決済取引 (tfacr2520m000)]

ユーロ建て利息請求書の生成

[利息請求書の請求先取引先回収の選択 (tfacr5210m000)] セッションで [EMU 請求書にユーロを使用] を選択し、EMU 通貨建ての未決済請求書に基づいてユーロ建ての利息請求書を生成します。

ユーロ建て現預金予測の生成

[現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000)] セッションで [EMU 通貨の代わりにユーロを使用] を選択し、EMU 通貨建ての未決済請求書に基づいてユーロ建ての現預金予測を生成します。

ユーロ建て財務レポートの出力

買掛金 および 売掛金 の複数の出力セッションを使用して、EMU 通貨建てでデータベースに保存されている未決済請求額のレポートをユーロ建てで出力できます。これらの出力セッションで、[EMU 通貨の代わりにユーロを使用] を選択して、レポートをユーロ建てで出力します。

ユーロ建て金額の表示

請求額および残高金額を EMU 通貨で表示するセッションで、適切なメニューから [ユーロでの請求額] を選択し、請求額および残高金額をユーロで表示します。このコマンドを実行すると、[ユーロでの請求額 (tfcmg6500s000)] セッションが開始されます。