内部通貨初期化の完了

内部初期化クラスタの処理後、次の操作を実行する必要があります。

  1. [期間変更に伴う伝票の端数修正の調整 (tccri7214m000)] セッションを実行します。このセッションは、会計期間が変更された伝票で生まれた正しくない端数修正を訂正し、正しい端数修正で伝票の残高を調整します。
  2. [請求元取引先の残高の再計算 (tfacp2245m000)] セッションを使用して、補助元帳の未決済請求額を調整します。このセッションは、各未決済請求書の合計と、各発注先のすべての未決済請求書の合計を再計算します。請求元取引先残高 (tccom123) テーブルの請求残高 (tccom123.amnt) フィールドが更新されます。
  3. [請求先取引先の残高の再計算 (tfacr2245m000)] セッションを使用して、補助元帳の未決済請求額を調整します。このセッションでは、まず各未決済請求書の合計額が再計算され、次に各発注先のすべての未決済請求書の合計額が再計算されます。
  4. [未決済品目および端数修正の更新 (tccri7210m000)] セッションを使用して、未決済品目テーブルの [金額 (外貨)] フィールドと [金額 (自国通貨)] フィールドの端数修正をゼロにします。これにより、tfacp200 および tfacr200 テーブルでは、外貨による残高がゼロである場合は常に、自国通貨による残高もゼロになります。このセッションを有効にできるのは、グループの基準会社の場合のみです。
  5. [未決済品目および端数修正の更新 (tccri7210m000)] セッションで訂正した後、[請求元取引先の残高の再計算 (tfacp2245m000)] セッションをもう一度使用して、補助元帳の未決済請求額を調整します。
  6. [未決済品目および端数修正の更新 (tccri7210m000)] セッションで訂正した後、[請求先取引先の残高の再計算 (tfacr2245m000)] セッションをもう一度使用して、補助元帳の未決済請求額を調整します。
  7. 補助元帳の合計金額と総勘定元帳の統制勘定との間の残高をチェックします。差額が存在する場合は、[統制勘定チェックリストの出力 (tfacp2415m000)] セッションを開始して、示された差額を説明します。
  8. 補助元帳の合計金額と総勘定元帳の統制勘定との間の残高をチェックします。差額が存在する場合は、[統制勘定チェックリストの出力 (tfacr2415m000)] セッションを開始して、示された差額を説明します。
  9. [通貨初期化/移行後に期間残高を再作成 (tfgld3205m000)] セッションを使用して、履歴の端数修正から生じたすべての転記を含めます。これは、履歴に予定外の端数修正が残らないように、内部変換後すぐに実行する必要があります。このセッションは、クローズ期間についても実行できます。

    [注意]: 内部通貨初期化中に、[CI クラスタ会社 (tccri7102s000)] セッションで指定した端数修正について元帳勘定に項目が作成されなかった場合、開始残高と履歴を再作成する必要はありません。

  10. 通貨システムを単一通貨から依存 (独立) または標準複数通貨に変更し、二重勘定を実行する場合は、財務会計[財務会社パラメータ (tfgld0503m000)] セッションで二重勘定について適切なデータを入力する必要があります。
  11. 通貨システムを依存複数通貨システムに変更し、為替差損益を計算して転記する場合は、財務会計[勘定科目表 (tfgld0508m000)] セッションで現地通貨差損益勘定を入力する必要があります。
  12. 通貨システムを標準複数通貨システムに変更した場合は、伝票残高の損益勘定を [財務会社パラメータ (tfgld0503m000)] セッションで定義するか、[追加通貨の特徴 (tfgld0129m000)] セッションで通貨別に定義する必要があります。
  13. 財務会計 でいくつかのパラメータとマスタデータの値をチェックして、必要に応じて訂正します。財務会計 でチェックする必要のあるフィールドのリストについては、「財務会計のフィールドをチェックするには」 を参照してください。たとえば、指定した限度額が 1500 US ドルで、内部変換後、限度額が 1030.23 ユーロになった場合です。これをきりのいい数字、たとえば 1000 または 1100 に変更することができます。
  14. 製造[標準原価の実現および在庫の再評価 (ticpr2220m000)] セッションを使用して、必要に応じて、標準品目の原価を再計算します。為替差標準原価差額の縮小 を参照してください。
  15. [手数料およびリベートの計算 (tdcms0240m000)] セッションを使用して、手数料とリベート金額を再計算します。
  16. 企業計画 で、次のセッションを使用して、新しい自国通貨を基準にデータを再計算します。

    • [パフォーマンスインジケータ (cprao2201s000)]
    • [ロットサイズの最適化 (cprao3200m000)]
  17. LN では、FASB52 為替差損益調整データは変換されません。FASB52 為替差損益調整体系を使用する場合は、内部通貨初期化前に存在していた FASB52 データをすべて削除する必要があります。内部通貨初期化後、FASB52 元帳勘定を再び作成して、FASB52 データを再計算する必要があります。
  18. [売掛年齢調べの計算 (tfacr2511m000)] セッションを実行して、売掛金 年齢調べデータを更新します。このセッションで、[標準売掛年齢調べ実行] オプションを選択して、標準年齢調べ (すべてのユーザが使用する年齢調べ実行) を更新します。
  19. [買掛年齢調べの計算 (tfacp3525m000)] セッションを実行して、買掛金 年齢調べデータを更新します。このセッションで、[標準買掛年齢調べ実行] オプションを選択して、標準年齢調べ (すべてのユーザが使用する年齢調べ実行) を更新します。
  20. ユーザのデフォルト設定を消去します。これが必要になるのは、古い自国通貨がユーザのデフォルト通貨である場合、デフォルト金額計算によってデータが壊れる可能性があるためです。
  21. 必要に応じて、[会社 (ttaad1100m000)] セッションを実行して、古いデフォルト通貨を新しいデフォルト通貨に変更します。