通貨システム

会社の通貨システムによって、次の値が決まります。

  • 会社で使用される自国通貨の数
  • 取引通貨建ての金額から自国通貨建ての金額への変換に使用される方法

会社がロジスティック会社構造になっている場合は、通貨システムに固有のルールが、各会社で使用できる通貨に適用されます。LN は、次の通貨システムに対応しています。

  • [標準] (推奨)

    参照通貨を含む三通貨換算を行わずに外貨取引が取引通貨から現地通貨に直接換算される通貨システム。他のレポート通貨に換算する際のルールとして、取引通貨から直接換算するか、現地通貨から換算するかを決めることができます。標準通貨システムは、LN でこれまで使用されていた他の通貨システムに代わって使用されるようになりました。
  • [単一]

    すべての財務会社で 1 つの同じ通貨が使用されます。この通貨は現地自国通貨であり、参照通貨にもなります。
  • [依存]

    同じロジスティック会社内で複数の自国通貨を使用できる通貨システム。ほとんどの法人では、財務会社によって、使用される現地通貨が決まります。取引はすべて自国通貨で登録されます。為替レートは、外部通貨と参照通貨との間および参照通貨と他の自国通貨との間で決定されます。まず取引額が参照通貨建ての金額に変換され、次に参照通貨建ての金額が他の自国通貨建ての金額に変換されます。
  • [独立]

    企業構造モデル内の相互に関連しているすべての財務会社とロジスティック会社で 2 つまたは 3 つの同じ自国通貨が使用される通貨システム。取引はすべて自国通貨で登録されます。為替レートは取引通貨とすべての自国通貨との間で定義されます。取引額は取引通貨から自国通貨に直接換算されます。

自国通貨が取引通貨としても使用される場合を除いて、独立通貨システムのそれぞれの自国通貨の間に為替レートは定義されません。このため、それぞれの自国通貨は互いに独立しています。

独立通貨システムは高インフレ国での使用を主目的としています。地方自治体への報告には自国通貨を使用できますが、この通貨は不安定な場合があります。一方で、会社の財務会計には、ドルなどの安定性の高い通貨を使用できます。

「通貨初期化シナリオ」 には、それぞれのタイプの通貨システムを他の通貨システムのいずれかに変換できる通貨初期化シナリオが記載されています。