財務予算システム (FBS)

財務予算システム (FBS) 機能には、次の予算システムが含まれています。

• 予算を調整できるだけでなく、数量や活動の変化にも柔軟に対応できる変動予算システム
• 予算が決定された時点で確定された金額から予算がそのまま変更されない固定予算システム

変動予算では、次の機能を実行できます。

• ディメンションに基づいて元帳勘定の予算を定義する (たとえば、エネルギ処理や材料の取扱いなどの原価タイプ)
• 参照単位の業績予算を設定する (たとえば、平方メートルや納入数などのコストドライバ)
• 固定予算金額および数量と変動予算金額および数量を区別して、変動予算を定義する
• 原価計算 (CAT) 機能に関連付けて活動基準予算を定義する
• ボトムアップ方式で予算編成を行う
• 分析目的で複数の階層を定義する
• 標準原価計算とプロジェクト管理システム (PCS) 機能を使用して、予算原価レートおよび予算付加費用を製造処理に統合する
• 変動予算と組み合わせて差異分析を実行する
• 予算を比較する

固定予算では、次の機能を実行できます。

• 元帳勘定の予算編成を行う
• (複数) ディメンション指向の予算編成を行う (たとえば、異なるタイプのディメンションを組み合わせて予算を設定する)
• トップダウン方式で予算編成を行う
• ボトムアップ方式で予算編成を行う
• 予算を比較する
• 予算データを財務会計の実際数値と比較する

財務予算システム (FBS) は次からデータを受け取ります。

• 総勘定元帳 (GLD): それぞれの元帳勘定およびディメンションに転記された実際の値を予算にコピーしたり、予算編成処理中に表示したりすることができます。
• 原価計算 (CAT): 原価配賦の結果として特定の予算ごとに定義済の参照単位の予算業績を調整または作成します (逆進計画の場合)。