概要

現預金管理では、すべての現預金取引および銀行取引の処理、顧客の支払行動に関する統計情報の収集、およびキャッシュフロー予測の作成による資金調達要件の分析によって、組織におけるキャッシュフローの管理を行います。

現預金管理を使用する前に、取引先や支払条件など、共通情報でメンテナンスする特定のデータを設定しておく必要があります。現預金管理では、パラメータ設定、銀行口座、支払方法などの静的データをメンテナンスします。

元帳勘定、ディメンションタイプとディメンションコード、取引タイプ、期間など、すべての会計取引で使用される情報を総勘定元帳で定義する必要があります。取引が完了すると、つまり、売掛金、買掛金、および 現預金管理でファイナライズされると、総勘定元帳の金額が更新されます。

現預金管理には次の機能が備わっています。

• 買掛金および現預金管理で支払期限になっている未決済品目を選択して、銀行オーダ、小切手、または電子支払ファイルを作成し、これらの未決済品目を決済することができます。
• スタンディングオーダのメンテナンスおよび支払を、事前定義済のスケジュールに基づいて行うことができます。スタンディングオーダは原価取引または前払金とすることが可能で、後で購買請求書または元帳勘定に関連付けることができます。
• 現預金管理で口座引落オーダを作成し、決済の期限となっている売掛金の未決済品目を選択して決済することができます。
• 電子銀行勘定照合表を受け取ったら、これをインポートし、販売および購買の未決済品目と照合することができます。
• ｢1099 - MISC｣ レポートや、アメリカで年度中に作成される特定タイプの支払で使用されるファイルを作成できます。
• 購買請求書、販売請求書、オーダ、および統計情報に基づいてキャッシュフロー予測を作成し、組織の流動性ポジションを評価できます。
• 回収先取引先の支払行動に関する統計 (支払期限超過平均日数や平均支払日数など) を算出できます。