現預金予測

任意に指定した時期に、会社の流動性ポジションを判断することは非常に重要です。このポジションに基づいて、会社は借金をするか、短期ポジションを改善するかを判断できます。さらに、会社は現預金余剰があるかどうかも分かるので、銀行の普通口座よりも高い利率で資金を投資することができます。

予測をたてられるのは、請求書や購買請求書などの既知の資産および負債、そして購買オーダや販売見積などの将来的な資産および負債に関してのみです。

予測は、[現預金予測の更新 (tfcmg3210m000)] セッションで次のデータに基づいて計算できます。

  • マニュアル請求書と利息請求書

    LN では、予定入出金日を支払スケジュールまたは次のいずれかのオプションを使用して定義します。
    • 期日: この日付は、[回収先取引先 (tccom4114s000)] セッション > [支払] タブ > [期日後の遅延日数] フィールドで定義します。
    • 予定入出金日: この日付は、[販売請求書入出金日 (tfcmg3110m000)] セッション > [特別日数] フィールドでマニュアルで指定します。
    • 平均回収期間: [回収先取引先統計の更新 (tfcmg3200m000)] セッションで、平均回収期間を請求日に加算して計算します。
    支払スケジュールを利用できない場合は、流動日に基づいてマニュアル請求書と利息請求書を選択できます。
  • 販売請求書

    販売請求書の予測受取日は、次の日付のいずれかにすることができます。
    • 期日: この日付は、[回収先取引先 (tccom4114s000)] セッション > [支払] タブ > [期日後の遅延日数] フィールドで定義します。
    • 予定入出金日: この日付は、[販売請求書入出金日 (tfcmg3110m000)] セッション > [特別日数] フィールドでマニュアルで指定します。
    • 平均回収期間: [回収先取引先統計の更新 (tfcmg3200m000)] セッションで、平均回収期間を請求日に加算して計算します。
    • 不良販売請求書

      [不良販売請求書 (tfacr2140m000)] セッションで不良と設定されている請求書は、現預金予測計算から除外できます。
    • 問題販売請求書

      [問題/理由 (tfacr0120m000)] セッションで [問題/理由] コードにリンクされている請求書は、現預金予測計算から除外できます。
  • 販売オーダ

    現預金予測の流動日は、指定された納期に基づいて計算します。あるいは、オーダに指定されている [計画納期] を使用します。さらに、[回収先取引先 (tccom4114s000)] セッション > [支払] タブ > [期日後の遅延日数] フィールドで指定された期間も使用します。
  • プロジェクトオーダ

    LN は、クローズされていないプロジェクトの分割払を計算に入れます。計画請求書日付が使用されるか、あるいは請求書 (第一選択) または取引先からの支払条件が現在の日付に追加されます。これらの条件がない場合には、現在の日付に 30 日が加算されます。
  • 販売見積

    取引先データから取得された支払条件に計画納期を加えて算出された日が、流動日として使用されます。売上見積には個別の成功率があります。見積の成功率が入力された成功率以上の場合、その見積が採用されます。代替見積は一切考慮されません。
  • 購買請求書

    • 入出金日は、次のいずれかのオプションに基づいて計算します。

      • 期日: この日付は、[回収先取引先 (tccom4114s000)] セッション > [支払] タブ > [期日後の遅延日数] フィールドで定義します。
      • 予定入出金日: この日付は、[購買請求書入出金日 (tfcmg3111m000)] セッション > [特別日数] フィールドでマニュアルで指定します。
      • 平均回収期間: [支払先取引先統計の更新 (tfcmg3202m000)] セッションで、平均回収期間を請求日に加算して計算します。
      • 割引日: この日付は支払条件に指定します。
      • ブロック済購買請求書

        [保留理由 (tfacp0120m000)] セッションで [保留理由] にリンクされている請求書も、現預金予測計算から除外できます。
  • 登録済請求書

    • 入出金日は、次のいずれかのオプションに基づいて計算します。

      • 期日: この日付は、[回収先取引先 (tccom4114s000)] セッション > [支払] タブ > [期日後の遅延日数] フィールドで定義します。
      • 予定入出金日: この日付は、[購買請求書入出金日 (tfcmg3111m000)] セッション > [特別日数] フィールドでマニュアルで指定します。
      • 平均回収期間: [支払先取引先統計の更新 (tfcmg3202m000)] セッションで、平均回収期間を請求日に加算して計算します。
      • 割引日: この日付は支払条件に指定します。
  • 購買オーダ

    流動日を計算するには、次のいずれかのオプションを使用します。
    • 確定納期
    • 納期
    • 現在の計画納期
    • 計画納期: オーダに定義されている [支払条件] を 「計画納期」 に加算するか、あるいは [請求元取引先 (tccom4122s000)] セッションで定義されている [支払条件] を使用します。
  • スタンディングオーダ

    流動日は次のように定義されます。

    • 通常払: スタンディングオーダの支払スケジュールに基づく計画支払日
    • 固有払: スタンディングオーダに基づく計画支払日。[注意]: どちらの日付にも、支払先取引先データの特別日数が加算されます。
  • 購買要求

    購買要求の流動日を定義するには、[依頼日付] を使用します。[請求元取引先 (tccom4122s000)] セッションで定義されている [支払条件] も使用します。
  • 予算

    上記で言及されていないその他の取引で、将来的に支払または回収を行う必要がある場合は、特定の予算を設定し、その予算にその他の取引を追加することができます。例: 支払う予定の給与および賃金、税金、または将来的な投資

    取引は、次のように支出報告する必要があります。

    • 貸借対照表勘定の借方残高は、回収として計算します。
    • 貸借対照表勘定の貸方残高は、支払として計算します。
    • 損益勘定の借方残高は、支払として計算します。
    • 損益勘定の貸方残高は、回収として計算します。
    予算金額を流動日に割り当てるために、LN では、[入出金日] フィールドを計算に入れて、予算現預金予測期間が自動的に算出されます。特定の期間の予算データはすべて、LN によって算出された流動期間に追加されます。

未来の日付の予定現金持ち高。現在の現預金額は全期間内の受取予定額により増額され、また支払予定額により減額されます。