実現為替差

実現為替差は、支払済請求書に対して計算される最終為替差です。

実現為替差は、次のセッションから生成できます。

  • [銀行取引 (tfcmg2500m000)]
  • [支払の調整 (tfcmg2103s000)] および [支払/回収の調整 (tfcmg2104s000)]
  • [仮受金/前受金を請求書に割当 (tfcmg2105s000)] および [仮払金/前払金を請求書に割当 (tfcmg2106s000)]
  • [請求書/スケジュールの貸方票への割当 (tfacp2121s000)] または [貸方票を請求書に割当 (tfacr2121m000)]。他の通貨/レートが関係する場合、実現為替差は次のセッションから生成できます。
  • [支払差額の償却 (tfacp2230m000)] または [支払差額の償却 (tfacr2240m000)]

購買請求額は 10,000 ユーロです。

請求通貨はユーロです。

自国通貨は US ドルです。

請求日は 2017 年 1 月 1 日です。

為替レート:   
開始日 ユーロから US ドル 請求額 (US ドル)
2017-01-01 1.362 13,6210 US ドル
2017-02-01 1.264 12,6423 US ドル
2017-02-15 1.269 12,6904 US ドル

レート係数は 1 です。

2017 年 2 月 10 日に、未実現為替差で説明されている方法で、未実現為替差が計算されました。978 US ドルの為替差がありました。

2017 年 2 月 15 日に支払われる請求書は次のとおりです。

請求通貨:  10,0000 ユーロ
自国通貨:  12,6904 US ドル

実現為替差は 10,000 × (1.362 - 1.269) = 930 US ドルです。

販売請求書に対しては、この為替差は実現為替差損となります。この請求書は購買請求書であるため、この為替差は実現為替差益です。

実現為替差が転記されると、未実現為替差が振り戻されます。