販売オーダ - 中間収益調整

売掛金未決済取引のマッピングおよび転記によって、販売オーダ中間収益の調整が可能になります。これには、請求で入力済/作成済の次の取引が含まれます。

  • 販売請求書
  • マニュアル販売請求書
  • 利息請求書

中間収益の転記

  • 請求書が作成されて 「未ファイナライズ取引 (gld102)」 テーブルに保存されると、「販売/収益分析」 借方転記について統合マッピング体系で定義された勘定およびディメンションに、貸方側が転記されます。調整のため、未決済取引が作成されると調整データが記録されます。
  • 税金コードごとに別の勘定を指定することが可能なため、元帳とディメンションをマッピングするマッピング要素として、税金コードおよび課税国を使用できます。
  • 請求によって作成された売掛金未決済取引は、次の勘定科目に転記されます。

    • 借方

      売掛金統制勘定。ディメンションは統合マッピング体系によって決まります。
    • 貸方

      統合マッピング体系において 「販売オーダ/収益分析」 統合伝票タイプの借方側をマップした先の勘定およびディメンション
  • 販売請求書に税金コードが異なるラインが存在する場合、中間収益について複数のラインが作成されます。販売請求書の税額は、税金コード別に集計された正味請求額に基づいて計算、登録されます。このため、販売オーダやサービスオーダなどのマップ先の 「中間収益」 勘定が、特定の税金コードと同じである必要があります。こうした整合性のチェックは、ユーザがマッピング体系をチェックする際に実行されます。
  • 販売オーダおよびサービスオーダにほかの中間収益勘定を使用する場合は、販売およびサービスに別の税金コードを定義する必要があります。
  • 売掛金未決済取引の場合、請求では 「調整データ (tfgld495)」 テーブルに明細が記録されます。このデータは次のように記録されます。

    • 調整グループ = 中間収益 5
    • ビジネスオブジェクト = 販売請求書
    • ビジネスオブジェクト ID = 販売請求書番号 (11 桁)
    • 入力の種類 = 販売請求書
  • 新しい 「中間収益 5」 調整グループでは、販売オーダやサービスオーダなどの借方取引のビジネスオブジェクトが、参照リンクによって、販売請求書で構成される貸方取引のビジネスオブジェクトにリンクされます。

マニュアル販売請求書および利息請求書の調整請求で入力されたマニュアル販売請求書および利息請求書は、次の機能を使用して容易に調整できます。

  • マニュアル販売オーダラインおよび利息請求書ラインの収益転記は、統合マッピング体系によって転記されます。この転記に用いられる統合伝票タイプは、次のとおりです。

    • 利息請求書/収益分析
    • マニュアル販売請求書/収益分析
  • 販売元帳勘定は、統合マッピング体系から取得されます。
  • 中間収益 5 の調整グループは、販売請求書の転記に使用されます。
  • 統合マッピング体系で利息請求書/収益分析について定義されているように、利息請求書の中間収益が転記されます。
  • [マニュアル販売請求書ライン (cisli2125m000)] セッションでは、オプションで請求書ラインを転記するための元帳コードを入力できます。
注: 

[請求パラメータ (cisli0100m000)] セッションで定義されたマニュアル販売請求書ライン用のデフォルトのマニュアル販売勘定は、固定資産除売却にのみ使用され、固定資産モジュール (固定資産除売却用) との統合を要します。

税金監査を容易にするため、[販売請求書にかかわる中間収益の税金取引の出力 (tfgld1433m000)] セッションを使用して、「ファイナライズ済取引 (tfgld106)」 テーブルの収益と税金ラインのレポートを出力できます。