買掛金の支払権限
買掛金では、請求書の処理を承認するほかに、購買請求書および費用請求書の支払を個別に承認することもできます。請求書の承認に関する監査情報が保管されます。
支払承認が必須となる請求書のタイプは、[買掛金パラメータ (tfacp0100m000)] セッションで選択することができます。
次のタイプの購買請求書については、個別の支払権限が必要であることを指示することができます。
- 費用請求書と調達カード請求書
- オーダ関連の請求書
- 自己請求請求書
- 内部請求書
支払権限が必須の場合、次のルールが適用されます。
- 費用請求書については、[購買請求書入力 (tfacp2600m000)] で費用請求書を作成し承認した場合、費用請求書金額の支払承認権限を付与されているときは、請求書が自動的に [支払の承認] に設定されます。
- オーダ関連の請求書については、価格差額の承認および追加コスト取引の作成を終えた後に、承認済ユーザが請求書の支払を承認する必要があります。
- [購買請求書の承認 (tfacp1142m000)] セッションの [請求書 承認済] チェックボックスがオンになっているオーダ関連請求書については、[購買請求書の処理 (tfacp2107m000)] セッションでの承認が必要です。請求書状況が [承認済] になった後ではじめて、請求書の支払承認が可能になります。
- デスクトップ受領を行う調達カード取引明細書の場合、価格差額が計算されます。定義済の許容範囲を超える価格差額は、承認する必要があります。
- 価格差額と支払の両方の承認権限を付与されている場合、[購買請求書の承認 (tfacp1142m000)] セッションで価格差額および追加コストを承認すると、請求書が自動的に [支払の承認] に設定されます。
- [現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000)] の [支払に対する未承認の請求書を選択] チェックボックスをオンにすると、請求書の状況が [承認済] 以外の場合に、支払請求書を承認できます。反対に、このチェックボックスをオフにすると、[支払請求書の選択 (tfcmg1220m000)] セッションの実行時に、状況が [承認済] のオーダに関連する購買請求書だけが選択されます。請求書が作成された財務会社内のこのパラメータの値がチェックされます。
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購買請求書
現預金管理モジュールの [支払請求書の選択 (tfcmg1220m000)] セッションで、支払予定の購買請求書を選択できるのは、次の条件が満たされた場合です。
- 請求書の状況が [承認済] である
- 請求書の [支払の承認] フィールドが [Yes] または [適用なし] である
- 請求書に保留理由がいっさいリンクされていない
注:
支払権限が必須でない場合、請求書の [支払の承認] フィールドが [適用なし] に設定されます。
複数会社の様相
特定の財務会社で登録された購買請求書について、支払権限を設定することができます。支払権限には現地通貨が使用されるため、支払権限の設定の対象は単一財務会社だけに限定されています。
[購買請求書支払権限 (tfacp0114m000)] セッションの [財務 会社] フィールドで、現在の会社、または財務会社グループに属する任意の財務会社を入力することができます。
請求書の再割当
請求額が支払承認可能額を超えた場合、その請求書を権限のあるユーザに割り当てる必要があります。
次のいずれかのセッションの購買請求書について、請求書の [割当承認者] フィールドで割当承認者を選択することができます。
- [購買請求書入力 (tfacp2600m000)]
- [購買請求書照会 (tfacp2600m100)]