支払スケジュールを使用するには

支払スケジュールが請求書にリンクされている場合、請求書ではなく支払スケジュールラインを対象として支払処理または回収処理が実行されます。

未決済取引

支払スケジュールを使用して請求書を作成すると、支払スケジュール定義に基づいて支払スケジュールラインが作成されます。各支払スケジュールラインは、支払スケジュールライン番号の直前にある請求書番号で識別されます。

売掛金または買掛金で、取引先の購買請求書/販売請求書の詳細、または未決済取引を表示すると、作成された支払スケジュールラインの照会 (場合によっては変更も) が可能になります。

支払スケジュールラインを表示するには、該当のセッションで請求書または未決済取引を選択し、適切なメニューで [支払スケジュール] をクリックします。次のいずれかのセッションが開始されます。

  • [回収スケジュール (tfacr1103m000)]
  • [支払スケジュール (tfacp1103m000)]

支払スケジュールを持つ請求書の支払が転記済でなければ、支払スケジュールラインを変更、追加、または削除することができます。

支払スケジュールを使用している場合、支払期限超過の支払について利息請求書および出荷督促状が作成されます。

支払スケジュールラインに回収または支払を割り当てるには

回収、前受金、および仮受金または仮払金を請求書に割り当てるのと同じ方法で、回収、支払、および貸方票を支払スケジュールラインに割り当てることができます。

支払スケジュール必須

財務会社においてすべての販売請求書および購買請求書に支払スケジュールを使用する必要のあることを指定するには、[財務会社パラメータ (tfgld0503m000)] セッションで [スケジュール必須] チェックボックスをオンにします。

支払スケジュールが必須の場合、次のルールが適用されます。

  • 請求書の期日は変更することができません。
  • 販売請求書または購買請求書の支払条件に支払スケジュールがリンクされていない場合でも、売掛金または買掛金での取引保存時には支払スケジュールを定義する必要があります。[回収スケジュール (tfacr1103m000)] セッションまたは [支払スケジュール (tfacp1103m000)] セッションが自動的に開始されます。
  • 貸方票では、貸方票の全額に対して 1 つの支払スケジュールラインが作成されます。

複数会社構造において、会社は取引先データを共有することができます。ただし、[スケジュール必須] は、財務会社に固有のパラメータです。そのため、支払スケジュールが必須の場合は、支払スケジュールがリンクされていない支払条件を定義できます。

支払スケジュールの貸方票

顧客から一部の商品の返品を受けた場合、または請求書訂正を行った場合は、貸方票が作成されます。貸方票については、支払スケジュールラインが作成されません。例外は次のとおりです。

  • 支払スケジュールが必須の場合、貸方票の全額に対して 1 つの支払スケジュールラインが作成されます。買掛金モジュールで、マニュアルで支払スケジュールラインに貸方票を割り当てることができます。詳細については、貸方票を支払スケジュールに割り当てるにはを参照してください。
  • 出荷に対する回収を使用すると、返品された商品の出荷に対応する貸方票の支払スケジュールラインが作成されます。このようにして、各貸方票ラインを対応する出荷に割り当てることができます。詳細については、貸方票を回収スケジュールに割り当てるにはを参照してください。