調達カードによる支払

調達カードで支払を行った購買済商品は、店舗で購入した場合にはすぐに受領され、電子調達で注文した場合には後から受領されます。購買ごとに購買要求を入力したり、電子調達または他のアプリケーションから購買要求ファイルをインポートすることができます。

調達カード会社は調達カード取引明細書を定期的に送付します。調達カード取引明細書には、製品コード、クレジットカード番号、その他の詳細が記載されており、購買要求にも登録されます。調達カード取引明細書は購買要求に対して照合され、支払の承認が行われます。購買支払承認では、費用請求書と同じ方法で、調達カードの支払額を処理する必要があります。先に購買要求を入力していない場合、購買要求を入力することもできますが、調達カード取引明細書をマニュアルで承認することもできます。

購買要求の入力時および調達カード取引明細書の請求時に、元帳勘定の転記が行われます。支払で調達カード取引明細書が受領されない購買要求はすべて、特別な元帳勘定に見越すことができます。このことにより、購買要求から支払、および総勘定元帳との調整までの調達サイクル全体を管理することができます。

デスクトップ受領を行う

「デスクトップ受領を行う」 とは、入力された購買要求の予定購買請求書見越勘定が LN で転記されることです。[購買要求 (tfacp2528m000)] セッションで購買要求に関して [デスクトップ受領を行う] チェックボックスをオンにした場合は、購買要求の保存時に 「受取予定請求書」 (GRNI) 勘定で転記されます。期間終了時には、調達カード取引明細書とまだ照合していない購買要求の見越金額が次の期間に移動します。

デスクトップ受領を行う調達カード取引明細書の場合、価格差額が計算されます。定義済の許容範囲を超える価格差額は、承認する必要があります。詳細については、価格差額と追加コストの承認を参照してください。

[デスクトップ受領を行う] チェックボックスがオフの場合は、購買要求の入力時に転記が行われません。期間終了の時点で、[見越/振戻仕訳の転記 (tfacp2260m000)] セッションを使用して、支払の調達カード取引明細書が受領されていない購買要求を見越計上することができます。見越計上の転記後、[デスクトップ受領を行う] を適用する購買要求と同じ方法で、購買要求が処理されます。

照合ライン

調達カード会社は、調達カード取引明細書ラインごとに照合ラインを作成します。この照合ラインには、要求日付、発注先、品目などの照合フィールドが組み合わされています。調達カード会社ごとに、調達カード取引明細書ラインで使用する照合ラインのフォーマットを定義できます。このフォーマットはデータフィールド間のセパレータまたはデータフィールドの固定長のいずれかに基づいています。

照合ラインを定義するには、次のセッションを使用します。

  • [照合コード (tfacp0112m000)]
  • [照合コード別照合フィールド (tfacp0509m000)]

[調達カード (tfacp0508m000)] セッションで調達カード定義を入力する場合は、調達カード会社を入力し、調達カード会社で使用される照合コードフォーマットを選択する必要があります。[購買要求 (tfacp2528m000)] セッションで購買要求を入力する場合は、商品の支払に使用された調達カードを指定する必要があります。この後、入力したデータから、調達カードにリンクしたフォーマットで購買要求の照合ラインが作成されます。

調達カード取引明細書や購買要求を XML ファイルとしてインポートすると、このファイルに照合ラインが含まれます。照合ラインは、調達カード取引明細書と購買要求を照合する前にマニュアルでチェックし、必要に応じて修正することをお勧めします。

過去の調整

過去の調整ラインは、未払または一部支払済になっている前の調達カード取引明細書の未決済金額を表します。[過去の調整] 分類の調達カードラインを入力すると、前の調達カード取引明細書がクローズされます。未決済金額は、現在の取引明細書の過去の調整ラインを使用して支払われます。

超過請求

超過請求は、調達カード取引明細書で請求された商品の数量が購買要求に指定された数量を上回っている場合に発生します。[購買要求 (tfacp2528m000)] セッションで、超過請求の処理方法を選択できます。どの方法を選択した場合でも、購買要求は [転記済] に設定されます。