貸方票

顧客が商品の一部を返品した場合、または請求書訂正を作成した場合、自社または取引先が貸方票を作成して、請求書の支払金額を訂正することができます。請求書を自動的に処理した場合、貸方票が自動的に作成されて請求書に割り当てられます。

次のようなさまざまな分類の取引タイプに対して貸方票を作成することができます。

  • [販売貸方票]
  • [購買貸方票]
  • [販売請求書]
  • [購買請求書]

貸方票は請求書ラインでなく請求書にリンクされます。ただし、支払スケジュールまたは出荷に対する回収を使用すれば、貸方票を支払スケジュールラインに割り当てることができます。詳細については、支払スケジュールを使用するにはを参照してください。

支払または口座引落予定の未決済取引を選択すると、支払または口座引落手順の実行前に、未決済取引に適用できる貸方票が検索されます。

貸方票の作成

[取引 (tfgld1101m000)] セッションで貸方票を作成する場合には、次のいずれかの分類を持つ取引タイプを選択します。これにより、実際に貸方票を作成する場合、次のセッションのいずれかを開始することができます。

  • [購買請求書入力 (tfacp2600m000)]
  • [販売請求書 (tfacr1110s000)]

取引分類として [販売請求書] または [購買請求書] のいずれかを使用する場合は、マイナスの請求金額を入力することにより貸方票の作成ができます。

消込済貸方票の概要の作成

既存の貸方票の金額を支払先取引先に対する支払から削減する場合、ユーザがどの貸方票を使用して支払金額を削減するのかが取引先にはわからないこともあります。これでは混乱や誤解が生じてしまいます。

このような問題を解決するため、請求元取引元の選択により、請求書、請求書にリンクされた貸方票、請求額のレポートを作成できます。このレポートは情報の発注先に送付できます。

貸方票および関連する請求書の概要は、[貸方票レターの割当 (tfacp4160m000)] セッションを使用して作成し、出力できます。貸方票のレターレイアウトは、[貸方票レターレイアウト割当 (tfacp4161m000)] セッションで定義できます。

レポートの貸方票

貸方票金額はマイナスの値として表示されます。貸方票が 1 つまたは複数の請求書にリンクされると、その貸方票に割り当てられた金額が未決済請求書金額から差し引かれます。次に、リンクされた金額は支払ラインとして表示されます。

貸方票がリンクされる請求書に対して表示される請求書金額は、オリジナル請求書金額です。未決済請求書金額は、リンクされた貸方票金額を請求書金額から差し引いた金額です。リンクされた貸方票金額は支払ラインとして表示されます。