割引/延滞金利
支払を作成している請求書に支払/回収スケジュールがない場合は、次の値に基づいてデフォルト支払/回収予定金額が算出されます。
- 支払/回収伝票日付
- 未決済請求金額
- 請求書に記録されている割引日
[現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000)] セッションの [一部支払の延滞金利/割引] パラメータは、一部支払の割引の計算方法を決定します。このパラメータが [なし] に設定された場合、デフォルト割引額は与えられません。
[一部支払の延滞金利/割引] パラメータが [比例的] に設定された場合は、デフォルト割引額が次の例のように計算されます。
例 1
買掛金購買請求額は 100 US ドルです。許容割引額は 8 US ドルです。
初回支払のデフォルト金額: 支払済金額 = 92 US ドル。割引額 = 8 US ドル。
一部支払予定額が 20 US ドルだとすると、デフォルト割引は、1.74 US ドル (20 × 100 ÷ 92 × 8 ÷ 100) となります。
2 回目の支払のデフォルト金額: 支払予定額 = 72 US ドル。
デフォルト割引額: 72 × 100 ÷ 92 × 8 ÷ 100 = 6.26 US ドル
[一部支払の延滞金利/割引] パラメータが [全額] に設定された場合は、デフォルト割引額が次の例のように計算されます。
例 2
買掛金購買請求額は 1,000 US ドルです。次の割引データは請求書に記載されています。
割引額 1: | 20 | 割引日: | 2017-01-01 |
割引額 2: | 15 | 割引日: | 2017-02-01 |
割引額 3: | 5 | 割引日: | 2017-03-01 |
初回支払に入力される支払済額は 800 US ドル、割引額は 18 US ドルです。
次回の一部支払の 200 US ドルが 2017 年 1 月 15 日に行われるとすると、デフォルト割引額はゼロです。支払の伝票日付に基づいて、そのときに許容されている割引額 (15 US ドル) が決定されます。この金額が最初の支払で計算された割引額 (18 US ドル) よりも小さい場合、デフォルト額はゼロになります。
注:
デフォルト支払金額は最初、請求通貨で計算されます。回収/支払通貨が請求通貨と等しくない場合、両通貨の為替交換レートに基づく請求通貨で計算されます。請求通貨に固定為替レートがある場合は、このレートが使用されます。