販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000)
セッションの目的: 販売オーダライン品目にプロジェクト構造または製品構造を生成します。
プロジェクト構造、製品構造、またはその両方は、次のチェックボックスの設定に基づいて生成されます。
- [品目 (tcibd0501m000)] セッションのカスタマイズ可能品目およびPCS 使用の各チェックボックス
- [販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションのカスタマイズ対象チェックボックス
- 現在のセッションの [原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成] チェックボックス
- 現在のセッションの [全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成] チェックボックス
有効化構成品目のカスタマイズ
[販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000)] セッションで有効化構成品目をカスタマイズするには、フルコピー方法を使用します。つまり、部品表全体を、すべての有効化コードに適用されるすべての作業手順とともに、PCS プロジェクトにコピーする方法です。また、部品表ラインおよび作業手順にリンクしたすべての例外もコピーします。
たとえば、リンクしている販売オーダ上の有効化コードを変更することで PCS プロジェクト内の有効化コードを変更する場合、PCS プロジェクトを再生成する必要はありません。なぜなら、その有効化構成品目に関連するすべてのデータがすでに存在するからです。さらに、有効化コードの変更されたデザインは、企業計画で実行される次回のオーダ計画で自動的に考慮されます。
- 有効化構成工順は、PCS プロジェクトにはコピーされません。有効化構成以外の工順と同様に、有効化構成品目のデフォルト工順または固定オーダ数量/経済発注量に基づく工順は PCS プロジェクトにコピーされます。
- この機能は、一般品目には適用されません。
- 特定の一般品目に関して、[品目 (tcibd0501m000)] セッションでカスタマイズ可能品目チェックボックスはオンに設定されているがPCS 使用チェックボックスがオフに設定されている場合は、その品目のプロジェクト構造が生成されず、製品構造のみが生成されます。したがって、この一般品目は、カスタマイズ品目ではなく、新規に構成された標準品目に変換されます。PCS プロジェクトがリンクされていない一般品目の構成には、必要のないプロジェクト原価を計算したり、プロジェクト構造を後で削除したりしなくても済むという利点があります。
- 各販売オーダに対してプロジェクト構造を 1 つ生成するか、または販売オーダの範囲を 1 つのプロジェクト構造に統合することができます。
- 各オーダに対して 1 つのプロジェクト構造を作成することを選択した場合は、販売オーダ番号をプロジェクト番号として使用することができます。
- PCS プロジェクトをリンクせずに一般品目の構造を生成した場合、新規に構成された標準品目には弁別的特徴としてのプロジェクトコードがありません。品目コードを区別できるようにするには、[製品構成パラメータ (tipcf0100m000)] セッションで [品目コードを識別] をオフにします。これにより、一般品目の品目コードに連番が追加され、製品バリアントごとに新規の品目コードが生成されます。この連番の正確な位置は、[製品構成パラメータ (tipcf0100m000)] セッションの [品目コードの連番開始位置] フィールドと [品目コードの連番終了位置] フィールドで指定することができます。新規の品目コードは、一般品目から派生した完成品だけでなく、[カスタマイズ可能品目] チェックボックスがオンになっている完成品のすべての資材にも生成されます。
- 生成方法
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販売オーダに対する品目構造の生成に使用するオーダ生成方法を選択します。
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[受注設計]
販売オーダラインに入力した品目ごとに、カスタマイズ品目およびカスタマイズ部品表、カスタマイズ工順が作成されます。これにより、部品表内の子の[カスタマイズ可能品目]チェックボックスが[品目 (tcibd0501m000)] セッションでオンに設定されている場合、カスタマイズ品目はその子に関して作成され、その後で親のカスタマイズ部品表に挿入されます。 -
[標準オーダ]
販売オーダライン上の品目に関してのみカスタマイズ品目が作成されます (該当する品目の[カスタマイズ可能品目]チェックボックスが[品目 (tcibd0501m000)] セッションでオンに設定されている場合)。カスタマイズ部品表またはカスタマイズ工順は、予算構造のいかなるレベルでも作成されません。
注:[品目 (tcibd0501m000)] セッションでカスタマイズ可能品目チェックボックスがオフになっている一般品目の構造は、常に[受注設計]生成方法に基づいて生成されます。そのため、カスタマイズ部品表およびカスタマイズ工順のある販売オーダライン上の品目に関しては、構成済の標準品目が作成されます。
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- プロジェクトシリーズ
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プロジェクトコードの生成に使用されるシリーズ
- 初期プロジェクト状況
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プロジェクトのデフォルトの状況。この状況により、プロジェクトで使用できる機能が決まります。
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[フリー]
カスタマイズ品目が作成されますが、プロジェクトに対する計画オーダは企業計画で作成できません。 -
[シミュレート済]
計画は許容されますが、プロジェクトに対する計画済オーダを実行レベルに転送することはできません。この状況は、通常、顧客との交渉段階でプロジェクトのリードタイムを決めるために使用されます。 -
[有効]
計画、転送、オーダの実行など、プロジェクトに対するすべての活動を実行できます。
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- 販売オーダごとにプロジェクト (PCS) を作成
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このチェックボックスがオンの場合、 プロジェクトが販売オーダごとに作成されます。プロジェクトの生成時に、販売オーダのさまざまなラインにあるすべての品目に同じプロジェクトコードが割り当てられます。
注:[販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションで[分割払をプロジェクトにリンク]チェックボックスがオンになっている場合、このチェックボックスはデフォルトでオンになっていて、変更できません。
- 販売オーダ番号と同一のプロジェクト番号
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このチェックボックスがオンの場合、プロジェクトに関して作成された番号は、販売オーダ番号と同じです。このチェックボックスがオフの場合、 [プロジェクトシリーズ]を定義して、プロジェクトコードを生成する必要があります。
- 標準品目在庫チェック
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このチェックボックスがオンの場合、在庫をチェックして、希望のカスタマイズ完成品が標準品目として在庫にあるかどうかを調べます。在庫にある場合は、新規のカスタマイズ完成品は作成されません。
注:このチェックは、[品目 (tcibd0501m000)] セッションで[カスタマイズ可能品目]チェックボックスがオンになっている一般完成品に関してのみ行われます。[カスタマイズ可能品目]チェックボックスがオフになっている一般完成品に関しては、在庫のチェックが行われず、常に新規のカスタマイズ品目が生成されます。
- 部品表にもとづく倉庫を無視
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このチェックボックスがオンの場合、オーダラインのマニュアル入力に適用される標準の倉庫デフォルトロジックを使用して、オーダラインに倉庫がデフォルト入力されます。
標準の倉庫デフォルトロジック
- 製品バリアント ([品目 (tcibd0501m000)] セッションでデフォルト供給ソースが[組立]に設定されている品目の場合のみ)
- 出荷先取引先
- 品目販売データ
- 販売オーダヘッダ
- ユーザプロファイル
- 品目オーダデータ
- 販売オフィス
このチェックボックスがオフの場合、 [部品表 (tibom1110m000)] セッションの倉庫がオーダラインにデフォルト入力されます。
- 事前定義デバイスに出力
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このチェックボックスがオンの場合、レポートはデフォルトのプリンタに出力されます。
このチェックボックスがオフの場合、レポートは、別の指定するプリンタに出力されます。
- ファントムのオーダラインを作成
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このチェックボックスがオンの場合、 ファントム品目に対する販売オーダラインが、その同じファントムの構成要素に対する販売オーダラインで置き換えられます。
注:構成要素の販売オーダ価格は、以下に基づいて計算されます。
- 当初から販売オーダラインに入力済の一般品目の価格、値引および数量
- 異なる構成要素の数
- 各構成要素に対するオーダ数量
親 (一般) 品目のオリジナル価格/値引は、構成要素の販売価格に組み込まれます。構成要素の販売価格が計算された後、オリジナル価格とのリンクは解除されます。
注意:構成要素のあるオーダラインに対する販売価格が計算された後、[価格および値引の再計算パラメータ (tdpcg0240s000)] セッションで構成要素について価格/値引を再計算する場合は、製品バリアント価格がそのラインに割り当てられるとともに、親品目の価格や値引は使用されないことを考慮に入れてください。そのため、構成要素のある異なるラインに対する新規価格の分割と計算は、自分で行う必要があります。例
品目 価格 (ユーロ) 製品バリアント GEN1 120 一般品目 A 90 構成要素 1 30 構成要素 2 30 構成要素 3 30 - 一般品目 A および製品バリアント GEN1 が、販売オーダライン 10 に入力されています。製品バリアント GEN1 にリンクされている一般品目 A は、ファントム品目と定義されます。30 ユーロの値引がこの販売オーダラインに入力されているので、価格は 90 ユーロとなります。
- 製品バリアントは、特徴 (構成要素) 1、2 および 3 で構成されます。
- [販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000)] セッションが、[ファントムのオーダラインを作成]チェックボックスがオンの状態で開始されます。
- 販売オーダライン 10 上で、自動的に一般品目 A が構成要素 1 で置き換えられ、オーダライン 20 および 30 が構成要素 2 および 3 に追加されます。
構成要素 3 を 2 回オーダする必要がある場合は、オーダライン上の価格は次のようになります。
- オーダライン 10: 30 ユーロ
- オーダライン 20: 30 ユーロ
- オーダライン 30: 15 ユーロ
- オーダライン 20 の価格/値引を再計算すると、製品バリアントの価格は 120 ユーロになります。
その結果、次のことを行う必要があります。
- オーダライン 10 の価格を 30 ユーロから 40 ユーロに変更する
- オーダライン 10 の価格を 120 ユーロから 40 ユーロに変更する
- オーダライン 10 の価格を 15 ユーロから 20 ユーロに変更する
- 原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成
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このチェックボックスと[全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスとの組合せにより、[品目 (tcibd0501m000)] セッションでカスタマイズ可能品目チェックボックスがオフに設定されている購買品目、製造品目、原価品目、またはサービス品目をプロジェクトパートとしてプロジェクトにリンクできるかどうかが決まります。
設定 1
[原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスおよび[全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスが、両方ともオフ
この場合、LN で考慮されるのは、[カスタマイズ対象]チェックボックスがその品目に関してオンになっている販売オーダラインを最低 1 つ含む販売オーダのみです。
これらのオーダに関しては、
- 原価品目およびサービス品目は、プロジェクトパートとしてリンクされません。
- 購買品目および製造品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
設定 2
[原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスがオンで、[全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスはオフ
この場合、LN で考慮されるのは、[カスタマイズ対象]チェックボックスがその品目に関してオンになっている販売オーダラインを最低 1 つ含む販売オーダのみです。
これらのオーダに関しては、
- 原価品目およびサービス品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
- 購買品目および製造品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
設定 3
[原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスがオフで、[全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスはオン
この場合、LN では[カスタマイズ対象]チェックボックスがラインのいずれかに関してオンになっているもののみでなく、すべての販売オーダを考慮します。
これらのオーダに関しては、
- 原価品目およびサービス品目は、プロジェクトパートとしてリンクされません。
- 購買品目および製造品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
設定 4
[原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスおよび[全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスが、両方ともオン
この場合、LN では[カスタマイズ対象]チェックボックスがラインのいずれかに関してオンになっているもののみでなく、すべての販売オーダを考慮します。
これらのオーダに関しては、
- 原価品目およびサービス品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
- 購買品目および製造品目は、プロジェクトパートとしてリンクされます。
注:- 同じオーダを処理したり、同じ品目をプロジェクトパートとしてリンクしたりするのを防ぐために、このセッションでは、[カスタマイズ対象]チェックボックスがオフになっており、[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションで[プロジェクト]が入力されている販売オーダラインは考慮されません。
- プロジェクトパートは、[プロジェクトパーツ (tipcs2111m000)] セッションで表示およびメンテナンスできます。
- 全オーダのプロジェクト (PCS) パートを生成
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このチェックボックスと[原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成]チェックボックスとの組合せにより、[品目 (tcibd0501m000)] セッションでカスタマイズ可能品目チェックボックスがオフに設定されている購買品目、製造品目、原価品目、またはサービス品目をプロジェクトパートとしてプロジェクトにリンクできるかどうかが決まります。
注:たとえば、新規の販売オーダラインをプロジェクト構造がすでに生成されている現行のオーダに追加する場合、このチェックボックスをオンにして、その新規品目もまたプロジェクトパートとしてプロジェクトにリンクする必要があることを示すことができます。また、[販売オーダごとにプロジェクト (PCS) を作成]チェックボックスをこのセッションでオンにした場合、販売オーダのプロジェクトが使用されます。[販売オーダごとにプロジェクト (PCS) を作成]チェックボックスをオフにした場合は、プロジェクトパートは新規プロジェクトにリンクされます。
注:- 同じオーダを処理したり、同じ品目をプロジェクトパートとしてリンクしたりするのを防ぐために、このセッションでは、[カスタマイズ対象]チェックボックスがオフになっており、[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションで[プロジェクト]が入力されている販売オーダラインは考慮されません。
- プロジェクトパートは、[プロジェクトパーツ (tipcs2111m000)] セッションで表示およびメンテナンスできます。
詳細は、次のオンラインヘルプを参照してください: 原価/サービス品目のプロジェクト (PCS) パートを生成チェックボックス