販売請求書ラインの価格および値引の変更 (tdsls4132m000)
セッションの目的: [オーダ/納入ライン] タイプおよび [バックオーダ] タイプの請求済販売オーダラインの価格および値引データを変更します。
[販売オーダ実際納入ライン (tdsls4106m000)] セッションで価格変更可能チェックボックスがオンの場合にのみ、現在のセッションで価格および値引を変更できます。
配分に基づく分割払では、オーダライン上にクローズした分割払がある場合は、価格と値引を変更できません。
[オーダライン] タイプの納入済販売オーダラインの価格と値引を変更するには、納入後の価格および値引の変更 (tdsls4122m000) セッションを使用します。
価格および値引の変更
オーダが選択されている場合、オーダラインからのデータがこのセッションで表示されます。変更できるのは、価格および値引関連の次のフィールドのみです。
- [価格]
- [ライン値引]
- [値引額]
- [値引コード]
- [価格ステージ]
オーダと契約との間に関係が存在するラインを変更する場合は、[販売契約パラメータ (tdsls0100s300)] セッションの契約価格と値引を常に使用チェックボックスの設定によって、契約とのリンクがどのように処理されるかが決まります。
- オーダライン
-
価格を変更するか、値引を適用する販売オーダの番号
- ライン
-
販売オーダまたは購買オーダでのオーダラインの位置を識別するために使用する番号
- 販売先取引先
-
企業が扱う商品またはサービスに対してオーダを出す取引先、企業がメンテナンスを請け負う設備機器の所有者、または企業が実行するプロジェクトの受益者。一般的には顧客の購買部署
販売先取引先との契約には次のような事柄が含まれます。
- 別途取り決めない限り適用される、価格と値引についての合意内容
- 別途取り決めない限り適用される、販売オーダについての合意内容
- 受渡条件
- 関連する出荷先取引先および請求先取引先
- 請求数量
-
実際に請求される品目の数
- 請求数量単位
-
請求数量を示す単位
- オーダラインタイプ
-
- オーダライン
-
このオーダラインは連番のついた複数のラインから構成されます。このラインで、合計数量および総額を見ることができます。一般フィールドのみ、このラインで変更できます。このラインに対しては、ロジスティック上の処理または会計上の処理は実行されません。
このタイプのラインは連番がゼロの合計ラインとも呼ばれます。
- オーダ/納入ライン
-
このラインは次の項目の 1 つです。
- 通常のオーダライン。ラインはマニュアルで作成するか、または自動生成されます。オーダラインの連番はゼロです。
- 分割オーダライン。ラインはマニュアルで作成するか、または自動生成されます。フィールドのデフォルト値はオーダラインから表示されます。納入ラインの連番はゼロより大きい値です。
- バックオーダ
-
このラインは、バックオーダラインです。バックオーダの確認を通じて作成されます。フィールドのデフォルトは、バックオーダ数量を持つ元のラインの値です。バックオーダラインの連番はゼロより大きい値です。
指定可能な値
- [オーダ/納入ライン]
- [バックオーダ]
- 請求ライン
-
請求ラインの番号
- 価格
-
品目に対する (修正済の) 販売価格
注:オーダラインに有効化コードが含まれ、かつ[有効化構成パラメータ (tcuef0100s000)] セッションの[更新価格を使用]チェックボックスがオンの場合、この価格には更新価格が含まれます。
[資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)] セッションの販売の資材価格設定チェックボックスがオンの場合、この価格に資材価格が含まれます。
- オーダ通貨
-
一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)
次のような通貨タイプが使用できます。
- 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
- 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
- 販売価格単位
-
(販売/購買) 価格が適用される単位
- 資材価格
-
資材の価格。以下の場合があります。
- 資材基準価格 (資材実際価格が (まだ) 適用されない場合)
- 次の構成要素の合計: 資材基準価格 + 資材価格付加費用+ 資材価格付加費用原価 (資材実際価格が適用される場合)
- マルチレベル値引
-
このチェックボックスがオンの場合、複数の値引がこの販売オーダに存在します。
- ライン値引
-
修正済の値引率
- 値引額
-
品目に対する修正済の値引額
- 値引コード
-
値引の適用理由を示す方法。たとえば、顧客が大量のオーダをした場合に値引特典を与えることができます。販売請求書に値引を適用する場合または付加費用を加算する場合には、その理由を示す値引コードを入力できます。
付加費用と値引は、次のものに起因します。
- 標準値引
- 付加費用
- 未払の手数料
- 未払のリベート
- 請求額
-
販売先取引先に請求する金額
注:返品されたキットまたは剰余を請求するには、このセッションで、デフォルトの金額か変更された金額かを確認する必要があります。
- 価格ステージ
-
価格交渉処理のフェーズに基づく価格の分類。価格ステージを使用して、会社は、制約があるオーダ処理を継続しながら価格を交渉できます。価格ステージに適用されるオーダ処理の制約はリンクされたブロック定義で指定されます。
例
価格ステージ タイプ ブロック定義 PS1 価格ステージ見積 購買 004 発行のブロック PS2 価格ステージ暫定 購買 005 入庫のブロック PS3 価格ステージ最終 購買 - - PS5 価格ステージ見積 販売 010 オーダ入力のシグナル - 品目ファイルの価格を更新
-
このチェックボックスがオンの場合、品目に対する修正済販売価格も、[品目 - 販売 (tdisa0501m000)] セッションで更新されます。
このチェックボックスがオフの場合、販売価格はこの販売オーダラインに関してのみ変更されます。
- その他の連番に適用
-
このチェックボックスがオンの場合、修正済の価格、値引、または価格ステージが同一のオーダおよび位置の他のライン連番でも更新されます。
このチェックボックスがオフの場合、販売価格、値引、および価格ステージは現在の販売オーダラインおよび連番に関してのみ修正されます。
注:このチェックボックスがオンの場合、さらに[オーダ/納入ライン]の価格/値引を更新すると、[オーダ/納入ライン]にリンクしているバックオーダも更新されます。このチェックボックスがオンの場合、 [バックオーダ]の価格/値引を更新すると、この[バックオーダ]にリンクしているバックオーダは更新されますが、(親) [オーダ/納入ライン]は更新されません。
- 契約
-
リンクしている販売契約の番号
- 契約位置番号
-
販売オーダまたは購買オーダでのオーダラインの位置を識別するために使用する番号
- 契約販売オフィス
-
契約に関連している販売オフィス
- 契約を無視
-
このチェックボックスがオンの場合、有効な契約が存在しますが、オーダラインにリンクされていません。
このチェックボックスがオンになるのは、次のいずれかの状況にあてはまる場合です。
- 複数の契約が選択対象になっているが、契約がオーダラインにリンクされていない
- リンク済の契約がオーダラインからマニュアルでリンク解除された
注:フィールドが更新されたために契約が自動的にリンク解除された場合は、このチェックボックスがオフになります。
- 実際納期
-
販売オーダラインに対する納期
- 納入数量
-
販売単位または在庫単位で表され、販売先取引先に納入される商品の数量
- 販売単位
-
品目が販売される単位
- 納入数量
-
販売単位または在庫単位で表され、販売先取引先に納入される商品の数量
- 納入数量
-
納入数量を示す単位
- バックオーダ数量
-
販売オーダラインのバックオーダ数量 (販売単位で表示)
- バックオーダ数量
-
販売オーダラインのバックオーダ数量 (棚卸単位で表示)
- プロジェクト
-
品目のプロジェクト
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- 有効化コード
-
有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号
- 状況
-
販売オーダの状況
指定可能な値
- 中断
-
別のアプリケーション/処理によってオーダが作成または処理されており、メンテナンスできません。
発生元が[マニュアル]以外の販売オーダは、この状況を取得する場合があります。
- フリー
-
次の場合、オーダはこの状況になります。
- オーダが作成済であるか、[中断]状況から確認済である
- 承認済販売オーダのすべてのラインが削除されている
フリーオーダは承認する必要があります。
- 承認済
-
オーダは承認済です。
- 修正済
-
次の場合、オーダはこの状況になります。
- オーダの承認後、オーダラインが追加、変更、取消、または削除された
- ブロック済販売オーダがブロック解除されている
修正済販売オーダは再度承認する必要があります。
- 処理中
-
オーダは、納入手順の様々な段階にある場合があります。
- クローズ
-
販売オーダタイプに関してオーダ手順のすべてのステップが実行されています。
- 取消済
-
オーダのすべてのラインは取り消され、もう利用できません。
- ブロック
-
オーダはブロック済で、(一時的に) 利用できません。
- 発行済
-
倉庫管理への発行活動を行う間の技術的/一時的状況
- 請求の状況
-
請求におけるオーダラインの状況
指定可能な値
- 保留
-
この請求書では、請求データを請求対象として選択できません。請求書を生成するには、まず請求データを確認する必要があります。
注:[保留]状況の請求バッチは、[請求書の構成/出力/転記 (cisli2200m000)] セッションで処理できます。詳細は、次の情報を参照してください: [請求バッチ状況]
- 取消済
-
この請求書では、請求データラインが取り消されています。取り消された請求データラインを元に戻すと、請求データの状況は[保留]に設定されます。
- 確認済
-
この請求書では、[請求書の構成/出力/転記 (cisli2200m000)] セッションで請求バッチを処理するとき、請求データを請求対象として選択できます。
- 構成済
-
この請求書はすでに構成されています。この請求書を識別するため、LN によって一時的な連番が付けられています。必要に応じて、請求日付を現在の日付や過去の日付に変更することができます。
ドラフト請求書を出力して内容をチェックしたり、オリジナル請求書を出力して請求先取引先に送付することができます。ドラフト請求書に誤りがある場合は、請求書の構成を元に戻すことができます。構成を元に戻すと、請求データの状況は[保留]に設定されます。
- 出力済
-
この請求書については、顧客に送付できるオリジナル請求書がすでに出力されています。一時的な請求書連番は、LN によってオリジナル請求書の伝票番号に置き換えられています。
この状況の請求書は最終版であり、転記する必要があります。構成を元に戻したり請求データを変更することはできません。オリジナル請求書は必要に応じて再出力することができます。
- 転記済
-
この請求書はすでに顧客に送付され、財務会計に転記されています。売掛金に未決済取引が作成されています。
必要に応じてオリジナル請求書を再出力したり、[請求データのアーカイブおよび削除 (cisli3205m000)] セッションを実行して請求から請求書データを削除することもできます。