販売オーダ請求ライン (tdsls4106m100)
セッションの目的: 販売オーダ請求ラインの表示、入力、メンテナンス、および発行を行います。
「通常」 または 「キット」 販売オーダラインについて作成された請求ラインは即時に承認されます。したがって、[請求数量] は更新できません。
消費または顧客承認販売オーダラインについて作成された請求ラインの状況は [フリー] になります。この状況は、消費の処理または販売オーダラインの承認時に [承認済] に変更されます。次に、ラインの請求が可能になります。
- 販売オーダ請求ラインを利用できるのは、販売オーダラインに関する納入が実行されている場合のみです。実行されているかどうかは、[販売オーダ実際納入ライン (tdsls4106m000)] セッションまたは [販売オーダライン構成要素の実際納入 (tdsls4166m000)] セッションで表示できます。
- [返品消費数量 ] フィールドが入力されている請求書ラインは請求されません。これらのラインは、出荷済数量の未使用部分を保存する目的のみに使用します。この消費ラインを使用して商品を返品することはできません。未消費の商品を物理的に返品するには、別の返品オーダを使用します。
- オーダライン
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通常はオーダの入力時に、それぞれの新規顧客オーダに割り当てられた一意の管理番号。販売オーダ番号は、オーダ約定、基準生産、原価計算、請求などでしばしば使用されます。受注生産製品の場合、販売オーダ番号は完成品部品番号としても使用でき、終了作業によってスケジュールされた管理番号と見なすこともできます。
- 位置番号
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販売オーダまたは購買オーダでのオーダラインの位置を識別するために使用する番号
- 納入ライン
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販売オーダ (納入) ラインまたは購買オーダライン (詳細) の位置番号を詳細に識別するために使用される番号
- 実際納入ライン順序番号
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販売オーダ実際納入ラインの番号、または販売オーダライン構成要素の実際納入の番号
- 品目
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購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- 納入数量
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販売単位または在庫単位で表され、販売先取引先に納入される商品の数量
- 返品消費数量
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消費されずに返却されるオーダの合計数量。この数量は請求されません。
- 棚卸単位
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品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。
棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。
- 請求ライン
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販売オーダ請求ラインの番号
- セット
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1 つ以上のオーダラインをグループ化するために使用する番号。同じセット番号のオーダラインは、倉庫や請求などに対して一度に発行されます。
注:販売オーダライン - リンク請求情報 (tdsls4508m000) セッションでセット番号を作成するには、適切なメニューメニューで[ ]をクリックします。
- 状況
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販売オーダ請求ラインの状況
指定可能な値
- フリー
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作成された請求ラインを更新できます。請求ラインの状況が[フリー]の場合、請求数量は常に納入数量と同じ値になります。
[フリー]の請求ラインは削除できます。
- 承認済
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請求ラインは承認済です。承認後に請求ラインを更新することはできません。
請求ラインを承認するとき、次の処理が実行されます。
- 会計取引の作成
- 売上原価の更新
- (該当する場合) 販売返品オーダの作成
- (該当する場合) 新しい販売請求ラインの生成
- 販売オーダラインの履歴の作成
- 発行済
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請求ラインは請求に発行されます。
請求ラインが請求に発行されるとき、未決済残高が調整されます。
- 請求済
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請求ラインは請求に転記されます。この結果、請求関連のフィールドが調整されます。
- 処理済
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[納入済販売オーダの処理 (tdsls4223m000)] セッションによる納入済販売オーダの処理の結果として、請求ラインが処理されています。
納入済販売オーダの処理を実行できるのは、納入数量から不合格数量を減算した値が請求数量と一致し、この納入数量がすべて請求済の場合のみです。販売オーダのすべての請求ラインは状況が[請求済]である必要があり、請求数量に不合格数量を加算した値は納入数量と同一でなければなりません。
請求ラインを処理するときに、次の処理が実行されます。
- 販売オーダ実際納入ライン履歴への取引高レコードの挿入
- 契約データの更新
[処理済]の請求ラインは、[販売オーダの削除 (tdsls4224m000)] セッションで削除できます。
- 請求数量
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請求用に承認済の納入数量 (の一部)。請求数量単位で表されます。
該当の実際納入ラインにリンクされている最初の請求ラインについては、デフォルトの請求数量は次のように設定されます。
請求数量 = 納入済数量
該当の実際納入ラインにリンクされている後続のすべての請求ラインについては、請求数量は次のように計算されます。
請求数量 = 納入済数量 - 合計請求数量 - 合計不合格数量
注:- デフォルト値は、上書きできます。
- 消費に対して作成された請求書ラインの状況は自動で[承認済]になります。これにより、請求数量の変更はできなくなります。
- 請求数量単位
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請求数量の請求に使用される単位
- 不合格数量
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不合格になった納入数量および請求できない納入数量の一部。不合格数量単位で表されます。
注:不合格数量が入力されている場合、請求ラインを承認する前に、次のフィールドも定義する必要があります。
- [納入タイプ]
- [不合格オーダタイプ]
- [不合格理由]
- 不合格数量単位
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不合格数量を示す単位
- 不合格理由
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その商品が不合格になった理由。不合格理由にできるのは、タイプが[商品の不合格]の理由のみです。
- 納入タイプ
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[不合格数量]の値が入力されている場合、このフィールドではその不合格数量を返品するのかどうか、およびその返品方法を指定します。
指定可能な値
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[直送]
その不合格数量は発注先に返品されます。 -
[倉庫]
その不合格数量は自社の倉庫に返品されます。[返品倉庫]フィールドで倉庫を指定する必要があります。 -
[適用なし]
その不合格数量についての返品オーダは必要ありません。
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- 不合格オーダタイプ
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不合格商品の返品に使用される返品オーダタイプ。返品オーダタイプにできるのは、タイプが[返品不合格品]の返品オーダのみです。
- 返品倉庫
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不合格商品が返品される倉庫
注:[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションでオリジナルの販売オーダラインの[納入タイプ]フィールドが[クロスドッキング]または[倉庫]に設定されている場合、倉庫のデフォルト値は販売オーダラインから取得されます。オリジナルの販売オーダラインの[納入タイプ]フィールドが[直送]に設定されている場合は、標準のデフォルトロジックが倉庫に適用されます。
- 返品消費数量
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消費されずに返却される数量この数量は請求されません。
- 価格
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伝票ラインの価格、すなわち品目価格と合計資材価格の合計
- 販売価格単位
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販売価格の基準となる単位この単位は、品目の棚卸単位と異なることがあります。
注:価格は単位別に記録されます。販売価格単位が棚卸単位と異なる場合は、MCS パラメータ (tcmcs0100s000) セッションで販売価格単位を指定する必要があります。そのセッションで、代替単位 (販売価格単位) を棚卸単位に変換するために使用する係数を特定します。
販売価格単位と棚卸単位は、コスト品目またはサービス品目について一致する必要があります。
- 資材価格
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資材の価格。以下の場合があります。
- 資材基準価格 (資材実際価格が (まだ) 適用されない場合)
- 次の構成要素の合計: 資材基準価格 + 資材価格付加費用+ 資材価格付加費用原価 (資材実際価格が適用される場合)
- 資材価格付加費用を除く価格
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品目価格+ 資材基準価格
この価格は、資材価格付加費用を含みません。
- 資材価格付加費用
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資材基準価格に追加される付加費用で、資材実際価格から資材基準価格を減算して算出されます。資材実際価格は変動するため、資材価格付加費用も変動します。
- すべての資材に実際価格あり
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このチェックボックスがオンの場合、ラインにリンクしているすべての資材について、資材実際価格が利用可能です。
- 承認日
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販売オーダ請求ラインが承認された日付
- 請求会社
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財務会計データを財務会計に転記するために使用される会社。複数のロジスティックス会社から 1 つの財務会社に対し、1 つないし複数の企業単位をリンクすることができます。
- 請求書の取引タイプ
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伝票の識別に使用するユーザ定義の 3 桁のコード。取引タイプにリンクされたシリーズは伝票に連番を付与します。
- 請求書番号
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各請求書の識別番号。これは取引タイプコードの番号と、特定オーダタイプの請求書に使用されるシリーズの先頭空番号との組合せです。
注:請求ラインが請求に転記され、その結果として請求ラインの状況が[請求済]になったときに、このフィールドに値が入力されます。
- 請求日
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請求書が出力される日付
注:請求ラインが請求に転記され、その結果として請求ラインの状況が[請求済]になったときに、このフィールドに値が入力されます。
- オーダ値引額
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正味 (納入済) 額から差し引かれる値引額
- 請求額
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実際納入ラインに対応する販売先取引先に請求した金額。この金額は、請求数量および該当のオーダ (納入) ラインの価格と値引に基づいています。
- 通貨
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一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)
次のような通貨タイプが使用できます。
- 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
- 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
- 価格ステージ
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価格交渉処理のフェーズに基づく価格の分類。価格ステージを使用して、会社は、制約があるオーダ処理を継続しながら価格を交渉できます。価格ステージに適用されるオーダ処理の制約はリンクされたブロック定義で指定されます。
例
価格ステージ タイプ ブロック定義 PS1 価格ステージ見積 購買 004 発行のブロック PS2 価格ステージ暫定 購買 005 入庫のブロック PS3 価格ステージ最終 購買 - - PS5 価格ステージ見積 販売 010 オーダ入力のシグナル デフォルト
[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッション
- 分割払
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このチェックボックスがオンの場合、該当するラインに分割払がリンクされています。