販売オーダ確約ライン (tdsls4101m400)
セッションの目的: 期日内納入の確約が可能または不可能な、販売オーダ (納入) ラインの表示およびメンテナンスを行います。
オーダ確約状況が [合格] に設定されているラインは、期日内納入を確約できます。
次のラインでは、期日内の納入を確約できません。
- 有効在庫のチェック待ちのライン。このラインでは、オーダ確約状況が [保留] に設定されています。
- 当該ラインを期日内に納入するだけの在庫が不足しているライン。このラインでは、オーダ確約状況が [不合格] に設定されています。
- 在庫チェックの処理中にエラーが発生したライン。このラインでは、オーダ確約状況が [例外] に設定されています。
適切なメニューで使用可能なオプションは、次のとおりです。
[ ]
在庫販売オーダのチェック (tdsls4217m000) セッションを開始します。このセッションでは、ラインに対して入手可能な在庫をチェックできます。在庫オプション
このメニュー上で在庫オプションを選択し、在庫不足を解決します。計画オプション
このメニュー上で計画オプションを選択し、在庫不足を解決します。有効在庫オプション
このメニュー上で ATP オプションを選択し、在庫不足を解決します。生成オプション
このメニュー上で生成オプションを選択し、在庫不足を解決します。調整オプション
このメニュー上で調整オプションを選択し、在庫不足を解決します。[ ]
在庫が不足している場合でも、オーダ確約状況が [合格] に設定されます。[ ]
ライン状況が [例外] になっているラインを [不合格] に設定します。[例外] ラインとは反対に、[不合格] ラインは [在庫販売オーダのチェック (tdsls4217m000)] セッションでの在庫チェックに含めることができます。[ ]
[メッセージログ (tcstl1500m000)] セッションを開始します。このセッションで、[例外] 状況のラインに対するエラーメッセージを表示できます。[ ]
状況が [不合格]、[保留]、および [例外] のラインのみが表示されます。
- オーダ
-
通常はオーダの入力時に、それぞれの新規顧客オーダに割り当てられた一意の管理番号。販売オーダ番号は、オーダ約定、基準生産、原価計算、請求などでしばしば使用されます。受注生産製品の場合、販売オーダ番号は完成品部品番号としても使用でき、終了作業によってスケジュールされた管理番号と見なすこともできます。
- ライン
-
販売オーダまたは購買オーダでのオーダラインの位置を識別するために使用する番号
- 連番
-
販売オーダ (納入) ラインまたは購買オーダライン (詳細) の位置番号を詳細に識別するために使用される番号
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- オーダ数量
-
オーダラインの条件にしたがって納入しなければならない数量。数量は、品目の購買単位または販売単位で表されます。
- 販売単位
-
[オーダ数量]の表示単位
- 顧客要求済納期
-
顧客の現在の要求済計画納期
注:このフィールドは、次の場合にのみ有効になります。
- [販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションで[顧客要求済納期の使用]チェックボックスがオンである
- [販売オーダタイプ (tdsls0594m000)] セッションで[拡張在庫チェック]チェックボックスがオンである
- [在庫チェック日時]の値が[オーダ入力]または[バッチ]のどちらか
- [販売納入タイプ]の値が[販売]と[請求]以外
- [オーダ数量]がゼロよりも大きい
- オリジナル確約納期
-
[在庫販売オーダのチェック]が処理された後に決定される日付
注:このフィールドは、次の場合にのみ有効になります。
- [販売オーダパラメータ (tdsls0100s400)] セッションで[顧客要求済納期の使用]チェックボックスがオンである
- [販売オーダタイプ (tdsls0594m000)] セッションで[拡張在庫チェック]チェックボックスがオンである
- [在庫チェック日時]の値が[オーダ入力]または[バッチ]のどちらか
- [販売納入タイプ]の値が[販売]と[請求]以外
- [オーダ数量]がゼロよりも大きい
- 計画納期
-
オーダ/スケジュールラインの品目を納入しなくてはならない計画日。計画納期は、オーダ日/スケジュール生成日より前であってはなりません。
- 倉庫
-
商品の出荷元の倉庫
- オーダ確約状況
-
販売見積ライン、販売オーダラインまたは販売構成要素ラインを顧客に対して約束できるかどうか、在庫チェックを実行する必要がまだあるのか、あるいはラインの不十分な在庫状況を解決する必要がまだあるのかを知らせる状況
指定可能な値
- 合格
-
顧客にラインを予定どおりに納入できます。
ラインは、次の状況が当てはまる場合にこの状況を取得します。
- 十分な在庫があるか、在庫不足オプションが正常に実行された
- 利用可能な在庫でラインをチェックする必要がない
- 不合格
-
顧客にラインを予定どおりに納入できません。
ラインは、次の状況が当てはまる場合にこの状況を取得します。
- 十分な在庫がないか、在庫不足オプションが正常に実行されなかった
-
[例外]状況のラインは、マニュアルで[不合格]に設定します。
次のセッションで実行できます。
- [販売見積確約ライン (tdsls1501m200)]
- [販売オーダ確約ライン (tdsls4101m400)]
- [販売オーダ確約ライン構成要素 (tdsls4563m200)]
- [販売オーダ確約ライン (tdsls4117m000)]
- 保留
-
ラインは、次の状況が当てはまる場合にこの状況を取得します。
- 利用可能な在庫をまだチェックする必要がある
- [合格]または[不合格]のラインがマニュアルで変更され、利用可能な在庫の新たなチェックが必要である
- 例外
-
在庫チェック処理で、状況が[合格]または[不合格]のどちらであるかを判断できません。可能な場合は、[メッセージログ (tcstl1500m000)] セッションでエラーメッセージがログに記録されます。
エラーはマニュアルで解決する必要があります。
- 納入タイプ
-
販売オーダラインの納入タイプ
指定可能な値
- ワークセンタ
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販売オーダ (納入) ラインは倉庫管理に対して発行する必要がありますが、倉庫の代わりにワークセンターから倉庫管理に通信します。納入はワークセンターから取引先に対して行われます。このことは、組立計画モジュールで組み立てられる一般品目に適用されます。
- 倉庫
-
販売オーダ (納入) ラインは倉庫管理によって納入されます。
- 販売
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販売オーダ (納入) ラインが販売管理モジュールによって納入されます。この場合、納入のメンテナンスは販売納入 (tdsls4101m200) セッションで行う必要があります。
- 購買
-
購買オーダは、販売オーダラインから生成する必要があります。
この値は[販売オーダライン (tdsls4101m000)]、[販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100)]、または[販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)] セッションの[納入タイプ]フィールドで以下のように選択できます。
- [購買]を選択して、マニュアルで選択
- 購買済品目に在庫不足が存在するときに表示される[在庫不足メニュー (tdsls4830s000)] セッションから[購買オーダの生成]を選択
- 販売オーダラインに対して[倉庫]チェックボックスをオンにし、[納入タイプ]フィールドを[倉庫]に設定して購買オーダの生成 (tdsls4241m000) セッションを実行した後で選択これらのラインの (ハードペギング) 供給購買オーダが生成された後、[納入タイプ]が[購買]に自動的に変更されます。
- 製造
-
製造オーダは、販売オーダ (納入) ラインから生成する必要があります。
この値は[販売オーダライン (tdsls4101m000)] セッションまたは[販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100)] セッションの[納入タイプ]フィールドで以下のように選択できます。
- [製造]を選択して、マニュアルで選択
- 製造済品目に在庫不足が存在するときに表示される[在庫不足メニュー (tdsls4830s000)] セッションから[製造オーダの生成]を選択
- 販売オーダラインに対して[倉庫]チェックボックスをオンにし、[納入タイプ]フィールドを[倉庫]に設定して製造オーダの生成 (tdsls4243m000) セッションを実行した後で選択これらのラインの (ハードペギング) 製造オーダが生成された後、[納入タイプ]が[製造]に自動的に変更されます。
- 適用なし
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オーダラインが複数の連番 (納入ライン) に分割されていることを示す[オーダライン]タイプのオーダラインには、納入タイプを適用できません。このラインには、合計数量と合計金額が表示されます。
- 請求
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販売オーダ (納入) ラインでは請求のみが行われ、物理的な納入は発生しません。たとえば、委託請求および遡及請求の場合に適用可能です。
- 直送
-
販売オーダラインのタイプが直送の場合
この値は[販売オーダライン (tdsls4101m000)]、[販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100)]、または[販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)] セッションの[納入タイプ]フィールドで以下のように選択できます。
- オーダ数量が[品目 - 販売 (tdisa0501m000)] セッションの直送数量フィールドで定義された数量以上の場合、自動的に選択
- [直送]をマニュアルで選択
- 品目に在庫不足が存在するときに表示される[在庫不足メニュー (tdsls4830s000)] セッションから[直送オーダの生成]を選択
[出荷規則]フィールドが[なし]に設定されている場合にのみこの値を選択できます。
- クロスドッキング
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販売オーダラインがクロスドッキングである必要があります。
この値は[販売オーダライン (tdsls4101m000)]、[販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100)]、または[販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000)] セッションの[納入タイプ]フィールドで以下のように選択できます。
- [クロスドッキング]をマニュアルで選択
- 品目に在庫不足が存在するときに表示される[在庫不足メニュー (tdsls4830s000)] セッションから[クロスドックオーダの生成]を選択
- 販売オーダラインに対して[倉庫]チェックボックスをオンにし、[納入タイプ]フィールドを[倉庫]に設定して販売オーダの購買オーダ勧告の生成 (tdsls4240m000) セッションを実行した後で選択これらのラインの購買オーダ勧告が生成された後、[納入タイプ]が[クロスドッキング]に自動的に変更されます。
- プロジェクト
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特定の品目を必要とするプロジェクトのコード
- 製品バリアント
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構成可能品目の一意の構成。バリアントは構成処理に由来し、特徴オプション、構成要素、作業などの情報を含みます。
例
構成可能品目: 電気ドリル
オプション:
- 3 つの電源 (電池、12 V または 220 V)
- 2 色 (青、灰)
これらのオプションから合計 6 つの製品バリアントが生じます。
- 有効化コード
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有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号