販売契約価格 (tdsls3103m000)

セッションの目的: 販売契約価格改訂を表示、入力、およびメンテナンスします。

注: 
  • このセッションで価格改訂を入力するには、[使用中の契約価格] チェックボックスが [販売契約ライン (tdsls3501m000)] セッションでオンになっている必要があります。
  • 価格改訂の状況が[有効]の場合は、その価格改訂を削除できません。
  • [販売契約パラメータ (tdsls0100s300)] セッションの [ゼロ価格を許可] チェックボックスがオンの場合、価格改訂でゼロ (0) 価格を入力できます。
  • 有効な価格改訂を更新すると、遡及請求価格変更勧告の生成 (tdsls3270d000) セッションが自動的に開始されることがあります。
契約

販売契約は、商品の納入について、販売先取引先との合意を登録するために使用します。

契約は次の要素で構成されます。

  • 一般取引先データが記載され、オプションで条件合意が記載された販売契約ヘッダ
  • 品目または価格グループに適用される価格/値引合意および数量情報を持つ、1 つまたは複数の販売契約ライン
ライン

契約ラインの番号

販売オフィス

取引先の販売関係を管理するために、会社のビジネスモデル内で明らかにされている部署。販売オフィスは、組織の販売活動の責任を負う保管場所を識別するために使用します。

品目

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)
ライン

販売契約価格改訂を識別する番号

契約価格状況

価格改訂の状況

次のいずれかのコマンドを使用して、状況を個々の販売契約価格改訂に割り当てることができます。

  • [有効化]

    価格改訂の状況が[有効]に変わります。
  • [無効化]

    価格改訂の状況が[フリー]に変わります。この状況の価格改訂を更新できます。
発効日

価格改訂の発効日。これは、販売契約ラインの発効日と有効期限の期間内の日付でなければなりません。

注: 

価格改訂には発効日つまり開始日はあっても終了日という概念がないため、同時に複数の価格改訂を有効化することはできません。

価格

ライン品目に対する契約価格

注: 
  • このフィールドは、[価格帳]フィールドに価格帳コードが指定されている場合には使用できません。
  • [資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)] セッションの販売の資材価格設定チェックボックスがオンの場合、この価格に資材基準価格が含まれます。

通貨

一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)

次のような通貨タイプが使用できます。

  • 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
  • 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
販売価格単位

品目の販売価格が示される品目単位この単位は、品目の棚卸単位と異なることがあります。

価格帳

販売契約価格改訂によって価格を取得するために使用される価格帳

価格帳を販売契約価格改訂にリンクするための必須条件は次のとおりです。

  • [価格帳 (tdpcg0111m000)] セッションで、該当の価格帳について契約に使用チェックボックスがオンになっている
  • 価格帳の発効日 ([価格帳ライン (tdpcg0131m000)] セッションの[発効日]フィールドに表示) が[販売契約ライン (tdsls3501m000)] セッション内の[発効日]と同じかそれより前
  • 価格帳の有効期限 ([価格帳ライン (tdpcg0131m000)] セッションの[有効期限]フィールドに表示) が[販売契約ライン (tdsls3501m000)] セッション内の[有効期限]と同じかそれより後

つまり、販売契約価格改訂の日付境界は契約に基づいて決まり、数量境界は価格帳に基づいて決まります。

帳簿価格

価格帳に基づく品目の価格。該当する場合、更新価格が加算されます。品目のデフォルトの価格は、デフォルトの価格帳に保存されます。

注: 

[資材価格パラメータ (tcmpr0100m000)] セッションの販売の資材価格設定チェックボックスがオンの場合、この価格に資材基準価格が含まれます。

資材価格

販売契約ライン品目の合計資材価格

注: 

契約ラインは資材価格付加費用を保持できないため、このフィールドでは合計資材基準価格が表示されます。

値引率

合計金額に適用される品目の単一値引率

[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションでは価格改訂についてより多くのレベルの値引率を入力できます。このセッションを開始するには、適切なメニューから[価格と値引]をクリックします。[価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)] セッションの[値引レベル数]フィールドに入力した値によって、[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションで最大 5 つのレベルの値引を定義できるかどうかが決定されます。

注: 

値引率を入力できるのは、[値引額]フィールドと[値引スケジュール]フィールドが空白の場合に限ります。

マルチレベル値引

このチェックボックスがオンの場合、マルチレベル値引が販売契約価格改訂に適用されます。

値引額

品目の単一値引額。この単一値引額は、合計金額に適用されます。

[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションでは価格改訂についてより多くのレベルの値引金額を入力できます。このセッションを開始するには、適切なメニューで[価格と値引]をクリックします。[価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)] セッションの[値引レベル数]フィールドに入力した値によって、[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションで最大 5 つのレベルの値引を定義できるかどうかが決定されます。

注: 

値引金額を入力できるのは、[値引率]フィールドと[値引率] [値引率]フィールドが空白の場合に限ります。

値引コード

値引の適用理由を示す方法。たとえば、顧客が大量のオーダをした場合に値引特典を与えることができます。販売請求書に値引を適用する場合または付加費用を加算する場合には、その理由を示す値引コードを入力できます。

付加費用と値引は、次のものに起因します。

  • 標準値引
  • 付加費用
  • 未払の手数料
  • 未払のリベート
値引スケジュール

販売契約価格改訂にリンクされている値引スケジュール

1 つ以上の値引スケジュールを販売契約価格改訂にリンクするための必須条件は次のとおりです。

  • 値引スケジュールが[販売契約に使用]されている
  • 値引スケジュールラインの発効日 ([値引スケジュール (tdpcg0121m000)] セッションの[発効日]フィールドに表示) が、[販売契約ライン (tdsls3501m000)] セッションの[発効日]と同じかそれより前
  • 値引スケジュールの有効期限 ([値引スケジュール (tdpcg0121m000)] セッションの[有効期限]フィールドに表示) が、[販売契約ライン (tdsls3501m000)] セッションの[有効期限]と同じかそれより前

つまり、販売契約価格改訂の日付境界は契約に基づいて決まり、数量境界は値引スケジュールに基づいて決まります。

[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションではより多くのレベルの値引スケジュールを価格改訂にリンクできます。このセッションを開始するには、適切なメニューから[価格と値引]をクリックします。[価格設定パラメータ (tdpcg0100m000)] セッションの[値引レベル数]フィールドの値によって、[価格と値引 (tdpcg1600m000)] セッションで最大 5 つのレベルの値引を定義できるかどうかが決定されます。

注: 

[値引率]または[値引額]フィールドに値を指定しないと、値引スケジュールは入力できません。

値引スケジュールは値引スケジュール (tdpcg0612m000) セッションで指定できます。

合意数量

契約の合意条件にしたがって納入しなければならない数量。契約数量は常にゼロより大きくなければなりません。

注: 

合意数量は、最小契約数量最大契約数量の範囲内である必要があります。

数量単位

数量を表す単位

合意数量

契約の合意条件にしたがって納入しなければならない数量。契約数量は常にゼロより大きくなければなりません。

棚卸単位

品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。

棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。

値引率

総売上価格または購買価格から差し引くことができる割合

値引額

契約ライン値引額

通貨

一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)

次のような通貨タイプが使用できます。

  • 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
  • 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
正味額

契約に記録されている商品の合計値

累計による価格計算

このチェックボックスがオンの場合、契約ラインの合計コール数量に基づいて、価格帳および値引スケジュールから価格と値引が取得されます。

販売契約価格帳/値引スケジュールから取得される販売価格/値引は、次の計算に基づいています。

契約コール数量 + 販売オーダ/スケジュールライン数量 
(契約ラインの合意数量の単位に変換)
注: 

この機能は、価格帳/値引スケジュールが契約にリンクされている場合にのみ適用されます。

販売契約ラインに入力される販売契約価格帳は、次のように定義されます。

値引 (最大) 数量単位 価格
10 個数 30
20 個数 20
30 個数 10

次の販売オーダラインが作成されます。

オーダライン オーダ数量 契約コール数量 (オーダラインの保存前) 価格決定の数量 価格 (価格帳から)
1 5 0 5 30
2 10 5 5 + 10 20
3 10 15 15 + 10 10
出荷時に価格と値引を再設定

このチェックボックスがオンの場合、販売スケジュールがこの契約ラインにリンクされている場合、出荷時に販売スケジュールラインの価格および値引が再計算されます。したがって、出荷される商品の納入済額に、実際の契約価格改訂情報が反映されます。

価格と値引は、次に示すように、販売スケジュールラインの[支払]フィールドの値に基づき再決定されます。

  • [貨物引換払]

    販売スケジュール計画倉庫オーダラインの出荷が行われるときに価格と値引が再計算されます。入庫数量、棚卸単位、および実際の納期に基づいて価格と値引が再決定されます。
  • [使用払]

    販売スケジュール計画倉庫オーダラインの消費が処理されるときに価格と値引が再計算されます。消費数量、棚卸単位、および消費日付に基づいて価格と値引が再決定されます。

このチェックボックスがオフの場合、販売スケジュールがこの契約ラインにリンクされている場合、販売スケジュールが承認されて計画済倉庫オーダが作成されたあとに価格と値引を再決定することはできません。

注: 
  • [販売スケジュールパラメータ (tdsls0100s500)] セッションでスケジュールに契約を使用チェックボックスがオンに設定されている場合にのみ、このチェックボックスをオンにすることができます。
  • 再計算された出荷済商品の価格と値引は、価格と値引 (tdpcg1600m000) セッションで表示できます。

改訂テキスト

このチェックボックスがオンの場合、販売契約価格改訂テキストを表示およびメンテナンスできます。

販売先取引先

企業が扱う商品またはサービスに対してオーダを出す取引先、企業がメンテナンスを請け負う設備機器の所有者、または企業が実行するプロジェクトの受益者。一般的には顧客の購買部署

販売先取引先との契約には次のような事柄が含まれます。

  • 別途取り決めない限り適用される、価格と値引についての合意内容
  • 別途取り決めない限り適用される、販売オーダについての合意内容
  • 受渡条件
  • 関連する出荷先取引先および請求先取引先