購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)
セッションの目的::
- 特定の購買スケジュール (ライン) について、倉庫管理内で作成されたすべてまたは一部の入庫を表示します
- 管理原価またはサービス品目が含まれる特定の購買スケジュールラインについて作成されたすべてまたは一部の入庫を表示、メンテナンス、および確認します。
倉庫管理による入庫
このセッションでは、倉庫管理で入庫が作成されると、現行レコードについて、[スケジュール]、[入庫番号]、[梱包票] および [入庫日] の組合せが検索されます。該当するレコードが見つかった場合は、次のフィールドが更新されます。
- [梱包票数量]
- [入庫数量]
- [不合格数量]
- [承認済数量]
- [発注先 ASN] (事前出荷通知を会社で使用している場合)
検索した組合せと一致するレコードが見つからない場合は、このセッションに新しいレコードが生成されます。
プッシュスケジュールでは、ブランケット倉庫オーダに基づいて商品の入庫が行われます。入庫処理では、その購買スケジュールにおいて最も古い所要量が最初に補充されます。したがって、1 件の入庫が複数の購買スケジュールラインに対して行われる場合もあります。プッシュスケジュールでの商品の入庫の例については、購買スケジュール累計を参照してください。
プルコールオフスケジュールでは、特定の参照 ID に基づいて商品の入庫が行われます。この参照 ID は [購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションの参照 ID フィールドに表示されます。参照 ID を使用することにより、各プルスケジュールラインにはそれぞれ 1 つの位置番号と参照番号を持つ倉庫オーダラインが 1 つリンクされるため、1 件の入庫は 1 つの購買スケジュールラインに対してのみ実行されます。
倉庫管理内で入庫が確認されると、[入庫訂正 (whinh3121s000)] セッションを使用して、未検査の商品に対する入庫訂正を実行できるようになります。あるプルコールオフスケジュールラインに対する確認済入庫の入庫数量を変更すると、次のレコードが更新されます。
- [購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションの[入庫数量]フィールド
- [購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションの[入庫数量]フィールド
あるプッシュスケジュールに関して確認済入庫の入庫数量を変更する場合は、入庫数量を増やす方法と減らす方法の違いに注意する必要があります。詳細については、次のトピックを参照してください: プッシュスケジュールラインの入庫
購買管理による入庫
原価品目およびサービス品目については、商品の入庫を [購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションで指定し、確認する必要があります。
入庫の指定および確認を行うには:
- [購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションで、適切な購買スケジュールラインを選択します。
- [購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションの適切なメニューで、[ ] を選択します。[購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションが開始されます。
- [購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションで購買スケジュールラインの入庫詳細を指定し、現行セッションで適切なメニューの [ ] を選択して、入庫を確認します。
複数品目のスケジュール入庫の概要については、購買スケジュール - 入庫概要 (tdpur3518m000) セッションを参照してください。
- スケジュール
-
購買スケジュールの番号
- 納入済額
-
入庫数量 × 価格
注:オーダ済の構成品目から逸脱した構成品目に関して [連続出荷データ (tdpur3517m000)] セッションで入庫が確認されると、入庫された構成品目と一致した構成品目を含む最後の [送付] 連続出荷スケジュールライン改訂から価格と値引が取得されます。これ以外の場合は、[購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションから取得された価格と値引が金額の計算に使用されます。
- 通貨
-
購買スケジュールの通貨
購買通貨は、[購買スケジュール (tdpur3110m000)] セッションの [通貨] フィールドから取得されます。
- 入庫番号
-
商品のすべての入庫ごとに割り当てられる連番
- 入庫ライン
-
入庫番号にリンクしている入庫ラインの番号
- 梱包票
-
梱包票の番号
梱包票の番号と情報は、倉庫オーダモジュールから取得されます。
- 梱包票数量
-
梱包票に記載されている出荷済数量を購買単位で表した数量
- 梱包票数量
-
梱包票に記載されている出荷済数量を棚卸単位で表した数量
- 承認済数量
-
購買単位で表した承認数量
入庫した商品を会社内で検査する必要がある場合は、[倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションから承認数量が取得されます。入庫した商品の検査が不要の場合、このフィールドの値は [入庫数量] フィールドと等しくなります。
注:[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [検査] フィールドおよび [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションの [検査] フィールドの両方または一方を使用して、会社が商品の入庫時の検査を実施する必要があるかどうかを定義できます。
プッシュスケジュールに関する入庫訂正が行われた場合には、このフィールドにマイナスの値が表示されることがあります。
- 承認済数量
-
棚卸単位で表した承認済数量
- 不合格数量
-
購買単位で表した不合格数量
入庫した商品を会社内で検査する必要がある場合は、[倉庫検査概要 (whinh3122m000)] セッションから不合格数量が取得されます。入庫した商品の検査が不要の場合、このフィールドの値は常に (ゼロ) に設定されます。
注:[購買契約ライン (tdpur3101m000)] セッションの [検査] フィールドおよび [品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000)] セッションの [検査] フィールドの両方または一方を使用して、会社が商品の入庫時の検査を実施する必要があるかどうかを定義できます。
- 不合格数量
-
棚卸単位で表した不合格数量
- 状況
-
購買スケジュールラインの状況
[入庫 (whinh3512m000)] セッションで商品の入庫が行われた場合、[購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションには次のいずれかの状況の購買スケジュールラインのみが表示されます。
- [一部入庫]
- [最終入庫]
プッシュスケジュールの場合、これらの状況は次の事柄を示します。
[一部入庫]
- 「スケジュール数量」 よりも 「入庫数量」 のほうが少ない、または
- 「承認数量合計」 と 「不合格数量」 の和が 「入庫数量」 よりも少ない
[最終入庫]
- 「スケジュール数量」 と 「入庫数量」 が等しい、かつ
- 「承認数量合計」 と 「不合格数量」 の和と 「入庫数量」 が等しい
プルコールオフスケジュールの場合、購買スケジュールラインまたは購買スケジュール入庫詳細の状況は、[入庫 (whinh3512m000)] セッションの [ライン] タブにある [最終入庫] チェックボックスの設定によって決まります。
- このチェックボックスがオンの場合、購買スケジュールラインまたは購買スケジュール入庫詳細の状況は自動的に [最終入庫] になります。
- このチェックボックスがオフの場合、購買スケジュールラインまたは購買スケジュール入庫詳細の状況は自動的に [一部入庫] になります。
指定可能な値
- 作成済
-
ラインが IRP、プロジェクト、SIC によって作成されるとすぐに、またはラインがマニュアルで挿入されると割り当てられます。
- 承認済
-
承認済でオーダにコピー可能なラインに割り当てられます。
- 非承認
-
承認プロセスで不合格になったラインに割り当てられます。以前に発注者に伝えられ数量が削減されたラインの状況は、「取消済」 になります。
- ASN 受領済
-
事前出荷通知が受領されたラインに割り当てられます。累計を登録する場合、出荷済累計がここで調整されます。
- オーダ生成済
-
- プッシュスケジュールの場合、この状況は、事前出荷通知が受領され、[出荷通知 (whinh3100m000)] セッションで再び削除されたラインに割り当てられます。その結果、プッシュスケジュールラインは [ASN 受領済]の状況からのみ[オーダ生成済]の状況にできます。
- プルコールオフスケジュールの場合、この状況は倉庫オーダが生成されたラインに割り当てられます。
- 一部入庫
-
一部の商品は到着したが、まだすべてが受領されていないまたは承認されていないラインに割り当てられます。
- 最終入庫
-
要求されたすべての商品が到着し承認されたラインに割り当てられます。
- 請求済
-
請求書が承認されたラインに割り当てられます。その結果、ここで請求日が入力されます。
- 処理済
-
所要量が[購買スケジュールの処理 (tdpur3223m000)] セッションで処理されたラインに割り当てられます。
- 取消済
-
商品が不要になったために取り消されたラインに割り当てられます。
- 確認
-
このチェックボックスがオンの場合、入庫は 「入庫番号」、「梱包票番号」、および 「処理日」 の組合せについて確認済となります。
注:- 入庫処理が倉庫管理内で行われた場合、このチェックボックスは自動的にオンになります。これは、確認済の入庫のみが倉庫管理から購買管理に送信されるためです。
- 購買スケジュールラインの状況が [処理済] の場合のみ、確認済入庫を削除できます。
購買スケジュールラインに管理費またはサービス品目が含まれる場合、その購買スケジュールラインの入庫は [購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションでメンテナンスして確認済にする必要があります。[購買スケジュール - 入庫 (tdpur3115m200)] セッションで適切なメニューメニューの [ ] を選択すると、スケジュールの累計数量および [購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッション内のレコードが更新されます。入庫を確認すると、それ以降はその入庫を変更できなくなります。
- 仕様
-
このチェックボックスがオンの場合、 仕様が購買スケジュール入庫にリンクされます。
- オプションリスト ID
-
構成済品目のオプションと特徴の ID。この ID は、需要と供給を一致させるために品目仕様で使用されます。
注:[オプションリスト (tcibd4522m000) セッションに表示されます。
] をクリックすると、入庫済の構成済品目のオプションおよび特徴が - ロット
-
特定の (ロット) コードで識別され、一括して製造および保管される大量の品目。ロットは商品の識別に使用します。
- シリアル番号
-
単一の物的品目に対する一意の識別番号。マスクを使用してシリアル番号が生成されます。シリアル番号は、たとえば日付、モデルや色の番号、連番などを示す複数のデータセグメントによって構成されます。
シリアル番号は品目および工具に対して生成することができます。
- 最終入庫
-
このチェックボックスがオンの場合、入力した入庫はその購買スケジュールラインに対する最終入庫とみなされます。
その後、現行セッションで適切なメニューメニューの [最終入庫] に変わります。入庫の確認ができるのは、管理品目 (原価品目またはサービス品目) の場合のみです。
] を選択すると、購買スケジュールラインの状況が [このチェックボックスがオフの場合、入力した入庫はその購買スケジュールラインに対する一部入庫とみなされます。
その後、現行セッションで適切なメニューメニューの [一部入庫] に変わります。
] を選択すると、購買スケジュールラインの状況が [注:入庫の確認ができるのは、管理品目 (原価品目またはサービス品目) の場合のみです。
- 出荷日
-
品目が出荷される日付
注:次の条件に当てはまる場合は、この日付を入力する必要があります。
- 購買スケジュールの [自己請求] チェックボックスがオン
- 購買スケジュールラインの [支払] が [貨物引換払] に設定されている
- [請求条件 (tctrm1145m000)] セッションまたは [購買元取引先 (tccom4120s000)] セッションで自己請求日タイプが [出荷日] に設定されている
デフォルト
出荷日付が必須の場合、デフォルト値は入庫日です。それ以外の場合、このフィールドは空です。
- 入庫日
-
移送先倉庫で品目が実際に入庫した日付
- 発注先 ASN
-
商品が発注先 ASN に基づいて入庫されるとき、事前出荷通知 (ASN) 処理で倉庫管理によって作成される出荷のコード
- 製造元製品番号
-
スケジュールされた品目の製造元製品番号 (MPN)
注:MPN は、購買スケジュールラインにリンクされた MPN セットに属している必要があります。
- 製造元
-
製造元製品番号 (MPN) にリンクされた製造元
- 設計品目改訂
-
設計品目の改訂
- 顧客品目改訂
-
顧客品目コードの改訂
注:顧客品目コードの改訂は [取引先品目 - 改訂 (tcibd0114m000)] セッションで指定できます。
- 発注先 ASN ライン
-
発注先の事前出荷通知のライン番号
- 運送業者/LSP
-
運送業者のコード
- ペグ配分
-
このチェックボックスがオンの場合、 ペグ配分がこの [購買スケジュール入庫] にリンクされます。
- 購買スケジュールタイプ
-
購買スケジュールのタイプ
入庫は、プッシュスケジュールおよびプルコールオフスケジュールに対してのみ実行できます。
- スケジュールライン
-
スケジュールラインの番号。この番号は、指定した取引先が指定された日時に供給しなければならない品目の各所要量を一意に識別します。
- 品目
-
購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具
品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。
非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。
- 原価品目 (電気代など)
- サービス品目
- 外注サービス
- リスト品目 (メニュー/オプション)
- 連番
-
購買スケジュールラインの (一部) 入庫を識別する番号
- 入庫記録日
-
LN に入庫が登録された日付。つまり、ユーザが入庫を確認した日付と時刻。この日付は、入庫日と異なる場合があります。入庫日は商品の実際の入庫に基づいているためです。
注:この日付は、過去の標準原価を計算し、評価方法として低価法 (LCMV) に関連付けるために製造で使用されます。
- 入庫数量
-
購買単位で表した入庫数量
注:- 入庫数量は、購買スケジュールラインのオーダ数量を超えないようにします。
- プッシュスケジュールに関する入庫訂正が行われた場合には、このフィールドにマイナスの値が表示されることがあります。
- 購買単位
-
品目を購買する単位。購買数量単位とも呼ばれます。
- 入庫数量
-
棚卸単位で表した入庫数量
- 棚卸単位
-
品目の在庫の計測単位。たとえば、個、キログラム、1 ダース、メートルなどがあります。
棚卸単位は、計測を変換する際の基準単位としても使用されます。特に、購買オーダや販売オーダのオーダ単位や価格単位に関する変換で使用されます。これらの変換では、常に基準単位として棚卸単位が使用されます。このため、棚卸単位はすべての品目タイプ、また在庫として保存できない品目タイプにも適用できます。
- 最初の出荷
-
/baanerp/td/pur/tdpur4101m000#form.first.asn
- 輸送中の商品
-
/baanerp/td/pur/tdpur4101m000#form.asn.qgit.iou
- 輸送中の商品
-
/baanerp/td/pur/tdpur4101m000#form.asn.qgit.iiu
- 承認済不合格商品
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このチェックボックスがオンの場合、この入庫の商品は不合格品目保管場所から入庫されています。
- 不合格理由
-
入庫商品が検査に合格しなかった理由