購買要求ライン (tdpur2502m000)

セッションの目的: 購買要求ラインの表示、入力、およびメンテナンスを行います。

このセッションは次の方法で開始できます。

  • [購買要求 (tdpur2501m000)] 概要セッションから、適切なメニューの [要求ライン] をクリックする
  • [購買要求 (tdpur2600m000)] セッションから、購買要求ラインを選択してダブルクリックする
  • スタンドアロンで実行する。
注: 

状況が作成済不合格、または修正済の場合、購買要求にラインを追加できます。

要求

購買要求を識別する番号

状況

購買要求の状況

指定可能な値

作成済

購買要求は、要求者によって作成され、承認を得るために提出できる状態です。

承認保留

要求は、有効な承認部署または承認者の承認を受けられる状態です。承認者または承認部署は、承認者リスト上の有効な従業員または有効な部署でなくてはなりません。修正が必要な場合などは、承認者が要求を不合格にすることもできます。

承認済

要求は承認済で、見積依頼または購買オーダに変換できる状態です。

承認者リストによって、何人の承認者が要求を承認する必要があるか決まります。購買要求について最終的な承認を実行できるのは、購買オフィスである承認者の部署、および購買オフィスの個別の承認者のみです。

処理中

すべてではなく一部の購買要求ラインが、[購買要求の変換 (tdpur2201m000)] セッションで 1 件の見積依頼または購買オーダに変換されています。

処理済

すべての購買要求ラインが、[購買要求の変換 (tdpur2201m000)] セッションで 1 件の見積依頼または購買オーダに変換されています。処理済の要求は削除できます。

削除済

要求が有効なファイルから削除されると、その要求は自動的に[削除済]の状況で履歴に転記されます。要求を削除できるのは、現在の状況が、[処理済]または[取消済]の場合のみです。

不合格

承認者または承認部署が購買要求を承認しない場合は、不合格になることがあります。購買要求は、状況が[承認保留]の場合に不合格となることがあります。

修正済

状況が[承認済]、[不合格]、または[処理中]の要求は、要求者が修正できます。要求を[修正済]に変更するには、任意のヘッダまたはラインを変更し、その変更を保存します。その後、修正済の要求を再提出して承認を求める必要があります。

取消済

状況が、[作成済]、[修正済]または[不合格]の要求は、要求者によって取り消すことができます。取消済の要求は変更できません。

要求合計

要求に関連したすべてのライン金額の要約。ラインデータに関連した通貨がヘッダデータの通貨と一致する場合は、要求合計が計算されます。

位置

要求ラインは、ライン番号として使用される位置番号によって識別されます。これらのラインは、ライン番号の順序で表示または出力されます。

購買元取引先

購買要求の対象である購買元取引先を識別するコード

注: 

このフィールドを新規の購買元取引先のために空白にしておくことができます。

取引先記述

購買元取引先についての記述

注: 

[購買元取引先]フィールドが空白である場合は、このフィールドを使用して、新規の購買元取引先についての記述を入力します。

品目参照

品目について取引先とやり取りする代替方法

指定可能な値

ICS

品目コードシステム

MPN

製造元製品番号

適用なし

品目参照は適用されません。

品目コードシステム

品目コードシステムのコード。品目コードシステムは、別の基準 (購買元取引差異の品目コードなど) で品目を検索するために使用します。

注: 

[品目参照]フィールドが [ICS] に設定されている場合にのみ、このフィールドを定義できます。

参照品目

[品目]フィールドで品目を示すために使用される品目コード

[品目参照]フィールドにより、選択可能な品目コードが決まります。

  • [ICS]

    品目コードシステム - 品目 (tcibd0104m000) セッションから、品目コードシステムでコードを選択します。
  • [MPN]

    製造元製品番号 (tdipu0145m000) またはMPN 別品目 (tdipu0149m000) セッションから、製造元製品番号 (MPN) を選択します。
注: 

[要求日付]では、MPN の状況は[承認済]または[未承認]になる必要があります。

品目

要求済の品目のコード

次のリストに、購買要求に基づいて組み込むことができる品目タイプを示します。

原価品目 あり
サービス品目 あり
外注サービス品目 あり
一般品目 なし
リスト品目 キットタイプ品目のみ可
設備 なし
製造品目 あり
購買品目 あり
注: 

新規の品目と既存の品目の両方を組み込むことができます。

品目記述

品目の記述

注: 

[品目]フィールドに既存の品目コードを入力した場合は、このフィールドには一般品目の記述が表示されます。

[品目]フィールドを空白にした場合は、このフィールドに新しい品目の記述を入力できます。

シリアル番号

単一の物的品目に対する一意の識別番号。マスクを使用してシリアル番号が生成されます。シリアル番号は、たとえば日付、モデルや色の番号、連番などを示す複数のデータセグメントによって構成されます。

シリアル番号は品目および工具に対して生成することができます。

優先製造元製品番号

品目の優先製造元製品番号 (MPN)

製造元

品目の製造元、または製造元製品番号 (MPN) にリンクされた製造元

注: 

製造元の状況は、[製造元 (tcmcs0160m000)] セッションで[承認済]または[承認予定]となっている必要があります。

製造元品目

指定の品目を識別するために製造元で使用されている品目コード

有効化コード

有効化構成品目に関する差異をモデル化するために使用する、販売オーダラインやプロジェクト成果物ラインなどの参照番号

プロジェクト

特定の品目を必要とするプロジェクトのコード

注: 

品目コードが空白である場合は、不特定の有効なプロジェクトコードを使用できます。

画像

品目の画像。[品目 (tcibd0501m000)] セッションの画像フィールドからデフォルト値が取得されます。

緊急

このチェックボックスがオンの場合、要求ラインが 「購買担当者」 のホームページで緊急になります。

貿易コンプライアンスの遵守

このチェックボックスがオンの場合、 グローバル貿易コンプライアンスがラインに適用されます。

注: 

このフィールドは、[貿易管理パラメータ (tcgtc0100m000)] セッションの[輸入]チェックボックスがオンの場合にのみ利用可能になります。

外注

このチェックボックスがオンの場合、 作業外注またはサービス外注を品目に適用できます。

ペグ配分

このチェックボックスがオンの場合、 ペグ配分がこの[要求ライン]にリンクされます。

注: 

このセッションのマニュアル変更はリンクされているペグ配分に影響することがあります。この場合、および[プロジェクトペギングパラメータ (tcpeg0100m000)] セッションでマニュアルプロジェクトペグ修正チェックボックスがオンになっている場合、変更理由を指定するウィンドウが表示されます。プロジェクトペグ変更および変更理由コードは原価ペグ監査履歴 (tpctm2500m000) セッションで記録されます。

予算例外

このチェックボックスがオンの場合、要求ラインの予算チェックが失敗しています。

購買要求の手順を続行するには、まず予算例外を解決する必要があります。たとえば、予算勘定分配 (tcbgc1100m000) セッションでライン金額またはリンクされた予算勘定分配 (BAD) を変更できます。

注: 

このチェックボックスは、次に当てはまる場合のみオンにできます。

  • [予算管理方針 (tfbgc0110m000)] セッションの[購買要求]タブの利用可能予算チェックチェックボックスがオンである
  • チェック対象のラインについて十分な予算を利用できない
  • [予算管理方針 (tfbgc0110m000)] セッションの予算超過時フィールドが[ブロック]に設定されている

変換

このチェックボックスがオンの場合、要求ラインが購買オーダまたは見積依頼に変換されます。

ラインテキスト

このチェックボックスがオンの場合、テキストが表示されます。

依頼日付

要求した品目を受理しなければならない日付

デフォルト

購買要求ヘッダからのデフォルト値が設定されます。

オーダ数量

検査が必要とされる数量。したがって、検査オーダの結果はこの数量の品質に関係するものになります。

購買単位

オーダ数量が示される購買単位

デフォルト

品目コードが空白である場合は、購買単位はデフォルトで 「個数」 になります。

注: 

購買単位は、指定済品目にリンクされている単位セットにもリンクしている必要があります。

価格

品目の単価

通貨

要求金額を示す通貨

/

購買価格を入力する単位

注: 

これは、品目の棚卸単位とは異なる場合もあります。たとえば、商品をキログラムで保管し、商品を梱で購入し、価格を 1 個あたりの単価で記録する場合があります。

金額

オーダ通貨のライン金額

これは、次の公式で計算されます。

金額 = 価格 × オーダ数量 
変換タイプ

要求ラインの[変換タイプ]

注: 
  • 変換タイプは[購買要求 (tdpur2501m000)] セッションから取得されますが、[購買要求ラインの変換準備 (tdpur2502m100)] セッションを使用して要求ラインで修正できます。
  • 要求ラインに外注サービス品目が含まれ、このラインに製造オーダがリンクされていない場合、リンク要求ラインデータ (tdpur2502s000) セッションで、ラインを見積依頼にのみ変換することが可能で、購買オーダには変換できません。

倉庫

購買要求が購買オーダまたは見積依頼に変換されるときに適用される、品目の納入先の倉庫コード

デフォルト

デフォルトの倉庫コードは、[ユーザプロファイル (tdpur0143m000)] セッションに定義されているユーザデータに基づいて設定されます。

入庫住所

商品を納入する必要がある倉庫または場所の住所

購買担当

関係する購買元取引先の連絡先となる、自社の従業員。購買担当は購買エージェントとも呼ばれます。

注: 

[購買要求パラメータ (tdpur0100m200)] セッションの要求ラインの購買担当チェックボックスがオンの場合、要求ラインの購買担当を指定できます。

デフォルト

[購買要求パラメータ (tdpur0100m200)] セッションで[要求ラインの購買担当]チェックボックスがオンの場合、購買担当はこれらのうちのいずれかのセッションから優先順位に従って取得されます。

  1. [品目 - 購買 (tdipu0101m000)]
  2. [購買元取引先 (tccom4520m000)]
  3. [購買要求 (tdpur2501m000)]
  4. [ユーザプロファイル (tdpur0143m000)]

[要求ラインの購買担当]チェックボックスがオフの場合は、要求ヘッダ ([購買要求 (tdpur2501m000)] セッション) から購買担当を取得します。現在のセッションで購買担当を更新することはできません。

不合格

このチェックボックスがオンの場合、購買要求ラインは不合格となります。

注: 

承認を得るために購買要求が提出された後、承認前に、承認者がこのチェックボックスをオンにして個々の要求ラインを不合格にすることができます。次の承認者は、不合格ラインの不合格を取り消すことができます。

不合格理由

承認者が購買要求ラインを不合格にした場合に、その理由を示す理由コードを指定できます。

注: 
  • 理由コードは理由 (tcmcs0105m000) セッションで定義および変更できます。
  • 不合格の理由コードは[要求の却下]タイプでなければいけません。
要素

プロジェクトにリンクされている要素

活動

プロジェクトにリンクされている活動

拡張

/baanerp/tp/glossary/glossary#000017

原価構成要素

原価を分類するためにユーザが定義するカテゴリ

原価構成要素には次の機能があります。

  • 品目の標準原価、販売価格、または評価額を細分化する
  • 見積の製造オーダ原価と実際の製造オーダ原価との比較レポートを作成する
  • 製造差異を計算する
  • 原価計算モジュール内で、特定の原価の配分をさまざまな原価構成要素について表示する

原価構成要素は次のような原価タイプから成ります。

  • [作業費]
  • [材料費]
  • [付加費用]
  • [一般費用]
  • [適用なし]
注: 

組立管理 (ASC) を使用する場合、[一般費用] タイプの原価構成要素は使用できません。

注: 

プロジェクトでは、データは複数の方法で管理できます。原価構成要素を使用して、定義済のプロジェクト構造を調べる原価分析を作成できます。

原価構成要素をすべてのコスト単位に割り当てる必要があります。同一の原価構成要素をタスクまたは品目に割り当てることができます。たとえば、組積工事に関連したすべてのプロジェクト原価を集約できます。

原価構成要素は、常時標準レベルで入力され、プロジェクトとは無関係です。

総勘定元帳

元帳勘定、およびそれに対応するディメンションを表します。元帳コードは、勘定科目表の構造に不慣れなユーザに元帳勘定を示すために使用されます。

元帳コードを特定のロジスティック取引にリンクすることができます。このような統合取引は元帳コードの元帳勘定とディメンションに直接マップされ、マッピング処理には含まれません。

注: 
  • 次の条件に当てはまる場合のみ、元帳コードを入力できます。 
    • 品目が原価品目であるか、サービス品目である
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで[元帳勘定項目の元帳コードの使用]チェックボックスがオンになっている
  • LN プロジェクトが使用されている場合は、元帳コードを入力できません。
  • その会計取引の財務会社に元帳コードが登録されているかが財務会計によってチェックされます。使用される財務会社は、購買オフィスによって決まります。
  • 元帳コードの入力は任意です。
  • 次の場合にのみ、このフィールドは必須になり、原価品目またはサービス品目またはツールで適用されます。 
    • 購買要求ラインの取引がプロジェクト (この[プロジェクト]は指定されていないか、[ペグ配分]チェックボックスがオフになっている) にペグされていない、かつ、
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで[総勘定元帳コード必須]チェックボックスがオンになっている

元帳勘定

財務取引を記録したり、レポートや分析用に取引金額を累計する目的で使用する登録。元帳勘定では、取引を収益、費用、資産、負債などに分類します。

注: 
  • 次の条件に当てはまる場合のみ、元帳勘定を入力できます。
    • 品目が原価品目であるか、サービス品目である
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションの[元帳勘定項目の元帳コードの使用]チェックボックスがオフになっている
  • LN プロジェクトが使用されている場合は、元帳勘定を入力できません。
  • その会計取引の財務会社に元帳勘定が登録されているかが財務会計によってチェックされます。使用される財務会社は、購買オフィスによって決まります。
  • 元帳勘定の入力は任意です。
  • 次の場合にのみ、このフィールドは必須になり、原価品目またはサービス品目またはツールで適用されます。 
    • 購買要求ラインの取引がプロジェクト (この[プロジェクト]は指定されていないか、[ペグ配分]チェックボックスがオフになっている) にペグされていない、かつ、
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで[総勘定元帳コード必須]チェックボックスがオンになっている

ディメンション 1

このフィールドは、使用するこのディメンションタイプディメンションの選択に使用します。

注: 
  • 次の条件に当てはまる場合のみ、元帳勘定とディメンションを入力できます。
    • 品目が原価品目であるか、サービス品目である
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションの[元帳勘定項目の元帳コードの使用]チェックボックスがオフになっている
  • LN プロジェクトが使用されている場合は、元帳勘定とディメンションを入力できません。
  • その会計取引の財務会社に元帳勘定が登録されているかが財務会計によってチェックされます。使用される財務会社は、購買オフィスによって決まります。
  • 元帳勘定とディメンションの入力は任意です。
  • 次の場合にのみ、このフィールドは必須になり、原価品目またはサービス品目またはツールで適用されます。 
    • 購買要求ラインの取引がプロジェクト (この[プロジェクト]は指定されていないか、[ペグ配分]チェックボックスがオフになっている) にペグされていない、かつ、
    • [調達パラメータ (tdpur0100m000)] セッションで[総勘定元帳コード必須]チェックボックスがオンになっている

追加情報
追加フィールド

さまざまなセッションに追加できるさまざまなフィールドフォーマットのユーザ定義フィールド。ユーザはこれらのフィールドを編集できます。これらのフィールドの内容には機能ロジックが関連付けられていません。

追加情報フィールドはデータベーステーブルにリンクできます。テーブルにリンクすると、そのデータベーステーブルに対応するセッションにフィールドが表示されます。たとえば、whinh200 テーブルに定義されているフィールドは[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションの追加フィールドとして表示されます。

追加情報フィールドの内容をデータベースのテーブル間でやり取りできます。たとえば、あるユーザが[倉庫オーダ (whinh2100m000)] セッションの追加情報フィールド A に指定した情報は、[出荷 (whinh4130m000)] セッションの追加情報フィールドに転送されます。このため、whinh200 テーブルと whinh430 テーブル (whinh430 は[出荷 (whinh4130m000)] セッションに対応) には、フィールドフォーマットが同一でフィールド名が A である追加情報フィールドが存在する必要があります。

[拡張追加情報] をクリックすると、拡張追加情報 (tcstl2110m000) セッションで購買伝票にリンクされている追加情報フィールドがすべて表示されます。