リベート合意 (tdcms0635m100)

セッションの目的: リベートの計算に使用するリベート合意を表示、入力、およびメンテナンスします。

  • このセッションは、[リベート合意 (tdcms0135m100)] 概要セッションで、レコードをダブルクリックするか、新規のリベート合意を入力すると開始されます。また、このセッションをスタンドアロンで開始することもできます。
  • リベート合意の詳細を表示するには、現在のセッションの [ファイル] メニューで、[リベート合意詳細]をクリックします。これにより、[リベート合意 (tdcms0135m100)] 詳細セッションが開始されます。

契約等級

[合意等級] タブのラインはリベート合意 (tdcms1130m000) セッションを参照します。このセッションで合意の等級を指定できます。

注: 
  • [手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションの検索優先順位が使用されます。
  • [手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションの [関係のリンク先] フィールドは、関係をオーダ全体にリンクするか、個々のオーダラインにリンクするかどうかを決定します。合意グループ関係にリンクされ、オーダレベルで関係をリンクするために使用されます。手数料/リベートグループは品目にリンクされ、オーダラインレベルで関係をリンクするために使用されます。リベート合意を定義したあとに [関係のリンク先] パラメータを変更すると、有効な合意が検索されない場合があります。この場合には、合意の修正が必要になります。これを避けるために、合意の定義後はこのパラメータを変更しないでください。
  • 合意を変更すると、その変更はただちに有効になり、以降の手数料およびリベートの計算すべてに適用されます。したがって、合意の変更前に、未決済のすべてのオーダについて手数料およびリベートを計算することをお勧めします。
  • 合意情報を出力するには、手数料/リベート合意の出力 (tdcms0430m000) セッションを使用します。
販売先取引先

企業が扱う商品またはサービスに対してオーダを出す取引先、企業がメンテナンスを請け負う設備機器の所有者、または企業が実行するプロジェクトの受益者。一般的には顧客の購買部署

販売先取引先との契約には次のような事柄が含まれます。

  • 別途取り決めない限り適用される、価格と値引についての合意内容
  • 別途取り決めない限り適用される、販売オーダについての合意内容
  • 受渡条件
  • 関連する出荷先取引先および請求先取引先
関係

取引関係の短縮形の用語。関係は、手数料を受け取る資格がある従業員または購買元取引先、およびリベートを受け取る資格がある販売先取引先を指す総称です。同じ合意構造を割り当てるために、関係を関係チームにグループ化できます。

子合意

このチェックボックスがオンの場合、この合意は子合意です。このフィールドを使用できるのは、[関係]フィールドが入力され、[手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションの[子に対する親リベート]チェックボックスがオンの場合のみです。

合意グループ

同じ手数料/リベート合意にリンクされた関係のグループ

プロジェクト

定義または実行するために割り当てられている規定時間および予算限度内で、特別な目標を達成するための活動です。

品目

購買、保管、製造、販売などができる原材料、部分組立品、完成品、および工具

品目は、1 つのキットとして処理される一連の品目を表すことも、複数の製品バリアントに存在することもできます。

非物理的な品目、つまり、在庫には保持されないが、原価を転記したりサービス料金を顧客に請求したりするために使用できる品目も定義できます。非物理的な品目の例は次のとおりです。

  • 原価品目 (電気代など)
  • サービス品目
  • 外注サービス
  • リスト品目 (メニュー/オプション)

リベートグループ

グループ化され合意にリンクされる品目のセット

発効日

合意が有効になる日付

有効期限

合意が有効でなくなる日付

累計合意

このチェックボックスがオンの場合、累計販売に基づいてリベートを計算する合意です。LN はこの合意が適用されるすべての販売を個別のファイルに記録します。現在の期間の終わりに、累計販売の手数料/リベートの計算 (tdcms1200m000) セッションを使用して、この期間の販売合計に基づいてリベートを計算できます。

数量/金額別等級

このフィールドは、等級の基準を決定します。

通貨

一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)

次のような通貨タイプが使用できます。

  • 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
  • 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
注: 

[関係 (tdcms0110s000)] セッションの[請求書先の通貨]が[合意]に設定されている場合、このフィールドを使用して、関係の請求通貨を指定できます。ただし、合意が合意グループに該当する場合、請求通貨を定義できません。この場合、参照通貨が使用されます。

等級単位

等級を決定する単位。等級単位は、品目に定義された合意にのみ適用されます。

注: 

[品目]フィールドを入力し、[数量/金額別等級]フィールドに[数量]を入力してから、等級単位を入力できます。

等級計算

このフィールドは、等級計算の基準を決定します。

品目が次のように発注されている場合:

数量 単位価格 手数料
100 20 1%
結果: 

[総額] 手数料は 100 × 20 × 1% = 20 [正味額] 手数料は 100 × 20 × 1% = 20 残余金額は 2000 - 20 = 1980 最終手数料金額は 1% × 1980 = 19.80

固定額 [総/単位]

このフィールドは、固定額が入力されている場合のリベート計算方法を決定します。

指定可能な値

等級

[固定額 [総/単位]] フィールドの値が手数料金額です。[数量/金額別等級] フィールドが [金額] の場合、[固定額 [総/単位]] フィールドは常に [等級] です。

単位

[固定額 [総/単位]] フィールドの値と販売数量が掛け合わされ、手数料またはリベートの合計額は以下の式で計算されます。


合計手数料/リベート = 固定額 x 販売オーダ数量

販売オーダ数量は合意単位で表されます。
リベート範囲

リベート計算の基準

  • [等級]

    リベートは、この等級の金額または数量が基準になります。
  • [合計]

    リベートは、オーダまたはオーダラインの合計金額が基準になります。

次のスケールを使用して、$25,000 のオーダが発行されています。

最大 %
$10,000 0
$20,000 1
$30,000 2
$999,999 3

割合が[等級]に基づいている場合は、次のようになります。

  • $10,000 × 0% = $0
  • $10,000 × 1% = $100
  • $5,000 × 2% = $100
  • 合計 = $200

割合が[合計]に基づいている場合、リベートは次のとおり計算されます。

$25,000 × 2% = $500

リベート増大基準

増大リベート計算の基準

$50,000 の販売オーダが発行されています。通常のリベートは[合計]に基づいています。増大リベートは[等級]に基づいています。次のスケールが使用されます。

最大 通常 % 増大 %
$10,000 0 0
$20,000 1 0
$30,000 2 1
$999,999 3 3

リベート 計算
通常 $50,000 × 3% = $1,500
増大
  • $10,000 × 0% = $0
  • $10,000 × 0% = $0
  • $10,000 × 1% = $100
  • $20,000 × 3% = $600
  • 合計 = $700
合計 = $1,500 + $700 = $2,200
直接請求/引当

このフィールドは、計算済リベートの精算方法を管理します。

この機能には、次の制限が適用されます。

  • 合意に[従業員]関係タイプが指定されている場合、このフィールドは常に[引当]になります。
  • [手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションの[財務会計とリンク]チェックボックスがオンで、合意において[従業員]関係タイプが指定されていない場合、このフィールドは[請求]になります。
注: 
  • 従業員への支払は、税金に関する法的な要求により直接請求されません。
  • 合意に関係が入力されていない場合、手数料が請求に転記される時点で関係タイプがチェックされます。関係が従業員の場合、このフィールドの値が[請求]であっても、計算されたリベートは常に累計されます。

指定可能な値

請求

計算済の手数料またはリベートは引当/累計されず、直接請求されます (この値は[従業員]関係タイプには適用されません)。

引当

計算済の手数料またはリベートは請求のために引当/累計されます。

値引コード

値引コードのタイプが合意のタイプ ([手数料]または[リベート]) と一致し、合意での使用に適している必要があります。