関係 (tdcms0110s000)
セッションの目的: 関係を入力またはメンテナンスします。
- 関係
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取引関係の短縮形の用語。関係は、手数料を受け取る資格がある従業員または購買元取引先、およびリベートを受け取る資格がある販売先取引先を指す総称です。同じ合意構造を割り当てるために、関係を関係チームにグループ化できます。
- 関係タイプ
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関係タイプは、手数料やリベートが含まれるかどうかと、手数料やリベートの支払方法を決定します。
- 従業員
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従業員のうち、営業担当者、製造計画担当者、購買担当者、信用アナリストといった特定の役割を持つ人
- 購買元取引先
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商品またはサービスのオーダ先の取引先。これは通常発注先の販売部署になります。この定義には、デフォルト価格と値引合意、購買オーダのデフォルト、受渡条件、関連する出荷元と請求元の取引先が含まれます。
注:手数料が、購買オーダをもとに計算されることはありません。
- 販売先取引先
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企業が扱う商品またはサービスに対してオーダを出す取引先、企業がメンテナンスを請け負う設備機器の所有者、または企業が実行するプロジェクトの受益者。一般的には顧客の購買部署
販売先取引先との契約には次のような事柄が含まれます。
- 別途取り決めない限り適用される、価格と値引についての合意内容
- 別途取り決めない限り適用される、販売オーダについての合意内容
- 受渡条件
- 関連する出荷先取引先および請求先取引先
- 請求元/請求先取引先
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組織に請求書を送付する取引先。通常、これは発注先の売掛金管理部署になります。この定義には、デフォルト通貨と為替レート、請求方法と請求の回数、組織の与信限度額情報、支払の条件と方法、関連の受取側取引先が含まれます。
- 購買タイプ
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手数料の複数の統制勘定に使用される購買タイプ
[関係タイプ]フィールドが[発注先]に設定されている場合にのみ、このフィールドに入力できます。
- 販売タイプ
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リベートの複数の統制勘定に使用される販売タイプ
[関係タイプ]フィールドが[顧客]に設定されている場合にのみ、このフィールドに入力できます。
- 親関係
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親/子関係における親。親は、関係の階層において 1 段階上です。
このフィールドでは、関係の階層を定義できます。販売オーダを関係にリンクすると、その販売オーダは親関係にもリンクされます。
例
会社の販売組織は、William、Ben、Janet の構造になっています。
この場合、次のような関係になります。
- Ben および Janet の親関係は William です。
- 関係とその親関係は、同じ関係タイプである必要があります。
- 合意グループ
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同じ手数料/リベート合意にリンクされた関係のグループ
- 期間テーブル
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たとえば、月、週などのいくつかの時間単位から成るテーブル
期間は、スケジュールが有効な期間などの、対象期間の定義に使用されます。
- 支払条件
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請求書の支払方法に関する合意事項
支払条件には、次の項目が含まれます。
- 請求書の支払を完了しなければならない期間
- 指定期間内に請求書の支払が完了した場合に保証される値引
支払条件によって、次の計算が可能になります。
- 支払期限の日付
- 値引期間が終了する日付
- 値引額
- 税金コード
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手数料請求書またはリベート請求書の出力時に使用する税金コード。関係が購買元取引先の場合、取引先が所在する国の税率が請求書に使用されます。
次のルールが選択した税金コードに適用されます。
- 国別税金コード (tcmcs0536m000) セッションの[税金タイプ]フィールドが[通常]に設定されていること
- [国別税金コード (tcmcs0536m000)] セッションの[単一税]チェックボックスがオンになっていること
- テキスト
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このチェックボックスがオンの場合、この関係についてのテキストが存在します。
テキストを作成、コピー、選択、または表示するには、[
]をクリックします。 - 請求書先の通貨
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このフィールドでは、請求書で使用する通貨を指定します。
指定可能な値
- 会社
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LN では、請求書に自国通貨を使用します。
- 関係
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LN では、次の項目にリンクされている通貨を使用します。
- 関係タイプが 「顧客」 に設定されている場合は販売先取引先
- 関係タイプが 「発注先」 に設定されている場合は購買元取引先
- 関係タイプが 「従業員」 に設定されている場合はオーダ
- 販売オーダ
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LN では、請求書にオーダ通貨を使用します。
この値を選択できるのは、[関係タイプ]が[顧客]または[発注先]に設定されている場合のみです。これは、請求書が顧客 (リベート) および 発注先 (手数料) のみを対象として生成されるためです。
- 合意
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LN では、請求書に[手数料合意パラメータ (tdcms0135s000)] セッションまたは[リベート合意パラメータ (tdcms1135s000)] セッションで定義されている通貨を使用します。他の通貨が使用されている場合は、この合意通貨に変換されます。
- 計算方法
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このフィールドでは、手数料またはリベートを計算するタイミングを設定します。
各関係について、計算が行われるタイミングと、計算に使用される通貨およびレートを指定できます。
デフォルト
このフィールドのデフォルト値は、[手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションの次のフィールドのいずれか 1 つから取得されます。
- [手数料計算方法]フィールド: 関係が [発注先]または[従業員]の場合
- [リベート計算方法]フィールド: 関係が[顧客]の場合
指定可能な値
- 販売オーダ
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手数料/リベートの承認または計算は、販売オーダの生成直後に行うことができます。
- 販売請求書
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手数料/リベートの承認または計算は、販売請求書の生成直後に行うことができます。
- 支払済請求書
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手数料/リベートの計算は、販売請求書の生成直後に行うことができます。
手数料/リベートの承認は、販売請求書の支払直後に行うことができます。
- 納入の計算方法
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このフィールドを使用して、販売オーダ納入が実行されたあとにに手数料/リベートを計算する方法を管理します。
[計算方法]フィールドによって、このフィールドで選択できるオプションが決まります。
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[販売オーダ]
[累計: オーダ済]または[個別]を選択できます。 -
[販売請求書]または[支払済請求書]
[累計: 全額請求済ライン]、[累計: 一部請求済ライン]、または[個別]を選択できます。
指定可能な値
- 累計: 全額請求済ライン
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手数料およびリベートは、特定販売オーダラインのすべての納入の請求金額の合計に基づいて計算され、販売オーダラインのすべての納入が処理されるまで計算は実行されません。
- 累計: 一部請求済ライン
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手数料およびリベートは、特定販売オーダラインのすべての処理済納入の請求金額の合計に基づいて計算されます。
- 累計: オーダ済
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手数料およびリベートは、特定販売オーダラインのすべての納入のオーダ金額の合計に基づいて計算されます。
- 個別
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手数料およびリベートは、個々の販売オーダ納入ラインまたは請求ラインのオーダ金額に基づいて計算されます。
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- 計算/請求で使用されるレート
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手数料/リベートの計算および請求に使用されるレート/レート係数
指定可能な値
- 販売オーダレート
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LN では、販売オーダのレート/レート係数を使用して手数料/リベートを計算し請求します。
- 販売請求書レート
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LN では、販売請求書の現在の日付のレート/レート係数を使用して手数料/リベートを計算し請求します。
- 販売請求日
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LN では、請求日に有効な販売請求書のレート/レート係数を使用して手数料/リベートを計算し請求します。
- 計算日
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LN では、計算日に有効なレート/レート係数を使用して手数料/リベートを計算し請求します。
- 為替レートタイプ
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手数料/リベートの計算および請求に使用される為替レートタイプ
[計算/請求で使用されるレート]フィールドが[販売オーダレート]または[販売請求書レート]に設定されている場合、このフィールドを定義することはできません。この場合、LN でオーダに定義されている為替レートタイプが使用されます。
指定可能な値
- 販売オーダ
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LN では、販売オーダに定義されている為替レートタイプを使用します。
- CMS パラメータ
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LN では、[手数料/リベートパラメータ (tdcms0100s000)] セッションで定義されている為替レートタイプを使用します。
- ユーザ定義
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LN では、ユーザによって定義されている為替レートタイプを使用します。
- 使用済為替レートタイプ
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[為替レートタイプ]フィールドが[ユーザ定義]に設定されている場合、手数料/リベートの計算および請求に使用される為替レートタイプを入力できます。