輸入仕入原価改訂 (tclct1120m000)
セッションの目的: 輸入仕入原価コードの改訂をメンテナンスします。
- コード
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輸入仕入原価を識別するコード
- タイプ
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輸入仕入原価のユーザが定義するカテゴリ。たとえば、「輸送」、「処理」、「保険」 など
- 有効性
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- 発効日
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そのレコードまたは設定が有効となる最初の日。通常、発効日には発効時刻も指定されます。
- 有効期限
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そのレコードまたは設定が無効になる日付。通常、有効期限には失効時間も指定されます。
注:このフィールドを空にして新規改訂を指定すると、新規改訂の発効日が現在の改訂の発効日以降の場合、新規改訂の発効日が自動的にこのフィールドに入力されます。
- 輸入仕入原価
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- 請求書の受取
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このチェックボックスがオンの場合、輸入仕入原価の請求書を購買元取引先から受け取ります。
- 発注先から請求
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このチェックボックスがオンの場合、輸入仕入原価が発注先から請求されます (購買オーダで)。その場合、見積輸入仕入原価が購買オーダに出力されます。
このチェックボックスがオフの場合、輸入仕入原価がサードパーティから請求されます。
注:このチェックボックスがオンの場合、 [方法]を[輸送管理]にすることはできません。
- 取引先
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商品またはサービスのオーダ先の取引先。これは通常発注先の販売部署になります。この定義には、デフォルト価格と値引合意、購買オーダのデフォルト、受渡条件、関連する出荷元と請求元の取引先が含まれます。
- 輸入仕入原価通貨
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一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)
次のような通貨タイプが使用できます。
- 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
- 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
- 計算
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- 計算方法
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輸入仕入原価の計算方法を決定します。
指定可能な値
- 固定額
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輸入仕入原価は、固定額として指定されます。
固定額レベル により、固定額が適用されるレベルが決定されます。
- 割合 [%]
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輸入仕入原価は、オーダ (ライン) 金額の割合として指定されます。
オーダライン金額は次のように計算されます。
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通常オーダライン
[価格] × [オーダ数量]。計算前に値引を適用 チェックボックスの設定によっては、輸入仕入原価額は総額または正味額の割合です。 -
外注オーダライン
[関税値] × [オーダ数量]。
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- 重量
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輸入仕入原価は、重量価格として指定されます。
輸入仕入原価ラインの価格単位は、重量単位にする必要があります。これは、[単位 (tcmcs0101m000)] セッションで定義されます。オーダライン品目の重量は、[品目 (tcibd0501m000)] セッションで定義されます。輸入仕入原価ラインの価格単位と一般品目データの重量単位の間で使用できる変換係数がない場合、係数は 1 です。
- 容積
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輸入仕入原価は、容積価格として指定されます。
輸入仕入原価ラインの価格単位は、容積単位にする必要があります。これは、[単位 (tcmcs0101m000)] セッションで定義されます。オーダライン品目の容積は、[品目 - 倉庫管理 (whwmd4500m000)] セッションで定義されます。輸入仕入原価ラインの価格単位と品目倉庫管理データの容積単位の間で使用できる変換係数がない場合、係数は 1 です。
- 数量
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輸入仕入原価は、数量別価格として指定されます。
オーダライン品目の数量は、オーダラインで定義され、オーダ単位で表されます。輸入仕入原価ラインの価格単位とオーダラインのオーダ単位の間で使用できる変換係数がない場合、係数は 1 です。
- 輸送管理
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輸入仕入原価は、輸送によって計算されます。
輸入仕入輸送費の概算見積は、価格設定の輸送および運送業者レート帳簿の原価設定指針に基づいて、オーダーライン入力中に取得されます。発送元オーダラインの輸送オーダラインの生成後、輸送は輸入仕入輸送費を決定する際の先頭になります。つまり、輸入仕入輸送費は、輸送オーダラインから更新されます。
- 距離
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輸入仕入原価は、距離別価格として指定されます。
輸入仕入原価ラインの価格単位は、長さ単位にする必要があります。これは、[単位 (tcmcs0101m000)] セッションで定義されます。
- 付加費用率
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輸入仕入原価は、その他の輸入仕入原価に対する割合として指定されます。
輸入仕入原価ラインの付加費用率の値は、同じビジネスオブジェクトにリンクされ、次の[付加費用基準]が同じである、すべての輸入仕入原価ラインの合計に基づきます。
- [取引先]
- [輸入仕入原価タイプ]
付加費用は、個別の輸入仕入原価ラインとしてビジネスオブジェクトにリンクされ、個別のラインとして請求書に表示されます。
注:- [COM パラメータ (tccom0000s000)] セッションで距離テーブルの使用フィールドを[なし]にした場合、[距離]は選択できません。
- [使用対象]フィールドが[標準原価計算]と指定されている輸入仕入原価セットに輸入仕入原価改訂がリンクされている場合、[輸送管理]、[固定額]、[距離]は選択できません。
- 価格
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輸入仕入原価額を決定する基となる価格
価格は、[方法]が[重量]、[容積]、または[数量]の場合のみ適用可能です。
- 単位
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価格を適用する単位
- 固定額
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輸入仕入原価額を決定する基となる固定額
固定額は、[方法]が[固定額]の場合のみ適用可能です。
- 固定額レベル
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[固定額]が適用されるレベル
注:[方法]が[輸送管理]の場合、このフィールドは常に[オーダライン]になります。
指定可能な値
- オーダヘッダ
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固定額はオーダラインに配分されます。これは、固定額がオーダ全体に適用されることを意味しますが、金額はリンクされたライン全体で分配されます。
配分タイプ により、固定ヘッダ金額がオーダラインに配分される方法が決定されます。
- オーダライン
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固定額全体がオーダの各ラインに適用されます。
- 出荷通知
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固定額は出荷通知ラインに配分されます。これは、固定額が出荷通知全体に適用されることを意味しますが、金額はリンクされたライン全体で分配されます。
配分タイプにより、固定出荷通知ヘッダ金額が出荷通知ラインに配分される方法が決定されます。
- 入庫ヘッダ
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固定額は入庫ラインに配分されます。これは、固定額が入庫全体に適用されることを意味しますが、金額はリンクされたライン全体で分配されます。
配分タイプ により、固定ヘッダ金額が入庫ラインに配分される方法が決定されます。
- 入庫ライン
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固定額全体が入庫の各ラインに適用されます。
- 配分タイプ
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ヘッダレベルで[固定額]と指定された輸入仕入原価をラインに配分する方法を決定します。
指定可能な値
- 金額
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固定ヘッダ金額は、ライン金額に基づいてラインに配分されます。
- 重量
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固定ヘッダ金額は、ライン重量に基づいてラインに配分されます。
- 容積
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固定ヘッダ金額は、ライン容積に基づいてラインに配分されます。
- 数量
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固定ヘッダ金額は、ライン数量に基づいてラインに配分されます。
- ライン
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固定ヘッダ金額は、ライン数に基づいてラインに配分されます。
- 割合 [%]
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輸入仕入原価額を決定するときの基準になる、オーダ (ライン) 金額に対する割合または輸入仕入原価に対する付加費用率
割合は、[方法]が[割合 [%]] または[付加費用率]の場合のみ適用可能です。
- 価格ステージ
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価格交渉処理のフェーズに基づく価格の分類。価格ステージを使用して、会社は、制約があるオーダ処理を継続しながら価格を交渉できます。価格ステージに適用されるオーダ処理の制約はリンクされたブロック定義で指定されます。
例
価格ステージ タイプ ブロック定義 PS1 価格ステージ見積 購買 004 発行のブロック PS2 価格ステージ暫定 購買 005 入庫のブロック PS3 価格ステージ最終 購買 - - PS5 価格ステージ見積 販売 010 オーダ入力のシグナル 注:価格ステージは、購買オーダラインにリンクされた輸入仕入原価ラインのみに適用されます。
- 計算前に値引を適用
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このチェックボックスがオンの場合、輸入仕入原価額を計算するときに、オーダヘッダとライン値引が考慮に入れられます。
- 付加費用基準
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- 取引先
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[方法]が[付加費用率]の場合に、付加費用額を計算する必要がある購買元取引先
注:付加費用輸入仕入原価ラインは、同じビジネスオブジェクトにリンクされ、次の[付加費用基準]が同じである、すべての輸入仕入原価ラインの合計に基づきます。
- [取引先]
- [輸入仕入原価タイプ]
このフィールドが空白の場合、付加費用額を決定するときに取引先が考慮されません。
例
- 購買オーダ: P0001
- ライン: 10
- 品目: ビジョン
- 距離: 500 km
- 数量: 10 個
- 容積: 35 m³
輸入仕入原価ライン 計算方法 価格または割合 金額 購買元取引先 輸入仕入原価タイプ 1 距離 0.20 ユーロ/km 100 ユーロ ピラン 輸送 2 数量 1.00 ユーロ/個 10 ユーロ ジュエル 保険 3 容積 2.00 ユーロ/m³ 70 ユーロ ピラン 輸送 4 付加費用率 3% 5.1 ユーロ ピラン 輸送 輸入仕入原価改訂 4 の金額は、次のように計算されます。
- 購買元取引先と輸入仕入原価タイプが同じラインの輸入仕入原価額を合計します。この例では、ライン 1 とライン 3 です。結果は 170 ユーロです。
- この合計額の 170 にライン 4 の 3% を乗算して、付加費用額を計算します。結果は 5.10 ユーロです。
- 輸入仕入原価タイプ
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[方法]が[付加費用率]の場合に、付加費用額を計算する必要がある輸入仕入原価タイプ
注:付加費用輸入仕入原価ラインは、同じビジネスオブジェクトにリンクされ、次の[付加費用基準]が同じである、すべての輸入仕入原価ラインの合計に基づきます。
- [取引先]
- [輸入仕入原価タイプ]
デフォルト
[輸入仕入原価 (tclct1115m000)] セッションの[輸入仕入原価タイプ]
例
- 購買オーダ: P0001
- ライン: 10
- 品目: ビジョン
- 距離: 500 km
- 数量: 10 個
- 容積: 35 m³
輸入仕入原価ライン 計算方法 価格または割合 金額 購買元取引先 輸入仕入原価タイプ 1 距離 0.20 ユーロ/km 100 ユーロ ピラン 輸送 2 数量 1.00 ユーロ/個 10 ユーロ ジュエル 保険 3 容積 2.00 ユーロ/m³ 70 ユーロ ピラン 輸送 4 付加費用率 3% 5.1 ユーロ ピラン 輸送 輸入仕入原価ライン 4 の金額は、次のように計算されます。
- 購買元取引先と輸入仕入原価タイプが同じラインの輸入仕入原価額を合計します。この例では、ライン 1 とライン 3 です。結果は 170 ユーロです。
- この合計額の 170 にライン 4 の 3% を乗算して、付加費用額を計算します。結果は 5.10 ユーロです。
- その他
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- 原価構成要素
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財務会計に原価ラインを転記するために必要な原価構成要素
このフィールドを空にした場合、品目の原価構成要素が使用されます。
- サービスロケーション住所
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サービスが提供される住所
- VAT 基準
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取引の税例外が適用される納入のタイプ
- サービス税金タイプ
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サービスの原価タイプ
- テキスト
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このチェックボックスがオンの場合、原価ラインのテキストが存在します。