輸入仕入原価パラメータ (tclct0100m000)
セッションの目的: 輸入仕入原価機能を管理するパラメータを定義します。
- 発効日
-
新しいパラメータ設定を定義する日付
日付と以前の設定は、ユーザが以前の設定を参照できるように履歴に転記されます。
- 記述
-
コードの記述または名称
- 一般設定
-
- 輸入仕入原価の検索日
-
購買取引にリンクできる有効な輸入仕入原価の検索に使用される購買取引日
次のいずれかの値を選択します。
- [オーダ日]
- [入庫日]
- [システム日付]
デフォルト: [オーダ日]
注:[オーダ日]および[入庫日]は、購買スケジュールラインの[計画入庫日]です。
- 輸入仕入原価の再計算
-
修正の後、輸入仕入原価が再計算される方法
次のいずれかの値を選択します。
-
[自動]
輸入仕入原価は自動的に再計算されますが、[マニュアル]および[修正済]の輸入仕入原価はスキップされます。 -
[対話式]
輸入仕入原価を再計算する必要があるかどうかの確認が求められ、その後[マニュアル]および[修正済]の輸入仕入原価も考慮に入れる必要があるかどうかを指定できます。 -
[なし]
輸入仕入原価は、輸入仕入原価の再計算 (tclct2800s000) セッションでマニュアルで再計算する必要があります。
デフォルト: [自動]
注:購買スケジュールラインでは、輸入仕入原価は常に自動的に再計算されます。
-
- 標準輸入仕入原価の計算方法
-
標準輸入仕入原価の計算方法を指定します。
注:- 品目の標準原価を計算する際、標準輸入仕入原価を平均購買価格に加えることができます。
- このパラメータが[累計購買入庫]の場合、入庫残高を在庫レベルに一致 (tdipu0201m000) セッションを使用して、累計入庫を手持在庫に一致させます。このセッションを定期的に実行している場合のみ、品目の実際平均価格を計算できます。
- 品目別の標準輸入仕入原価は、品目の実際輸入仕入原価 (tclct3600m000) セッションで表示できます。
指定可能な値
- 累計購買入庫
-
平均輸入仕入原価は次に基づきます。
- 新規入庫の価格
- 新規入庫時点までの累計購買の平均価格
APN = ((PR × QR) + (APO × CRO)) ÷ (QR + CRO)
- 現在の在庫
-
平均輸入仕入原価は次に基づきます。
- 新規入庫の価格
- 現在の在庫レベルの平均価格
APN = ((PR × QR) + (APO × ILO)) ÷ (QR + ILO)
- APN - 平均輸入仕入原価 (新)
- APO - 平均輸入仕入原価 (旧)
- PR - 新規入庫の価格
- QR - 新規入庫の数量
- CRO - 累計入庫数量 (旧)
- ILO - 在庫レベル (旧)
旧 (現在の) 在庫は、既存の手持在庫から未照合および未承認の入庫を差し引いたものです。そのため、平均原価は財務的に照合済および承認済の購買に基づきます。
方法が[現在の在庫]に設定されており APN 計算の結果がマイナスになる場合、平均輸入仕入原価は、最新輸入仕入原価と等しくなります。
例
[標準輸入仕入原価の計算方法]: [累計購買入庫]
品目 K の現在の値:
累計購買受取 20 個 原価構成要素 A の標準輸入仕入原価 5 ユーロ 原価構成要素 B の標準輸入仕入原価 4 ユーロ 合計標準輸入仕入原価 9 ユーロ 品目 K の新規入庫。すべての輸入仕入原価が請求済です。
入庫数量 2 個 原価構成要素 A の輸入仕入原価ライン 7 ユーロ 原価構成要素 C の輸入仕入原価ライン 3 ユーロ 新しい標準輸入仕入原価:
-
原価構成要素 A
(2 × 7) + (20 × 5) ÷ (20 + 2) = 5.18 ユーロ -
原価構成要素 B
(2 × 0) + (20 × 4) ÷ (20 + 2) = 3.64 ユーロ -
原価構成要素 C
(2 × 3) + (20 × 0) ÷ (20 + 2) = 0.2
品目 K の新値:
累計購買受取 22 個 合計標準輸入仕入原価 9.09 ユーロ - 見積依頼に輸入仕入原価を適用
-
このチェックボックスがオンの場合、輸入仕入原価が見積依頼 (RFQ) にリンクされます。
デフォルト
[見積依頼 (tdpur1600m000)] セッションでは、この値がデフォルトになります。このチェックボックスがオフの場合、 [見積依頼 (tdpur1600m000)] セッションで[輸入仕入原価の適用]チェックボックスをオンにできます。
- 購買プッシュスケジュールの輸入仕入原価の書込
-
このチェックボックスがオンの場合、輸入仕入原価がプッシュスケジュールラインにリンクされます。
プッシュスケジュールラインレベルで、輸入仕入原価ラインの受注およびオーダ済の記帳が不要の場合、このチェックボックスはオフにできます。これを行うとパフォーマンスが向上し、データサイズの増加を抑制できます。
注:プッシュスケジュールでは、商品はブランケット倉庫オーダに対して入庫されます。入庫後、商品は[購買スケジュールライン (tdpur3111m000)] セッションで最も古い満たされていない即時所要量または確定所要量を含むスケジュールラインに割り当てられます。入庫と特定のプッシュスケジュールラインには直接のリンクがないため、プッシュスケジュールライン入庫の輸入仕入原価は、プッシュスケジュールラインの輸入仕入原価に基づきません。このため、プッシュスケジュールライン入庫の輸入仕入原価のデフォルトは[マスタデータ]に基づいて設定されます。
プルスケジュールでは、スケジュール入庫輸入仕入原価ラインは、生成済スケジュールライン輸入仕入原価ラインに常に基づきます。
注意:未決済のプッシュスケジュールラインがロジスティック会社で使用可能になった場合、つまり、プッシュスケジュールラインの状況が[取消済]、[請求済]、[処理済]以外の場合、このパラメータは変更できなくなります。 - バックオーダの輸入仕入原価の基準
-
バックオーダの輸入仕入原価を取得する方法
注:このパラメータは、バックオーダの作成時にのみ検証されます。
指定可能な値
- オリジナルライン
-
バックオーダの輸入仕入原価は、バックオーダの生成されたラインからコピーされます。
- マスタデータ
-
バックオーダの輸入仕入原価は[マスタデータ]から取得されます。このため、バックオーダの有効な輸入仕入原価セットが検索されます。
- 購買オーダの固定額配分時点
-
- 購買オーダの固定額配分時点
-
[固定額]と指定された輸入仕入原価の場合、このフィールドにより、購買オーダヘッダの固定額を購買オーダラインにいつから配分し始めるかが決まります。
次のいずれかの値を選択します。
-
[承認]
配分は、購買オーダの承認時に開始されます。 -
[オーダ入力]
配分は、購買オーダの入力時に開始されます。
デフォルト: [承認]
-